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訪中レポート③「改革開放から40年」50年でアメリカに追いつき、100年でアメリカを追い越す

2018年01月03日 | 歴史探訪<南京・上海>

ミレニアムの2000年に新宿平和委員会は「731部隊の罪証を訪ねる中国平和の旅」を催行した。
哈爾浜市郊外の平房にある「侵華日軍関東軍第731部隊陳列館」へ一行はバスで向かった。
車窓から見えた大きな看板に、鄧小平国家主席の顔と「小康社会」というスローガンがあったので現地ガイドの房若林さんに質問をした。
1978年からの「改革開放」政策で、毎年3~4%の成長をしながら、50年でアメリカに追いつき、100年でアメリカを追い越す、という意味ですと教えてもらった。

10年ぶりの中国訪問だが、その発展と変化には驚いた。
自転車の車列は一切無く、殆どは電気自転車(スマホで乗れるレンタル自転車)と電気バイクであった。
上海の地下鉄は14路線で、上海~南京までの新幹線(高速鉄道)は日に170本あまり運行されている。

蘇州の縫製工場は、ユニクロだけではなく欧米ブランド製品を生産してきた。
しかし、欧米と日本からの注文が少なくなり製品在庫が増えてきた。
そこで習近平国家主席は、「一衣一路」政策を打ち出し、東南アジアや中東諸国に工場建設と販路を拡大しているそうだ。「世界の工場」から「世界の商社」に変わりつつあることを実感した。
「一路」は、道路だけではなくシルクロード鉄道が実現していく方向だ。

「社会主義」と言いながら国民健康保険はなく、「都市戸籍」と「農村戸籍」の差別がある問題は依然として解決されていない。また、覇権主義となるような危険性もはらんでいる。インターネットはGoogleが使えない問題もあった。

日本は戦前に旧満州の満鉄を、シベリア鉄道につなげる壮大な計画があった。

*東京 - 下関 - 釜山 - 奉天 - ハルビン - 満州里 - イルクーツク - モスクワ - ベルリン(シベリア鉄道活用)
*東京 - (神戸ないしは門司) - 天津 - 張家口 - 包頭 - 粛州 - 安西 - ハミ - カシュガル - カーブル - バグダード - イスタンブール - ベルリン(中央アジア横断鉄道計画の具体化)
*東京 - (長崎) - 上海 - 昆明 - ラングーン - カルカッタ(現:コルカタ) - ペシャーワル - カーブル - バグダード - イスタンブール - ベルリン

朝鮮半島に平和が戻るならば、下関からの海峡トンネルで釜山への鉄道も夢ではない。
トランプ大統領に諂う安倍政権では無理だろう。
北東アジアの平和が来るように、81歳のお爺さんはNSNで頑張りたい。

上海の地下鉄マップ




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