初しぐれ

★北村美術館　サイト
　秋季取り合わせ展『初しぐれ』　※12月6日(日)まで

秋の展覧会なのに「しぐれ？」。しかも「初しぐれ？」

ちょっと不思議な気がしたけど、和漢朗詠の冬の巻頭を飾る歌からきている。

濃茶席の掛け物がまさに。

近衛家凞筆の歌切。

「神無月ふりみふらずみ定めなく
　　時雨ぞ冬のはじめなりけり」

なるほど。

花入は古伊賀。杵形耳付。真ん中が細い。

茶釜は古天明の時雨傘地文霰。真ん中に傘が広がっている。

炉縁の沢栗が時代物でシブイ。

茶入れは膳所焼「初時雨」。

茶碗は一入の黒楽。

続き薄茶の薄茶茶碗は黄瀬戸胴紐「唐衣」。

茶器は瓢。下半分に蒔絵。上はくり貫いて手付。

今回は全体的に目立たないラインナップだけど、なぜか通り過ぎることができない美術館。



　四君子苑（国・登録有形文化財）公開日＝10月20日(火)～10月25日(日)、11月11日(水)



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