二年ほど前の11月、舅が脳梗塞で倒れた時に
始まり亡くなった今も、時々起る
姑の「わたしのお金が無くなった・・」
というお家ごと。
遠い昔、実家で同居する祖父も
よく同じ事を言っていました。
母は「誰も盗らないよ、よく探してみて」と。
そんなある日、
別に住む叔母が祖父用に金庫を買ってきた。
この行為がどんなに母を傷つけたか
・・あの頃の私には何とも無頓着な出来事でした。
結果として祖父が亡くなった後、
実家は近くに住む少年たちの
空き巣に入る格好の家だったという事が
判りました。祖父がいるために玄関を
施錠する事は殆どなく庭いじりがすきな祖父は
屋敷にいる事も少なく・・。
祖父は家族を疑ったまま亡くなり
母の想いは行き場を失い今に至ると言うこと。
その金庫の話は今も時々母の口からこぼれます。
母の気持ちはこれを抱えたまま
どうすることもできません。
同居の難しさ
年よりだからと、言葉を流してはいけない
とは思いつつ、布団や引き出しの中の
あちこちに隠してある
「私のお金」は、必死に探した息子に
「落ちとったか」で済まされ謝罪なとはあるはずもなく
同居家族の気持ちを置き去りにしてしまう
「子とや笑われゆしが、銭とや笑わらぬ」という
沖縄の諺を思い出す年末です。
姑との向き合い方は
母が生きた教科書です。
母の苦労を見ながら育った事に感謝する日々。
また一年健康で過ごしてくださいね
Happybirthday
何もしてあげられない実母の誕生日