Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

野点がしたくなる茶道具展

2012年03月27日 00時00分42秒 | 美術館・博物館etc.
『野遊の茶』 北村美術館3月10日(土)~6月10日(日)

今回はそこそこ見学者もいたのに、いい感じで静かに集中して見学できた。

例によって、受付でもらった展示目録にそって、広くはない展示室を行ったり来たり。
(探すのに少し苦労する

展示室に入って右手の一番奥?にあった抱一筆の葵祭競馬図は「寄付待合」の掛け物。
とても雅な感じ。
今度は反対側の、かなり離れた場所で他の「寄付待合」のお道具を拝見。

金毛閣の瓦形の香合。
汲出は南京赤絵。鮮やかな赤が印象的。
煙草盆は脇が藤蒔絵の三味線胴。

「薄茶席」の花入は唐物の色絵四神籠。
四角形で側面に薄くなっているけど青龍・白虎・玄武・朱雀。
私が見たのは白虎か玄武か。。。

そしてまた離れたところに唐銅の雲龍風炉と浄林の肩衝姥口筒釜。
「お、初代か」と大西家歴代も着実に覚えつつある
姥口のわりには薄い“唇”かなー。
灰形も整えられていた。ちょっと押さえすぎてる、かな?

古九谷の花鳥渦文の水指。
たぶん、鉢を見立てたもの。塗り蓋を開けたら、わぁ。。。と思いそう
そして、ポスターやチラシになってる大名物の古雲鶴疋田筒。
象嵌がきれい。他で見たのに比べたら、ちょっと小ぶり。

「野点席」は面白かった。
肉筆浮世絵の遊楽図の六曲の屏風を見ていると江戸時代の賑やかで楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

携帯用の野点セットは二つの取り合わせ。

そのうちの一つは二代の瓢阿さん作の茶籠に小堀紅心さんの色紙が張ってある。
(少しだけ?身近な感じ?がした)
一入さんの湯飲みのような赤楽筒茶碗がかわいい。替茶碗は乾山の松江讃。
南鐐の建水が小ぶりなのがいい。「これくらい小さいと籠に入るからいいね」と思った。

もう一つは曲茶箱。
慶入作の黒楽と絵高麗写(←写し方がうまい)はほしくなっちゃうくらい。
茶巾筒も慶入で七宝写。なぜか四角形。
縞柿の茶筅筒もあったんだけど、どう使うのかが想像できなかった

そして、今回の一番ヒットが大薬缶釜。
ヤカンの口の内側が金色で、豪快にしてゴージャスな感じ

なんか、野点で一服いただきたくなる茶道具展だった。

隣接する四君子苑の春季特別公開は4月17日(火)~4月22日(日)。
時間は11:00~15:00。
入苑料と美術館入館料セットで2,000円。

今年は春が遅いから、期間中に桜が見ごろになるかもしれませんね。
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2011春『重春』
2010秋『秋侘ぶ』 
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2009秋『秋興の茶』
2009春『牛歳余春』
2008秋『深秋のころ』
2008春『吉野懐古』
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