Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

丑年

2009年05月15日 00時01分00秒 | 美術館・博物館etc.
「平成21年 春季取合せ展 牛歳余春」
 北村美術館 ※6月7日(日)まで

「今回は時間の関係で無理かな?」と思ったけど、路線バスに救われた
「展示目録の順に~」と声をかけて下さるマダムはもういないのが淋しい。

メインは「広間」の俵屋宗達筆の牛図なんだけどサ。
これを中心にどう道具を取り合わせているのかを見るのが面白い。

広間1席のみで、薄茶席だね。
どうもね、灰関係に目がいってしまう。
(灰形の先生が仰っていた通りの取り合わせのセオリーが守られている)

寄付に戻るけど、時代物の曲赤漆の瓶掛がいい感じ。
短冊は新竹(若竹)を詠んだ和歌。
火入を納めている煙草盆が藤蒔絵の三味線の胴って、おもしろい。

広間は薄茶席ということで、ラフな雰囲気。
肩衝で姥口の筒釜。カン付が蜻蛉。
雲龍の風炉には前後が同じ高さの二文字押切の灰形。
なんか、とてもクラシックな印象が残った。

嵯峨棗の茶器に荒川豊蔵の替茶器。
茶碗が金海の猫掻手。ホントに猫が引っかいたみたい。
永楽保全の宋胡録写しの替茶碗もユニーク。
建水が青銅製でルリスタン出土も珍しい。

今年の干支がテーマだからといって、新春やら師走していないところがよかった。

「そういえば、今年は丑年だった」というさり気なさが心地好い。
こういう趣向もあるんだなぁと感心した。
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