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新宿新聞11月15日号「衆院選 東京一区」を分析

2021年11月15日 | 国会・地方議会・官邸・野党共闘

新宿区のローカル紙「新宿新聞」が、「衆院選 東京一区」を分析した11月15日号が配達されました。社長の喜田勇氏が論評していますので>文字起こし<をしましたのでご参照ください。

>文字起こし<

海江田「バラ撒き」で失った無党派層
東京一区は維新6万票が〃橋頭堡〃
〃コロナ激減〃が自民・山田票に上乗せ

 ▼東京1区の衆院選では与党連合(自民・公明)と野党連合(立民・共産・社民)との「一騎打ち」が予想された。ところが、そこへ維新が割り込み、山田9・9万に対し海江田9万、維新・小野6万票と3すくみで〃互角の戦い〃をみせた。これで維新は東京1区に〃橋頭堡〃を築いたといえる。
  ▼この維新6万票は、立民の海江田支持の無党派票を2万票を食い、山田支持の無党派票1万を食った図式が浮かぶ。
 だが山田には無党派票はもともとない。
 山田は〃自民復調〃に支えられて、前回票の9・3万に0・6万票を上乗せしたと言える。
 山田は有権者へ勝利の弁で「序盤は反応なく冷ややかだった」「最後に岸田さんがきて自民が盛り上がった」と感激している。
 なぜ自民は〃上げ潮〃となったのかまた海江田はなぜ無党派の支持を失ったのか
 ▼維新は4年前の前回選挙で比例政党票は0・8万票にとどまっていた東京1区に、今回、ファーストの会が出馬していれば維新と票を分け合い、3万がいい所だ。今回は〃3極〃が一本化、維新票(4・2万)に国民票(1・2万)が加わり、6万となったと考えればいい。
 ここで自民の山田票をさらに1万食えば、山田、海江田、小野は万票台で横一線になったはずだ。
 ▼なぜ海江田は無党派を失ったのか
 無党派層はバラマキ福祉を嫌った。今、10万円をもらってもコロナで職を失いかけている身だ。消費税を安くしてくれても、そのツケは将来世代の税として取り返させる。その事を薄々知っている。
〃中間層〃を増やすといっても、自分はその下の階層だ。掲げる政策が、自分の身の丈に合わず、どの党も同じに見えたからだ
 ▼そこには立民の支持者に訴えても新たに無党派層に訴えるものがなかつたからだ。この時、維新はバラ撒きと言わず「改革」を訴え、政治家の身を切る改革を迫った。それが無党派層の気を引いた。アベノマスクをはじめとする行政の無駄使い、コロナ対策での吉村知事の毅然とした実行力。その「維新」に無党派層は1票を託したといえる。
 ▼一方、自民への評価はどうだったか「ワクチン接種で1日100万回を実行した菅前総理。「コロナ感染者数が激減したのはワクチン接種のおかげ」が、自分のおかげ」と〃時の政権〃とワクチン接種が二重写しされた。最終日、四ッ谷駅前には〃岸田首相が来る〃ということで沢山の人だかりを作ったのは特筆される。
 従来の「自民・離れ層」を「自民・回帰」させたからだ。
 ▼こうしてみると有権者にアメをぶら下げるだけでは無党派票は動かない。百万遍の言葉を費やすより百年に一度のコロナとの闘いにどう動いたか。その実績を有権者は黙って見てきた。
  ▼そうしてコロナ第6波対策の「取り組み」を無党派層は固唾を飲んで見守ってきた。それなのに「野戦病院」を作るなどの候補者の声が大きくは届かなかった。
 多くはコロナ後の〃経済復政策〃にだけ顔を向けていたのだ。
                                                                                                                (喜田勇)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(了)

 

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