陽炎日記

日々の出来事を中心に綴ってます。

風野真知雄著 「わるじい秘剣帖⑧ あっぷっぷ」

2017-08-11 14:25:47 | Weblog
 読んでいなかった本を二日で読み切った(単行本だからね~
私の好きな風野氏の「わるじい~」は新刊で買っている。

同心を引退して孫の世話をしながらも世事のことに関心を持ち、
息子の手助けをし、奉行の井筒まで味方にしてしまう。
しかし家に帰れば妻や娘に目の敵にされるので、なるべく長屋で暮らしていたい。

あるとき、「じいじがぼけた~」っと言われ退散したこともあった。
(孫の名前を間違えたのだ
そんなとき「あっぷっぷ」を覚えた桃子がいとおしくてしょうがない愛坂桃太郎。
桃子は芸者珠子が産んだ娘(息子の仁吾の子らしい)。

札差「佐野屋」から口説かれて店を持たないか?と言われて、
心が揺らぎ関係を持ってしまった。本当は損得抜きでつきあいたいと思っていた
相手だったが・・・
その「佐野屋」の旦那が殺された。
中途半端な気持ちがいけなかったと珠子は後悔する。

岡崎玄蕃が珠子を座敷に呼んだ。
そこには仁吾が控えていた。
玄蕃は珠子をものにしたかった、佐野屋に横取りされて歯がゆい思いをしていたのだ。
珠子は玄蕃に「佐野屋さんが辻斬りに殺されました。・・・
佐野屋さんを斬ったのは、岡崎さまではないのですか?」と言うと、
「下らぬことを言うと怒るぞ」と言葉が返ってくる。
「よくもあたしをここに呼べましたこと」と高飛車に出た。
「無礼者!」と玄蕃は怒る。そこへ仁吾が割って入り「殿!落ち着かれて」となだめるが、
「珠子、下がれ!」と一言いう。
珠子は「ふん」とそっぽを向いて「失礼します」と行ってお座敷からそそくさと出て行った。
仁吾が再び玄蕃を押しとどめた。

珠子は相当悔しい思いをしたのだろう。
家に帰って来て桃子を抱いて泣いた。

珠子の今後が心配。ごひいきさんを亡くして・・・
でもあまりに手広くやっていた佐野屋の妾ではね~。

仁吾が岡崎玄蕃の屋敷にいること自体少々突飛ではある(事件真相をあばこうと
しているんだが・・・)

桃太郎の同心時代の友達朝比奈留三郎もなかなかいい男らしい。
桃太郎の話相手でもある。この二人が事件を解決する。
(留三郎の腕はかなりいいらしい、たまに庭で木刀を振って稽古をしている)
といってもほとんど桃太郎だけどね。

しめったおむつを振り回して悪い奴をやっつける(二人)
それも珠子を左手で抱えたままだよ
まだ一歳にもなっていないので危ないよな~。

一歳過ぎたら話が終わるのかな?
それとも珠子と桃子が長屋から出て行くのかな?
このシリーズも長くなったな~
 
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