
★北村美術館 サイト
春季茶道具取合展『春を惜しむ』 ※6月12日(日)まで
茶道資料館を出て、堀川通を南下し田丸弥さんの前に来たら、ちょうど9系統のバスが来た。
とっさに乗って、2つめの堀川今出川で下車。
今出川通を渡り、今峯神社前から東へ向かうバスに乗った。
循環するバスで系統は忘れてしまったけれど、河原町今出川のバス停が河原町通手前だったので、少しビックリ。
楽美術館よりもに先に北村美術館へ足を運ぶの珍しい。
理由は単なる“気まぐれ”。
荷物は少ないけれど、暑くなってきたのでジャケットも預けて展示室へ。
今回のテーマは『春を惜しむ』。
(訪れたのが)立夏直前の夏日を記録しそうな日だったので、ちょうどいい感じ(?)。
先ずは入って右一番奥の床の間へ。
目録上は一番最後の「番外」に記載されている。
藤原定家筆の「桜ちるの文」は全く読めないけれど、その前の油滴天目茶碗と堆朱の天目台(芙蓉台)は素敵
こういう雅な油滴があったのねぇ。
(セットなんだぁ。藤田家、井上家、益田家伝来って、明治の数寄者の中をたらし回しされた?)
続いて、「寄付」の掛物を拝見。
ん? 不昧公の消息で「広澤が云々」の部分が読み取れた。
えっ
もしかして、広沢茶入が出てるの?
ドキドキ。横目で左側のケースを見るも、見えない。
目の前の道具拝見に集中できない。←てか、けっこー定番なので、半ばスルー。
で、早々に「濃茶席」に移動。
やっぱり、あった。
中興名物。(瀬戸の)金華山窯、広澤手本歌、「広沢茶入」
他に見学している人がいなかったこともあって、広沢茶入の前で思わず「やったー」とガッツポーズ
それぐらいに嬉しかった。
その日は早朝から何かとツイてないことが多かったんだけど、
この瞬間で、イヤなことがすべて帳消しになった感じ
「やっと、会えた~
」と、その時は初見のように喜んでいたんだけど、
blogでアーカイブ検索していたら、2度目だった
2012秋『追憶の茶』
当時もかなり喜んでいたなぁ。
帰宅してから資料を読んでいると、不昧公から外に出て後に酒井家に入ったようだ。
それでも、きっと不昧公と酒井宗夢の茶会で使われたに違いないと想像するだけで、なんか楽しい。
そして、茶碗は光悦の黒楽。
光悦茶碗というは、ごくごくフツーの楽茶碗という感じ。これはこれで珍しい。
広沢茶入の印象が強烈すぎて、他のお道具の印象が薄れてしまった
茶釜が真形の琵琶桐地文。替蓋が2つついていて、どちらも形が変わっていたなぁ。
古胴象耳の花入。 徳川美術館でこういうのを見たことあるけど、こちらは紀州徳川家。
「続き薄茶」席では安南蜻蛉文の茶碗と南京赤絵の四方の茶器。トーハク、畠山記念館にも似たものがある。
あと、ちらっと見ただけなんだけど、薩摩切子の平鉢が少し印象に残った。
最後に、展示目録をしげしげと読む。
なるほど、今回は遠州の「綺麗さび」がテーマだったのか。
「そのつもりでご覧くださいませ。」
スミマセン
そのつもりで見てなかったです。
★北村美術館バックナンバーリスト
2015年秋『初しぐれ』
2015年春『花どき』
2014年秋『秋更の茶』
2014春『午歳の茶』
2013秋『夕ざりの茶』&四君子苑
2013春『春興の茶』
2012秋『追憶の茶』
2012春『野遊の茶』
2011秋『凩のころ』
2011春『重春』
2010秋『秋侘ぶ』
2010春『新緑祭釜』
2009秋『秋興の茶』
2009春『牛歳余春』
2008秋『深秋のころ』
2008春『吉野懐古』
2007秋『暦年の茶』
春季茶道具取合展『春を惜しむ』 ※6月12日(日)まで
茶道資料館を出て、堀川通を南下し田丸弥さんの前に来たら、ちょうど9系統のバスが来た。
とっさに乗って、2つめの堀川今出川で下車。
今出川通を渡り、今峯神社前から東へ向かうバスに乗った。
循環するバスで系統は忘れてしまったけれど、河原町今出川のバス停が河原町通手前だったので、少しビックリ。
楽美術館よりもに先に北村美術館へ足を運ぶの珍しい。
理由は単なる“気まぐれ”。
荷物は少ないけれど、暑くなってきたのでジャケットも預けて展示室へ。
今回のテーマは『春を惜しむ』。
(訪れたのが)立夏直前の夏日を記録しそうな日だったので、ちょうどいい感じ(?)。
先ずは入って右一番奥の床の間へ。
目録上は一番最後の「番外」に記載されている。
藤原定家筆の「桜ちるの文」は全く読めないけれど、その前の油滴天目茶碗と堆朱の天目台(芙蓉台)は素敵

こういう雅な油滴があったのねぇ。
(セットなんだぁ。藤田家、井上家、益田家伝来って、明治の数寄者の中をたらし回しされた?)
続いて、「寄付」の掛物を拝見。
ん? 不昧公の消息で「広澤が云々」の部分が読み取れた。
えっ

ドキドキ。横目で左側のケースを見るも、見えない。
目の前の道具拝見に集中できない。←てか、けっこー定番なので、半ばスルー。
で、早々に「濃茶席」に移動。
やっぱり、あった。
中興名物。(瀬戸の)金華山窯、広澤手本歌、「広沢茶入」

他に見学している人がいなかったこともあって、広沢茶入の前で思わず「やったー」とガッツポーズ

それぐらいに嬉しかった。
その日は早朝から何かとツイてないことが多かったんだけど、
この瞬間で、イヤなことがすべて帳消しになった感じ

「やっと、会えた~

blogでアーカイブ検索していたら、2度目だった

当時もかなり喜んでいたなぁ。
帰宅してから資料を読んでいると、不昧公から外に出て後に酒井家に入ったようだ。
それでも、きっと不昧公と酒井宗夢の茶会で使われたに違いないと想像するだけで、なんか楽しい。
そして、茶碗は光悦の黒楽。
光悦茶碗というは、ごくごくフツーの楽茶碗という感じ。これはこれで珍しい。
広沢茶入の印象が強烈すぎて、他のお道具の印象が薄れてしまった

茶釜が真形の琵琶桐地文。替蓋が2つついていて、どちらも形が変わっていたなぁ。
古胴象耳の花入。 徳川美術館でこういうのを見たことあるけど、こちらは紀州徳川家。
「続き薄茶」席では安南蜻蛉文の茶碗と南京赤絵の四方の茶器。トーハク、畠山記念館にも似たものがある。
あと、ちらっと見ただけなんだけど、薩摩切子の平鉢が少し印象に残った。
最後に、展示目録をしげしげと読む。
なるほど、今回は遠州の「綺麗さび」がテーマだったのか。
「そのつもりでご覧くださいませ。」
スミマセン

そのつもりで見てなかったです。
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2015年秋『初しぐれ』
2015年春『花どき』
2014年秋『秋更の茶』
2014春『午歳の茶』
2013秋『夕ざりの茶』&四君子苑
2013春『春興の茶』
2012秋『追憶の茶』
2012春『野遊の茶』
2011秋『凩のころ』
2011春『重春』
2010秋『秋侘ぶ』
2010春『新緑祭釜』
2009秋『秋興の茶』
2009春『牛歳余春』
2008秋『深秋のころ』
2008春『吉野懐古』
2007秋『暦年の茶』