街活ワーキング2080・・・通称、マチワグ

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コミュニティ・ビジネスの意義。その役割りについて説明します!

2011年01月06日 | コミュニティ・ビジネスとは
年賀状に、当ブログの事を書いて、親戚知人友人に出したところ、
よく意味が分からない旨の返事が、、、。
そこで、もう一度基本の立ち返って、コミュニティビジネスとは何か
を書いてみます。
平たくいえば、地域のさまざまな諸問題を収益をあげる事業
として解決していこう!そんな取り組みのことをいいます。
ボランティアでなく、利益のみを追求する一般企業でもなく、
その中間に位置する事業というわけです。


なぜ、こんなものが必要とされるのか。
無償サービスとしてのボランティアでは、ほんとうに善意のみ
が頼りとなりますね。でも、それが出来るという人は、ほんの
一握りの人間ということでしょう。人はお金が無くては生きて
いけません。どこか別の所からの収入があるということが、
ボランティアができる大前提です。

逆に、収益だけを求める普通の事業。これですと、どうでしょう。
日本では、なかなか成功しないということがあります。まず、米国
のような新しい事業を育てるというような仕組みがありません。
米国には、ビジネス・インキュベーションという役割をもった
団体が、全国的にあります。そこでは、起業を目指す人たちに
投資家を紹介したり、他の事業者との連携を促したりと、さま
ざまな支援をおこなっています。また、国も税制面などで優遇。
いわば、米国は、起業大国といっても言い過ぎではないでしょう。

一方、日本ではどうでしょう。税制面や、財務面からみても、
そんな支援はありませんね。だから、なかなか起業は難しいわけ
です。しかし、社会はどんどん変わろうとしています。待っては
くれません。
高齢化社会、人口減少社会の到来。そして、国家も地方行政も
財政難といった有り様ですね。2010年は、消えた老人問題や、
孤独死を象徴とする無縁社会、そして若者の就職難がクローズ
アップされました。さらに年金制度の破綻や地域医療
が壊れつつあることも、マスコミで取り上げられています。
いつ・どうなるかが分からない、そんな社会が私たちの眼の
前にあらわれたということです。

中小企業や、街の商店は潰れる一方で、新しい企業も増えず、
その意味では就職難がいわれていますが、片や必要とされる
仕事・介護などでは慢性的な人手不足が続いています。
様々なケアが必要とされる人たちが増え続くであろうに、それに
対応した社会が追いつかないというのが現状でしょう。

こういった現状がある日本ではありますが、一時代遡ってみれば、
そこには豊かな社会がありました。江戸時代のことです。けっして
裕福だったとは言いません。人々は、けっこう貧しかった。しかし、
ちゃんと生きていけたし、それなりに満足のできる社会がありました。
当時、欧米から来た外国人は、口々に「これほど、明るい顔を
した人々がいる街を見たことがない!」とまで言っています。

そうです。その時代は、豊かなコミュニティ社会が形成されて
いたのです。地域の人たちが、地域をそれぞれ支えあう。そん
な仕組みのなかで、人々は嬉々として生活していたのです。
もし、そんなコミュニティがあれば、こんな日本でも事業が成り立
ちえるでしょうし、さらにそれを必要とする人たちにとっても有
難いことになるはずですね。
コミュニティビジネスは、社会にとっての「クッション材」、つまり
安心を与える、そんな活動でもあるわけです。

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