静岡県掛川の山中に
ひっそり3軒だけの旅館が佇む
くらみ温泉という場所に行きました
旅館のすぐ近くに
百観音山と呼ばれている山がありました
ここには名前の通り
百体を超える観音像が祀られていると
宿の方からお聞きし
一泊した翌朝
登ってみることにしました
ウグイスの声がケキョケキョ・・・と聞こえたかと思えば
どこかでホトトギスも鳴いています
教えられた通りに20分ほど歩いて
山道をのぼっていくと・・・
静かな山中に
大勢の観音様がひっそりと祀られていました
日清戦争の時に出征兵士たちの無事を祈願して
観音像が刻まれたのが始まりだったそうですが
第二次大戦以降
その存在は人々に忘れ去られていたそうです
それをこちらの宿のご主人が
狩りの途中で偶然発見され
地元の方々の協力よって再生されたのだそうです
その再生にあたっては
数々の不思議な偶然が重なって
何か大いなる力に動かされて
成就したということが
宿の部屋に置かれていた本に記されていました
特に永平寺の高僧の方が
たまたまお泊まりになったご縁が
大きな力になったとのことですが
実は今回の旅に出る直前に
私は永平寺のお念珠を人からいただき
それを身につけて旅をしていたのも
何だか不思議な偶然でした
百観音山を下り
宿に戻って朝食をいただき
十時にチェックアウトをした後
次はそこから車でほんの10分ほどの所に
事任(ことのまま)八幡宮という神社が
あることを知って
行ってみることにしました
この神社は
「ことのまま明神いとたのもし」と
『枕草子』にも登場したほどの
願いがことのままかなう
言霊の社なのだそうです
拝殿前の鳥居
事任八幡宮の主祭神は
己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)
言の葉で事をとりもつ神様だそうです
奥宮入り口
ここから階段271段を上ります
地元の人と見られる親子が
お社のまわりに置かれた
白い石を布で磨いていました
何をしているのかお尋ねしたら
1つ目の石は神様に感謝して磨き
2つ目の石はまわりの人に感謝して磨き
3つ目の石は自分の願い事をこめて磨くのですと
教えて下さいました
私もさっそくハンカチを出して
3つの石を磨き
ここに導かれたことを感謝しつつ
心に浮かぶ願いを神様に祈りました