工事が始まってからも
茶室はそのまま一足飛びにできあがったわけではなく
その後また更に
地球が太陽のまわりを一周する間に
少しずつその姿を露わにしてきました
平成30年11月
平成30年12月
平成31年3月
令和元年6月
令和元年11月
竣工祭 令和元年10月27日
因みに二年前
道具屋さんにご紹介いただいた建築家
(前列右:アーキスタジオ哲)の先生は
ゆくりなくも
私がかつて3年間お茶事教室に通いつめた
K宗匠のご子息でした
天国の宗匠が
導いてくれたご縁だと思います
そして
その建築士さんから仕事を請け負ったのは
田尻工務店さん(前列左)です
これまた不思議なご縁で
田尻さんの先代は
私が過去に2回懸け釜をさせていただいた
あの鶴屋八幡さんのお茶室を
施工されたのだそうです
何だか見えない糸が
ずっとつながっていたような気がします
因みに
お世話になった左官屋さんは
壁土つくりから父親に学んだという
昔ながらの熱い心を持った職人さんです
また
寒い冬も暑い夏も丸一年間
黙々と仕事をしてくれた大工さんは
お茶室建築界では憧れの
あの中村外二で修業時代を
過ごされたとお聞きしました
お若いのにとても礼儀正しく
仕事ぶりは超一流でした
そして
この仕事のチームのお一人
お庭を担当して下さった西造園さんは
茶の道に大変造詣が深く
浮世離れしたユニークな方で
茶道界の奥深い話からよもやま話まで
色々いろいろ・・聞かせていただきました
photo by Kaoru Kuwajima
この全てのご縁が
一年前に偶然出会った
あの利休七種写しのお茶碗から始まったと思うと
感謝の気持ちでいっぱいになると共に
とても不思議な気持ちになります
→「玄庵」へのキセキ⑫
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