裏山赤太郎~ゲイでエイズで、でも生きてくよ!~

ゲイとして生きて、50代でエイズを発症したけど、自分らしく生きていくことには変わりないないんだよってブログ。

エイズ発症と仕事~退職

2015-07-17 20:07:42 | 日記
私は現在、春まで勤めていた会社を退職し、
障害者雇用枠での転職活動をしています。

昨年、発病し、ひどい下痢症状と吐き気、
味覚障害、発熱などの症状、
これらと並行して仕事のプレッシャーやストレスなどで鬱状態になっていました。

昨年の10月にHIVによるエイズと宣告され、
入院を経て職場に復帰しました。

しかし、私はもうそこで働き続ける気持ちは無くなっていました。
病気を宣告され、
明日すぐに入院する必要があることを会社に伝えると、
その話はあっという間に社内に広まりました。

入院のための引き継ぎをして、
会社を出る頃には、
それまであまり話をしたこともない役員まで
入院の理由を尋ねたりしてきました。

退院して職場に復帰した後も、
他の部署の人までも入院や病気について話かけてきました。
たぶん会社の役員も同僚たちも、
私に気遣って話しかけてきたのでしょうが、
私にはそれが苦痛でなりませんでした。

そのたびに当たり障りのない答えを探して、
病名を明確に伝えることを避けていることに
非常にストレスを感じていました。

ちょっと調べれば、
私の症状から見れば、
HIVによるエイズ症状だということは容易にわかってしまいます。
社員全員がメールを共有するような会社だったので、
私がそのような病気に感染しているとわかれば
一瞬にして社内全員に知られても不思議ではありませんでした。
それはその時の私にとって、脅威以外の何物でもなかったです。

退院直後は通院も2週間おきに検査に行く必要があったため、
仕事を休むことになりました。
そのたびに私は当たり障りのない説明を付けて、
通院のため休暇を取らざるを得ませんでした。

まだまだ体力も回復していないにも関わらず、
退院して1週間後には出張にも出なくてはならず、
体も心も、安まる気がしない状態続いたのです。

体調を理由に出張を断ることは、
結局、同僚に迷惑をかけてしまいます。
入院だけでも心苦しいのに、
それ以上の迷惑をかけるのは避けたかったので
まだまだ体力が不充分な状態でも
出張や残業をこなさなければならなかったのです。

このような状態は、
今後の体調を管理する上では無理があると思いました。
私はプロジェクトが完了するのと同時に、
退職を決意しました。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じく退職しました (ユウシン)
2017-06-17 16:20:42
自分は、HIV感染と気づかずに体調不良で会社を退職してしまいました。
傷病手当も『HIV』で申請せず、(※退職時はまだ検査ができてなかったので)ブドウ膜炎という病名で申請してしまい、受給の継続が難しくなりました。その時にもっと早く検査をしておけばよかったと後悔でなりません。
返信する
Re:同じく退職しました (akataro_urayama)
2017-06-17 23:02:45
HIVに感染して体調が崩れるのも、症状が人によってかなり違いがあるので、体調不良の原因がHIVだと気付くのが遅れてしまう場合も多いですよね。
もっと気軽に検査できるようになれば、少しはそれもなくせるかも知れませんね。
返信する

コメントを投稿