愛なる日常

大阪府枚方市に住んでいます。
地球でのお仕事は、茶道教授&ピアノ講師。
目に見えない世界のお話が好きです。天秤座。

年越大祓

2019年12月29日 | ひとり言

令和元年も
残すところあと2日となりました

今日は石清水八幡宮に行ってきました


各地の神社では
大晦日に大祓の神事が行われます


大祓とは

日々の生活の中で「枯れてきた気」=「けがれ」を元に戻し
知らぬ間に「犯してしまった過ち」=「罪」を祓う神事

なのだそうです(石清水八幡宮HPより)


ただ生きているだけでも
私達は生き物を殺生し
それを食しています


出会う人すべてに
優しくしようと思っていても
時には
その思いとは裏腹な言動をとってしまうこともあります



しかも
一番やっかいなのは
自分でも気づかぬうちに
人を傷つけているかもしれないことです



そんな自分に不安になったり
落ち込んだり・・・

それもまた
知らず知らずうちに
心の中に
ゴミとなってたまります



神様がそれらの穢れを
清めて下さる


そう思うだけで
心がほっとします



人形(ひとがた)の白い紙に
息を吹きかけて身体を撫でることで
けがれを人形に移して
それを祓い清めていただくのです



家族の分は写真を撫でて
一緒に持って行きました


毎年必ずしている私の年中行事です



今年一年が無事に過ぎたことを
神様に報告し
ご加護を感謝して参りました


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「玄庵」へのキセキ⑫

2019年12月24日 | 幸せ話

いつの頃からか
夢であり
憧れであった小間のお茶室

いくつかの奇蹟が軌跡となり
今まるで昔からそこにあったかのように
我が家の裏庭に静かに佇んでいます


この場所が私に与えられたその「キセキ」には
いったいどんな意味があるのか・・・


これからの人生の中で
ゆっくりと
その答を探して参りたいと思います



photo by Kaoru Kuwajima



photo by Kaoru Kuwajima




photo by Kaoru Kuwajima

この扁額の字を書いて下さったのは
四年前に私が
「小間を作ったらお呼びします・・・」と
約束した師匠です


令和元年11月22日


お約束の五年を待たずに
その師匠をお招きすることができました





photo by Kaoru Kuwajima

 
これから私はここで
大切なお客様のお越しを
お待ちしながら
静かに年を重ねてゆきたいと思います



photo by Kaoru Kuwajima





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今日の記事の写真は
桑島薫さんというフォトグラファーの方に
撮影していただいたものです

桑島さんとの出会いにも
不思議なキセキがありました


そのことについては
→コチラをご覧下さい



「『玄庵』へのキセキ」


最後までご高覧いただき
ありがとうございました




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「玄庵」へのキセキ⑪

2019年12月23日 | 幸せ話

工事が始まってからも
茶室はそのまま一足飛びにできあがったわけではなく
その後また更に

地球が太陽のまわりを一周する間に
少しずつその姿を露わにしてきました


平成30年11月



平成30年12月



平成31年3月



令和元年6月



令和元年11月


竣工祭 令和元年10月27日



因みに二年前
道具屋さんにご紹介いただいた建築家
(前列右:アーキスタジオ哲)の先生は
ゆくりなくも
私がかつて3年間お茶事教室に通いつめた
K宗匠のご子息でした

天国の宗匠が
導いてくれたご縁だと思います


そして
その建築士さんから仕事を請け負ったのは
田尻工務店さん(前列左)です

これまた不思議なご縁で
田尻さんの先代は
私が過去に2回懸け釜をさせていただいた
あの鶴屋八幡さんのお茶室を
施工されたのだそうです


何だか見えない糸が
ずっとつながっていたような気がします

因みに
お世話になった左官屋さんは

壁土つくりから父親に学んだという
昔ながらの熱い心を持った職人さんです

また
寒い冬も暑い夏も丸一年間
黙々と仕事をしてくれた大工さんは

お茶室建築界では憧れの
あの中村外二で修業時代を
過ごされたとお聞きしました

お若いのにとても礼儀正しく
仕事ぶりは超一流でした

そして
この仕事のチームのお一人
お庭を担当して下さった西造園さんは
茶の道に大変造詣が深く
浮世離れしたユニークな方で
茶道界の奥深い話からよもやま話まで
色々いろいろ・・聞かせていただきました


photo by Kaoru Kuwajima



この全てのご縁が
一年前に偶然出会った
あの利休七種写しのお茶碗から始まったと思うと
感謝の気持ちでいっぱいになると共に
とても不思議な気持ちになります

→「玄庵」へのキセキ⑫

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「玄庵」へのキセキ⑩

2019年12月22日 | 幸せ話

同門会講習会に出かけ
ひょんなことで
一つのお茶碗と
運命的な出会いをしたことがきっかけとなり

茶室建築の歯車が動き始めたあの日から
1年が過ぎようとしていた頃

待ちに待った工事がいよいよ始まりました



以前の露地



お酒とお塩で清めます



樹木が一旦取り除かれユンボで整地され・・・



何も無くなったら思ったより狭い。。。



地鎮祭  
平成30年11月27日


因みに
あの講習会でお茶碗と出会った日は
地鎮祭のちょうど1年と1日前! 
平成29年11月26日でした


→「玄庵」へのキセキ⑪

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「玄庵」へのキセキ⑨

2019年12月21日 | 幸せ話

同門会の講習会の日に
茶道具屋さんを通じて
建築家の先生をご紹介いただいてから
あっという間に季節が一巡し

その間自然の猛威に度々襲われ
再び秋風が吹き始めた頃

ようやく
実際に工事をお願いする工務店さんが入っての
打合せが始まりました

ちょうどその頃に
稽古場開設十五周年の記念行事として
社中の方々と
家元見学に参りました




お家元には
いくつかのお茶室がありますが

なかでも
反古張の席と言われるお茶室の見学を
私は最も楽しみにしていました


というのは
それはまさしく私がずっと憧れていた
一畳台目向切りのお席なのです


歴史の重味を感ずるその小さな茶室に
社中と共に入れていただき
いよいよ始まる建築工事に思いを馳せると
心の内に
熱いものがたぎってくるのを感じました

→「玄庵」へのキセキ⑩


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coffee break

2019年12月20日 | ひとり言


am8:00

こんなにゆっくりした朝を
過ごすのは何日ぶりかな。。。

キッチンに差し込む朝の光を感じながら
いつもより丁寧にシンクを洗う

一人暮らしの母に電話をしてみる

電話口のすぐそばにいたのかな・・・

すぐに元気な声が聞こえてほっとする

「寒くなったね」
から始まって

気づくと今日も

母の女学校時代の話


もう数え切れないほど何度も聞いた話だけど
子守歌のように
いつまでもそれを聞いている。。。




am10:00 coffee break


久しぶりに
小田和正のCDを聞きながら。。。

なんだか涙がでてきた

幸せの涙・・だと思う



そういえば。。。
今日は注文していたリビングのカーテンが
できあがっているはず


コーヒーを飲み終えたら
新しいカーテンを取りにいこう!





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「玄庵」へのキセキ⑧

2019年12月20日 | 幸せ話

その後
建築家の先生には
何度も足を運んでいただきました

茶事の流れをよくご存じの先生なので
図面を挟んで向かい合って
実際に使う場面を想定しながら
細かい修正を繰り返すその作業は

頭を悩ませつつも
心躍る楽しい時間でした




そんな中
枚方市を大きな地震が襲い
その傷も癒えぬ内に
秋には強い台風が通り抜けていきました

我が家も地震で壁にひびが入り
多くの家の瓦が吹き飛びました

その影響か
茶室建築の話は中断してしまったような
状態になりました

その間に
お客様をお迎えする家として
茶室以外の台所・トイレ・玄関の
リフォームをすることにしました





これらの工事は
地元のホームセンターに依頼したところ
結果的には予想していたより
費用を押さえることができてほっとしました(^^;

→「玄庵」へのキセキ⑨


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「玄庵」へのキセキ⑦

2019年12月19日 | 幸せ話

道具屋さんに
「それとなく」聞いていただいた
建築家の先生とは
結局その1ヶ月後には
直接お話をさせていただくことになりました


茶室というのは
大きくても小さくても
建築にかかる費用はさほど変わらず
私が作りたいと思っているような
小さな茶室ほど実は割高になること

どういう材料を使うかで
上を見ればきりがないけれど
その分工夫すれば費用を抑えることもできるということ


そして
一応提示した予算内で建築することは可能ですとの
お答えをいただきました

とはいえ
実際には限られた予算の中で
どのようなお茶室が作っていただけるのか
何となく不安でした


ところが
その1ヶ月後に先生から完成予想図(パース)を
見せていただいた時

心の中で
「ええっ!こんなに本格的なお茶室を
作っていただけるのですか?!」と
正直驚きました




淡い「夢」が
一気に現実味を帯びてきました!


その後露地工事など検討する段階で
最終的には予算を少々オーバーすることにはなりましたが
それも満足できるもの作るためには
ある程度覚悟していたことだったので
良しとしましょう(^^;



→「玄庵」へのキセキ⑧



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「玄庵」へのキセキ⑥

2019年12月18日 | 幸せ話
今から思うと
実に奇遇ですが

一つ前の記事に書いた
講習会でのできごとがあった前日のこと

私は大山崎町歴史資料館を訪れ
利休の残した茶室「待庵」の写しを見学し
その中に入らせていただきました



その日の記事はコチラ


大山崎町歴史資料館では
ふだんから待庵の写しは常設されているのですが
その「待庵」は外から見るだけで
中に入ることはできません

ところがこの時は
「第25回企画展 千利休とその周辺」が開催されていて

常設の待庵とは別に
もう一つ待庵の原寸大モデルが展示され
その室内に入って
お茶をいただくことができました


山崎妙喜庵にある本物の待庵はもちろん
常設されている写しの待庵も
中に入ることは不可能なのに

この日は
写しとは言え
利休の作った二畳の空間で
実際にお茶をいただくという
本当に貴重な体験をさせていただきました


まさか
そのすぐ次の日に
小間建築へと歯車が大きく動き出す
思いがけない出会いがあることなど
この時には
全く知るよしもありませんでした




→「玄庵」へのキセキ⑦

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「玄庵」へのキセキ⑤

2019年12月17日 | 幸せ話
出会いは
ある日突然
何の前触れもなくやってきました


平成29年秋
表千家同門会大阪支部の講習会に出かけた日のことです



午前の講習を受けた私は
大勢の受講者と共に階段を下りて
1階の荷物受け渡し所に向かいました


ところが
ちょうど午後からの受講者が荷物を預ける時間と重なり
廊下は身動きのとれないほど
大勢の人でごった返していました

まるで満員電車の中にいるような状態で
列の長さから予想すると
荷物を受け取るまでに
どうみても10分以上かかると思いました


これから受講する方達と違って
私は荷物をもらって帰るだけですから
この混雑が解消してから
ゆっくり取りに来たらいいかと思い

列から離れて
その日に同じ会場内で開かれていた
茶道具の展示会をのぞきに行くことにしました


実はその展示会の案内状は
前もっていただいていたのですが

いずれ小間を作りたいと思っていた私は
茶道具を買って建築資金を減らしたくなかったので
その日は展示会へは行かないつもりでした


ですから
ほんの時間つぶしのために
ふらっと立ち寄ったのです


ところが・・・


そこであるお茶碗に目が吸い寄せられました

作といい形といい
また伺ったその銘といい・・・


何といったらよいのか
こういうのを「出会い」というのでしょうか

それは私にとって
全く出会うべくして出会ったと感じられる運命的なお茶碗でした


そしてそのお値段はというと
決してお安くはないけれど
でも少し頑張れば買える。。。


やや逡巡しましたが
心を決めました

「これ・・いただきます」



(あ~また建築資金を使ってしまった。。。!)と
心の声が叫んでいたところへ

追い打ちを掛けるように
道具屋さんが
「センセィ この茶入れもいいですよ~」と



「あっ!もう買えません!!」(とキッパリ)

「私 ちょっとお金が要ることがあるんです」

「何ですか?」

「小間を建てたいんです」

「へ~すごいですね!」

「うん・・・・」

「もう作ってはるんですか?」

「いや。。。まだ何も決まってなくて・・
どれくらいでできるかどうかもわからないし」

「○○先生の弟さん 建築家ですよ
ボク今日これから○○先生の所いくんですけど
それとなく聞いてきましょうか?」

「え~!?お願いします!それとなくね。。。」m(--)m

→「玄庵」へのキセキ⑥


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