愛なる日常

大阪府枚方市に住んでいます。
地球でのお仕事は、茶道教授&ピアノ講師。
目に見えない世界のお話が好きです。天秤座。

「玄庵」へのキセキ⑤

2019年12月17日 | 幸せ話
出会いは
ある日突然
何の前触れもなくやってきました


平成29年秋
表千家同門会大阪支部の講習会に出かけた日のことです



午前の講習を受けた私は
大勢の受講者と共に階段を下りて
1階の荷物受け渡し所に向かいました


ところが
ちょうど午後からの受講者が荷物を預ける時間と重なり
廊下は身動きのとれないほど
大勢の人でごった返していました

まるで満員電車の中にいるような状態で
列の長さから予想すると
荷物を受け取るまでに
どうみても10分以上かかると思いました


これから受講する方達と違って
私は荷物をもらって帰るだけですから
この混雑が解消してから
ゆっくり取りに来たらいいかと思い

列から離れて
その日に同じ会場内で開かれていた
茶道具の展示会をのぞきに行くことにしました


実はその展示会の案内状は
前もっていただいていたのですが

いずれ小間を作りたいと思っていた私は
茶道具を買って建築資金を減らしたくなかったので
その日は展示会へは行かないつもりでした


ですから
ほんの時間つぶしのために
ふらっと立ち寄ったのです


ところが・・・


そこであるお茶碗に目が吸い寄せられました

作といい形といい
また伺ったその銘といい・・・


何といったらよいのか
こういうのを「出会い」というのでしょうか

それは私にとって
全く出会うべくして出会ったと感じられる運命的なお茶碗でした


そしてそのお値段はというと
決してお安くはないけれど
でも少し頑張れば買える。。。


やや逡巡しましたが
心を決めました

「これ・・いただきます」



(あ~また建築資金を使ってしまった。。。!)と
心の声が叫んでいたところへ

追い打ちを掛けるように
道具屋さんが
「センセィ この茶入れもいいですよ~」と



「あっ!もう買えません!!」(とキッパリ)

「私 ちょっとお金が要ることがあるんです」

「何ですか?」

「小間を建てたいんです」

「へ~すごいですね!」

「うん・・・・」

「もう作ってはるんですか?」

「いや。。。まだ何も決まってなくて・・
どれくらいでできるかどうかもわからないし」

「○○先生の弟さん 建築家ですよ
ボク今日これから○○先生の所いくんですけど
それとなく聞いてきましょうか?」

「え~!?お願いします!それとなくね。。。」m(--)m

→「玄庵」へのキセキ⑥


コメント
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