着物で寄り道 金沢暮らし

好きなものは着物と猫
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流し点て

2008-10-20 21:40:09 | お茶のこと
本日のお稽古は〔流し点て〕。

炉の場合はお客様と向かい合ってお点前をしますが、
風炉の場合はお客の方へ斜めに向いてお点前を行います。
親しい仲でごく少数、一人か二人のお客様を迎えて行うお点前です。

「一客一亭」

つい、戦乱の時代のお茶を想像してしまいますが
(時代劇ファンにはたまらない(笑))
しかし、この風炉のお点前はもっとずっと後、
十三代円能斎鉄中宗室が
炉の流し点てからあらためて考案されたようです。

十三代というと明治時代。
明治時代というと明治維新を連想し、
解放された自由なイメージもあるのですが
実際は日清・日露戦争の時代じゃないですか!!
まだまだ戦争の色濃い時代ですね。
次いつ合えるか分からない友と向かい合って
お茶の時間を共有したいという思いがあったのでしょうか。
想像ですが・・・。
今は篤姫の時代と言った方がいいかも(^.^)

お点前はお客様の顔を見ながら進められるので
和やかな雰囲気の中、お稽古できました。

今日は3杯も薄茶をいただいたので、
ちょっと風邪気味の体に堪えました。


本日の主菓子 銘 深山の里