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健康学 女性編

2005-03-19 12:24:32 | 解剖生理学・衛生学・健康学・その他の学問
女性ホルモンの生理作用
成熟女性では、卵巣と子宮内膜は密接に関連し、約4週間の周期で変化を繰り返す。これを性周期といい、卵巣周期と子宮内膜周期(月経期間)がある。
周期変化は、視床下部―下垂体前葉―卵巣という一連の系統を持つホルモンの調整機能に支配されている。下垂体前葉分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)に支配され、自律神経系や精神的なものにも強く影響される。
性周期と月経
1)視床下部から下垂体に性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌。

2)これを受け、下垂体から卵巣に卵胞刺激ホルモン(FSH)黄体形成ホルモン(LH)が分泌。

3)卵巣では、卵胞刺激ホルモン(FSH)を受け原始卵胞は成熟し、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加(卵胞期)。子宮粘膜の層は、卵胞ホルモンによって厚みを増し、筋は肥大し、オキシトシンに対する感受性を高めて収縮しやすくなる(増殖期)。
※女性の卵巣には、約1万個の原始卵胞が有り、その中から毎月通常1個の卵胞が成熟して、中から排卵時に卵子が放出。


4)卵巣で卵胞が成熟し、卵胞ホルモンの分泌が急増すると、視床下部からは性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、下垂体前葉に黄体形成ホルモン(LH)を放出するように指令を出す。(=正のフィードバック)

5)黄体形成ホルモン(LH)が最高値に達した時点で、卵胞が破裂し、卵子が卵巣から排出される。(排卵)

6)卵胞は黄体になり、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される(黄体期)。
黄体ホルモンは、子宮内膜を肥厚させ、血管を拡張し、分泌を増加して、粘膜を軟らかくし、受精卵の着床に適した状態にする。子宮筋のオキシトシンの感受性を阻止し、収縮性を低下させ、運動性を制御(分泌期)。

7)視床下部ではプロゲステロンを受け、下垂体に卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌抑制指令を出す。(=負のフィードバック)

8)卵子は卵管を通る途中で精子と出会い、受精。更に子宮へ着床出来れば無事妊娠成立。
受精しない場合、黄体は次第に小さくなり、白体となり、黄体ホルモンの分泌停止。子宮粘膜は剥離して血液とともに排出。
通常3~4日続き、約50mlの出血を見る(月経期)。
卵巣周期の排卵より前2週間が卵胞期(増殖期)。後2週間が黄体期(分泌期)。
排卵後、体温は黄体ホルモンによって上昇する。

卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン)
卵胞ホルモン(エストロゲン):発情ホルモンともいわれ、黄体形成ホルモン(LH)を放出を促したり、子宮粘膜の増生(子宮内膜を厚くする等)を促進し、女性らしさ(曲線美・髪の艶・肌のハリ)や乳腺の発育などに影響。また骨の健康や血液循環にも関わるなど、全身に重要な働きをしている。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の主な作用は、子宮粘膜を受精卵の着床に適した状態(子宮内膜を厚くする等)に作り、妊娠の成立・維持に不可欠なホルモン。
月経前症候群(PMS)の各種の不調(浮腫み、頭痛、腹痛、イライラ、多食など)にも関与。

更年期障害と閉経後の問題

更年期障害
更年期障害とは、卵巣の働きが衰え始めてから閉経(数ヶ月~1・2年間位)までの期間を指し、40歳~50歳くらい。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌減退、下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンの分泌過剰など、ホルモンのバランス(フィードバック機能)が乱れ、自律神経のバランスを崩す。
自律神経失調症が起こり、様々な不定愁訴が現れる事が多い。
症状は、抑鬱・不定期月経・不正出血・発汗異常・火照り・不眠など。その他にも、だるい・疲れ易い・頭が重いといった漠然な症状を次々と訴える不定愁訴も多くなる。

閉経後の問題
閉経後はホルモンのアンバランス、特にエストロゲンのレベルの低下に伴い、下記のような問題が現れる。
骨粗鬆症
エストロゲンはカルシウム調整ホルモンを介して骨代謝に作用し、骨の生成にも関与。
動脈硬化性の循環系疾患
エストロゲンはLDL(悪玉)コレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やす作用がある。
エストロゲンの不足は、高コレステロール血症を招く。
泌尿器系疾患
尿道の疾患・膀胱炎などが多くなる。

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