一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(春の裏丹沢山系 加入道山、大室山 2013.5.9)

2013-05-09 22:45:31 | 山紀行(国内:丹沢・道志山系)

ゴールデンウィークも終わり現役の方々は仕事に戻られ、山も静かになり、天候もようやく暖かくなった5月9日(木)、裏丹沢へ出かけました。 今日は、国道413号線の通称、道志路を和出村交差点を左折し、道志村営温泉近くの駐車場に車を置き、その近くの白石峠登山口から入りました。 久しぶりに道志方面まできましたが、途中の東野辺りの木々の緑はここの1週間で濃くなり温度も上がったせいか暑苦しく感じる程でしたが、道志渓谷は未だ新緑真っ盛りでした。

大室山辺りは、その昔、甲斐の武田と小田原の北条との檜や杉の資源を巡って争いが絶えなかったエリアです。 折花姫の伝説とか姫次、犬越等もそれに由来した名前で、戦の名残を残す首塚も東野に祭られています。 一説には大室山のさる大岩の基に財宝が隠されているなんて財宝伝説もあります。 確かに、尾根筋からは小田原の海岸が一望でき、その距離の短さに驚きます。

白石峠登山口(10:00)⇒白石峠(11:50)⇒加入道山(12:00)⇒大室山(14:10)⇒加入道山(15:10)⇒白石峠登山口(16:30)
Img_2074村営道志温泉から100m程、上がった所に駐車場があります。 そこから直ぐ前が登山口です。

Img_2075道志村は横浜市へ水道水を供給しており、その昔には横浜港から出る船舶の飲料水も供給していたそうです(長い航海でも水が腐らないほど品質が良い)。 そんな関係から、今でも横浜市との交流があり、登山道周辺に区単位に植林がされています。 この植林された木々の鹿による食害防止から柵を設けているようです。

Img_2078吸い込まれるような新緑です。 本当に気持ちが洗われます。

Img_207935分程で東屋に到着。 今は余り手入れされていないようで、屋根に倒木が倒れたままに放置されています。 そもそも、なんでここに東屋があるのかなとも思いますが。 右手には渓流が流れており、前はホースでこの東屋まで水が引かれていましたが、今は有りません。 必要なら、右手の道を少し行くと渓流がありますので、そこで補給も可能です。

Img_2084東屋から20分程で見事な富士山が顔を出しました。 世界遺産登録の話題もちきりですが、逆に自然破壊につながらなければ良いのすが、、、。 そもそも入山制限が必須です。 制限や入山料ゼロは日本だけですね、世界広しといえど。

Img_2126白石峠まで少しの所に大理石の石切り場跡があります。 周辺には大理石の小石がごろごろしています。 お腹が空いたので、ここでバナナでエネルギー補給しました。 できれば、日の当たる尾根筋での昼食がベターですので。

Img_2088峠直下にガレ場があります。 ロープがありますが、ざれているので要注意個所です。 落ちれば100m位は止まりません。

Img_2089尾根路に出ました。 右は白石峠、左は加入道山です。

Img_2091今日も見事な桜見物ができました。 この尾根路は桜並木です。 勿論、ツツジ並木でもあります。

Img_2095加入道山には登山口から2時間で到着しました。 ここにはベンチと写真前方に避難小屋があります。 ここのベンチで昼食をいただきました。

Img_2099桜並木の気持ち良い尾根路です。

Img_2101前方にはこれから登る前大室と大室山がそびえています。前大室と大室山の間は平坦な尾根路が続いているように見えますが、前大室から一気に破風口に急降下し、そこから1時間の急登が待っています

Img_2103前大室です。 ここから、道志村へ降りるルートもあります。

Img_2105前大室から急坂を一気に下りると破風口です。 ここから大室山への1時間程の急登が始まります。

下左はツツジの蕾です。 大分、膨らんできました。 あと1週間か10日で開花しそうですね。 このルートもシロヤシオや東国三つ葉が多く咲く名所です。 右はブナの優しい新芽です。 標高1400m辺りでも芽がふきはじめました。
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Img_2119大室山直下は植生保護のため木道が設けられています。 もう少しで頂上です。 それにしてもブナの大木の立ち枯れが目立ちます。 大気汚染なのか温暖化なのかわかりませんが、いずれにしても犯人は人間です。

加入道山から1時間20分で大室山頂上に到着。 前夜のダンスの練習で足が重く、さすがに疲労困憊。 アミノバイタル粉末を飲んで元気回復するも、下山途中でケイレン。 止む無く塩を舐め症状を治めました。 下右は丹沢山系の盟主 蛭ヶ岳です。 大室山頂上は見通しが悪いので、早々に退散しました。 只、この頂上からは道志村の大室指と久保へ降りる2ルート(このルートは道標は全く無くルートファインディングが非常に難しい直登ルートです。 5回程、使いましたが健脚向きです)、犬越へのルート、日陰沢新道で神の川へ降りるルートと加入道山ルートの5ルートあります。 くれぐれも路を間違えないように。
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Img_2124大室山のブナの立ち枯れが酷い状況で、ブナの種子を集めています。 これで苗木を育て再生を試みているのですね。 鹿の食害を防ぐ高さ2メートル程のフェンスも敷設されています。

Img_2125これから戻る前大室とその奥に加入道山です。 遠くには御正体山も見えます。 戻るには大分遠いなあ、、、。






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