南京民間抗日戦争博物館館長呉先斌氏は、名古屋市・南京市国際交流都市40周年集会で記念講演をするので来日しました。
昨年12月の富士国際旅行社催行「上海・蘇州・南京ツアー」に参加しましたが、南京市内の懇親会で呉館長は東京に行って、8月15日の靖国神社を見学したいから管理人に案内をして欲しいと依頼がありました。
13日から15日まで東京に滞在しましたので、「八月の東京に紫金草が咲いた南京民間抗日戦争博物館呉先斌館長のフォト日記」と題してドキュメント記事にしました。
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南京民間抗日戦争博物館紹介
南京民間抗日戦争博物館は、江蘇省初めて設立された抗日戦争をテーマとした民間の博物館です。2006年に、南京市民であり、中国民主建国会(野党)会員、南京市政治協商会議委員の呉先斌氏が、個人の投資によって建設し、運営と管理をしています。
当博物館は、南京市雨花台区安徳門大街48号に位置し、敷地面積2000平米余り、自社ビルの2階と3階の全フロアーを使用しています。2階の展示テーマは「南京防衛戦」、3階は「抗日戦争の記憶」です。舘内では、関係の文物5100点余りを展示しています。300点余りは、旧日本軍の作戦地図や、南京大虐殺の写真、日本軍の使った実物品です。また、各種の抗日戦争に関する勲章と、南京大虐殺研究に命を捧げたアメリカ国籍の中国人女流作家で歴史学者の張純如さんが収集した、南京大虐殺の生存者取材の映像資料と書籍など貴重な文物を収蔵展示しています。建物の4階は資料及び研究室で、抗日戦争に関する書籍5万冊余りが収蔵されています。
南京民間抗日戦争博物館は長年、南京大虐殺と抗日戦争に関する歴史的な資料収集ばかりでなく、様々な民間公益活動に積極的に参加し、多くの学術サロンも催しました。また力を入れているのは、絶えることなく抗日戦争に参加した高齢の旧中国軍人や南京大虐殺の生存者を取材訪問し、慰問活動を続けることです。さらに2012年からは、「抗戦軍人が話す歴史」を記録するチームを結成し、1千人前後の「抗戦軍人」を取材し、2千時間を超える映像を収録しました。抗戦軍人の歴史的証言資料は、1千万字に及びます。
南京民間抗日戦争博物館は現在、中国民主建国会中央委員会の愛国教育基地、江蘇省全民国防教育基地、南京市愛国教育基地、及び多くの大学の愛国教育基地の指定を受けています。
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8月13日(月)
JR東海道新幹線名古屋駅発・のぞみ368号東京駅着(15番線)管理人と通訳藤原知秋さんが出迎え
JR中央線快速に乗車、JR新宿駅降車
シティホテル ロンスターにチェックイン
18:30 元日本共産党参議院議員吉川春子さん、弁護士大森典子さんらの「ジェンダー平等ゼミナール企画:上海・南京旅行団歓迎会」に出席
会場:魚や一丁新宿三光町店
8月14日(火)
シティホテルロンスターのロビーに出迎え
都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅から乗車、神保町駅で降車
周恩来が留学した東亜高等予備学校跡碑見学
神田神保町の軍事専門古書店文華堂で買物
都営地下鉄新宿線神保町駅から乗車、新宿三丁目駅で降車、ホテルに戻る
12:00 「日中友好協会東京都連と紫金草合唱団歓迎会」に出席
会場:ベルシーヌ新宿銀座アスター
新宿五丁目バス停から乗車、戸山町バス停で降車
陸軍軍医学校跡の国立感染症研究所人骨保管施設「静和」で献花
陸軍防疫研究室跡、陸軍戸山学校跡石碑、将校会議室跡、国際医療研究センター資料室、関東軍第731部隊隊長石井四郎中将自宅跡、陸軍砲工学校境界石を見学
国際医療研究センター前バス停から乗車、新宿五丁目バス停で降車
16:40新宿区表敬訪問、針谷弘志総務部長、森基成秘書部長、高木信之総務課長が応対
高木総務課長の案内で、平和資料コーナー、平和ポスター展、平和都市宣言板、平和の灯、平和の泉を見学
18:00 戦後補償弁護団歓迎会に出席
会場:炭火焼き肉長春館
8月15日(水)
ホテルロビー出迎え
シティホテルロンスターをチェックアウト
都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅から乗車、九段下駅で降車
09:30 九段下交番前集合、靖国神社ツアー
しょうけい館で木龍克己学芸課長と名刺交換
11:30 東京メトロ東西線九段下駅から乗車、大手町駅降車
12:00 南京旅行メンバーと友人家族の会歓迎会に出席
会場:サンス・エ・サヴール(丸ビル35階)
15:00 JR東京駅丸ノ内中央口で呉館長をお見送り
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8月13日(月)
ジェンダー平等ゼミナール企画:上海・南京旅行団歓迎会
左から呉館長、大森典子弁護士、吉川春子元参議院議員
8月14日(火)
周恩来が学んだ東亜予備学校跡地記念碑
神田神保町軍事関係専門古書店文華堂で買物
日中友好協会東京都連と紫金草合唱団歓迎会
都連多摩支部副支部長佐々木さんが中国語で歓迎の言葉
紫金草合唱団指揮者大門高子さんから花束贈呈
紫金草合唱団の皆さんから記念品贈呈
手製の新宿区平和マップと写真パネルで陸軍軍医学校と「人骨」発見経緯について説明
国立感染症研究所内「人骨」保管施設の説明板
「静和」で献花
行幸記念碑
関東軍防疫給水部(秘匿名731部隊)部隊長石井四郎軍医中将を戦後アメリカ軍が731部隊の情報をヒヤリングした石井四郎自宅(現サマリアマンション)
陸軍戸山学校将校会議室跡とその上に建っている戸山教会
この「ブログ記事」の①から⑩までを案内した。
新宿区役所を表敬訪問
左側手前から森基成秘書部長、針谷弘志総務部長、高木信之総務課長、右側手前から管理人、呉館長、通訳藤原知秋さん
博物館から記念品を贈呈。新宿区からは地場産業染色業の江戸更紗(蟇口、ブックカバー、巾着のセット)と新宿平和マップ及新宿区平和都市宣言30周年記念誌を贈呈
高木総務課長の案内で、一階ロビーの新宿区内小中学校児童・生徒の平和ポスター展を見学
5階の議会棟を案内
戦後補償弁護団歓迎会
8月15日(水)
戦傷病者史料館しょうけい館一階ロビーにて
右から呉館長、木龍学芸課長、管理人
南京旅行メンバーと友人家族の会歓迎会
看板は管理人が制作
プログラムの似顔絵イラストは、ツアーに北海道から参加されたKさんのお孫さん(中学二年生)の作品です
35階のレストランから馬場先門、和田倉門、大手門、パレスホテル、法務省、警視庁、国会議事堂、皇居外苑、皇居、宮内庁、皇居東御苑、武道館、防衛省が一望できる
参加者に配られた博物館のバッチ
呉館長の似顔絵イラストを贈呈
管理人から書と70歳と80歳の時献花した写真を贈呈した
《書の文章》
南京市光華門から侵攻した陸軍第九師団の
銃砲弾、糧秣等を父は馬匹と車両で運んだ
七十歳と八十歳の時その重罪を謝り赦しを乞うた
九十歳になっても三度び南京を訪れ
日中不再戦と友好に尽くす事を此処に誓う
第九師団輜重兵第九連隊上等兵長谷川幸二の長男
元日本共産党新宿区議会議員 長谷川順一
二〇一八年敗戦記念日 東京にて
《画像提供》
愛知大学教授樫村愛子さん
日中友好協会東京都連事務局長北中一永さん
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呉館長から管理人宛の手紙
尊敬する長谷川順一先生
このたび、皆様方のお招きを頂き、8月13日から15日まで東京へ友好訪問をさせて頂きました。その際は、先生及び皆さまの手厚い接待を賜り、厚く御礼申し上げます。
中日両国は-衣帯水で、同じ人種であり同じ文字用い、離れられない隣人です。歴史上短い不幸な歴史があり、中国人民の心に永遠の痛みをもたらしたと同時に、日本人民の心にも治りがたい傷を残しました。今を生きる人々が愛をもってその傷を治す、平和をもって戦争を拒む必要があると考えます。
今回東京での三日間、先生が中日両国の歴史の不幸を無くすために奔走し、平和を訴え、友好を語るのを目にし、感服致しました。中国を愛する友人の皆さまはいつまでも私の親類です。とりわけ先生の反戦思想は永遠に私に感銘を与え続けるものです。
前事勿忘、後事之師。中日両国人民の世世代代の友好と、先生のご健康と長寿をお祈り申し上げると同時に、私と私の-家族は先生が90歳の時に南京への再訪問を心から期待しています。
東京でお会いしました各団体と皆さまへの大感謝をよろしくお伝えください。
南京民間抗日戦争博物館 呉先斌
2018年8月21日
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(了)
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蒋介石は河田町の振武学校卒業後第13師団高田連隊(第19連隊)野戦砲兵隊の隊付将校となりました。
第2師団は日露戦争の後、1907年に、第13師団が新潟県の高田に置かれました。
日 時:10月18日(木) 9:00~15:00
講 師:春日恒男さん(文化資源学会)長谷川順一さん(東京の戦争遺跡を歩く会)
参加費:8,500円(入館料/ホテルグランドパレスでの昼食ビュッフェ代込)イヤホンガイド付き
内 容:靖国神社では春と秋の例大祭が最も重要な行事として位置づけられています。今回、その例大祭のクライマックスである、<勅使参向>の儀式を見学し、靖国神社の本質について考えます。