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敗戦記念日に宮内庁で再び情報公開開示

2007年08月15日 | 天皇制・皇室

さる6月24日のブログでご報告しました宮内省から敗戦後、関係国へ返還した戦利品一覧の情報公開開示に引き続き、敗戦記念日に因んで今日も宮内省に出かけました。

戦利品を収蔵していた「振天府」、「建安府」の所在が明記されている皇居吹上御苑の図面が公開されコピーを受け取りました。001_28 【写真の左は坂下門。正面は宮内庁。管理人の後ろは桔梗門です。手に持っているのは宮内庁の封筒です。】 002_8 Img029_5 Img030 Img028_11

3時頃自宅に戻り「振天府」、「建安府」の写真を撮りたいので広報課なのか総務課なのか窓口を教えて欲しいと宮内庁秘書課(情報公開室)に電話をしました。秘書課員は「この場所は一般の人は入ることは出来ません」との返事でしたので、「それでは一般人ではない歴史学者や大学教授ならば良いのか。または宮内省自身が国民に貴重な歴史的建築物を公開してもらいたいので窓口を教えて下さい。」と再度お願いしました。ところが閉庁時間の5時を過ぎても電話がかかってきません。きっと緊急に会議でも開いて対応に苦労していることと察します。

追記

本日(16日)の午後宮内庁秘書課庶務係飯島さんから電話があり、やはり協議をしたが撮影は出来ないと言うことでした。改めて宮内庁長官宛てに陳情書を提出することにしました。

神宮外苑聖徳記念絵画館は明治天皇の一生が日本画と油絵で描かれています。

65番目に「振 天 府」と題した油絵があります。古本屋で戦前の画集を入手しましたので皆さんにご紹介したいのですが、聖徳記念絵画館からはホームページへの公開は許可してくれませんでした。説明文は構わないというので下記に掲載します。(原文のママ)

『日清ノ役、出征ノ将土、其ノ獲ル所ノ兵器、諸物ヲ以テ 天皇二献ル。 天皇勅シテ曰ク、是等ノ物ハ皆朕ノ将卒ガ一死報公ノ動績ヲ語ルモノナリ、永ク後世ニ傳へザルベカラズト、乃チ命ジテ吹上御苑ノ東南一府ヲ造營シ、以テ之ヲ蔵メシメ給フ。明治二十八年十月工ヲ起シ、翌二十九年九月成ル、號シテ振天府ト日フ。叉日ク、凱旋者ハ受賞ノ典二浴ス、然ルニ死者ハ輿ラズ、誠二感フベシ、宜シク将校以上ハ其ノ寫眞ヲ徴シ、下士以下ハ氏名ヲ録シテ此ノ府ニ蔵シ、朕ガ子孫及臣民ノ子孫ヲシテ之ヲ観セシメ、以テ朕ガ将率ノ忠勇ヲ知ラシムベシト、乃チ併セ蔵メシメ給フ。面シテ是等建築ヨリ陳列ニイタルマデ、其ノ考案悉ク叡慮ニ出デ、細大親シク指揮アラセラレタリ。府ノ一隅ニ有光亭アリ。威海衛ノ防材ヲ以テ構築セシメ給ヘルモノナリ。尋イデ北清事變ノ後、懐遠府ヲ、日露役ノ後建安府ヲ造營アラセラレシガ、共ニ振天府ノ例二準ジ給ヘルナリ。
 圖ハ、下段ハ凱旋将土ヨリ献上セル戦利品ノ状態ニシテ、中段ハ戦利品ヲ振天府二搬入スルノ光景ナリ。向上段ハ戦場ノ幻影ヲ示ス。』
      (奉納者 公爵 徳 川 家 達 揮毫者 川 村 清 雄)

 

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