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「全国小水力利用推進協議会」賛助会員を申請しました

2021年10月29日 | 小水力発電とカーボンニュートラル

管理人は2010年11月に金沢市に転居しましたが、日本画家平木孝志先生が講師をしている水彩画教室に入会しました。平木先生から実家は、江戸時代から犀川の鞍月用水分水の「水小屋番」だと教えて貰いました。常に武家屋敷をとうとうと流れる鞍月用水と、浅野本町付近の農業用水を見ながら「小水力発電」を思い浮かべていました。

世田谷区に転居してからも、玉川上水、野川、仙川、等々力渓谷の流れを見ながら「小水力発電」を思い浮かべていました。玉川上水は史跡文化財に指定されていますので「小水力発電」は絶対に不可ですが、野川、仙川、等々力渓谷では可能だろうと考えています。

世田谷区は、「世田谷区環境基本計画」において、交流自治体等との連携による自然エネルギーの活用拡大をめざしています。また、2020年10月には「世田谷区気候非常事態宣言」を行い、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すことを表明しました。

2021年8月19日、新潟県津南町と世田谷区は、自然エネルギーの活用拡大と、相互の更なる交流の活性化に寄与することを目的とし、「自然エネルギー活用を通じた連携・協力協定」を締結しました。津南町の農業用水を活用した小水力発電「雑水山(ぞうみずやま)第2発電所」による電力を、小売電気事業者を通じて区内へ供給することを予定しています。・年間発電量:約23万kWh・発電事業者:津南町

世田谷区自治体間の連携は、群馬県川場村、長野県、青森県弘前市、新潟県十日町市に次いで5自治体目です。

東京23区の可燃ゴミを前提にしますが、砧清掃工場の焼却炉から熱水発電が可能ではないかと考えます。千歳台清掃工場の焼却炉による熱水で区立千歳台温水プールが運営されています。

これらの動向を見て、25日に「全国小水力利用推進協議会」賛助会員を申請しました。「小水力発電 事例集2021」が配達されましたので、会長愛知和男氏の巻頭言を転載します。

刊行にあたって

 今年も小水力発電事例集の発刊の時期となり、 こうして刊行にあたってご挨拶を申し上げておりますが、残念なことにコロナの状況は大きく改善しておりません。しかし、関係各位のご努力により、一年延期となりました、「第6回全国小水力発電大会inとやま」が開催されますことは、誠に喜ばしいことと思っております。この場をお借りして関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
  さて、小水力発電事例集2021は、大会開催地である富山県を特集として大きく取り上げました。ご存じのように富山県は豊かな自然環境に恵まれた、まさに「水の王国」、「小水力発電立国」です。
  特集1では、「水の王国」の自然環境、先達の努力、おいしい水などを、島田俊弘大会実行委員会事務局長に地元目線で熱く語っていただきました。さらに、富山の小水力発電マップや小水力発電に適した富山の特徴についても記載されています。
  特集2では、明治から昭和にかけて、富山県内の常願寺川、黒部川、庄川沿岸で実施された合口(ごうぐち)事業と発電所建設について、歴史的経緯、先人の苦労、そして小水力発電所建設について述べられています。さらに、2020年12月「世界かんがい施設遺産」に登録された常西合口用水も取り上げています。県内各地での治水、利水、そして水力というエネルギー開発がどのように行われてきたか、 本誌ではその入り口しか語られていませんが、ぜひ知っていただきたい貴重な内容です。
 特集3では、小水力発電の水車を流れる水に着目しています。発電した電気に色はないとよく申しますが、同じように水車を通過する水はそれ自体どれも同じですが、河川水、農業用水、上下水道施設の水など様々です。ここでは水車を流れる水がどのような特徴、意味合いを持っているのかご理解いただけたら幸いです。
  どの地方にも歴史のある施設がありますが、特集4では、富山県内の「おもしろ」水利用施設を取り上げています。特に、大正時代に富山県で実用化された「らせん水車」は現在にも繋がるストーり一です。また、日本一美しい分水槽や歴史的な分水エも紹介しています。
  さらに、明治時代に建設された発電所や全国の貴重な取り組みも掲載しており、大変盛りだくさんになっています。楽しんでいただけたら幸いです。
  全国小水力利用推進協議会の活動については、コロナの影響で制限されましたが、オンラインでの総会や地域団体との会合等を開催しました。さらに、2022年4月に買取制度が大きく変わることから、小水力発電の立場で新制度に対応すべく、政策関連情報収集、委員会等への出席、政策提言活動等を行ってまいりました。特にFIP制度に関する種々の課題について、本会会員との意見交換を基盤にしながら政策提言に反映してきました。引き続き、積極的に活動してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。
  最後に、『小水力発電事例集』の作成にご協力いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、安寧な日が早く訪れますことを祈念し、巻頭の挨拶といたします。
 2021年10月
 全国小水力利用推進協議会    会長愛知和男

(了)

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