カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

Gong xi ni !

2009-04-20 | 〜2011迄のハワイ生活記録
先日、少し珍しい結婚式を担当する事になった



今回のカップルは中国からのお客様だったので
打ち合わせ時からすでに通訳が入り、まるで伝言ゲームの様なやり取りだった

挙式当日お部屋に伺うと何故か二人が浴衣姿で出迎えてくれた

ハイアットって浴衣がおいてあるんだ 

知らなかった

だって日本の新婚さんで着てる人を見た事がない

いくらホテルに備え付けでも、ハワイまで来て旅館風の浴衣では気分がでないからだろう



軽く挨拶をかわして、唯一覚えていった中国語でお祝いの言葉を言ってみる

「Gong xi ni」
不安そうだったお嫁さんの顔がぱっと笑顔になって「謝々」と返ってきた

よし、つかみはOKだ


ただその後は全く続かず、通訳のお兄さんが到着するまではお互いボディーランゲージで意志を伝えなくてはいけない

それでも結構何とかなるもんだな~と思いつつ化粧品も並べ終わり
仕度に入る前にトイレに行ってもらおうとするが、トイレもバスルームも通じない

しょうがないので彼女の手を引いてバスルームまで連れて行く

すると彼女は背中をタオルでゴシゴシする動作をした

違う!風呂じゃない!!

私がパンツをおろす動作をしたら、「ああ!」という顔になって
目の前でバタンとドアを閉められた

どうやら理解してくれたようだ
  


ヘアメイクが終わってドレスに着替える時
大きくあいた背中の部分からブラがバッチリ出ている事に気が付いて

「ブラ、はずそ」と頼んでみたがイヤだという


お嫁さんは「ベール、ベール」と必死に訴えてきた

ベールで隠れるからイイと言いたいのか・・・・ただこの見え方は尋常じゃないし
ベールっていっても透けてるし・・・


説明したいけど言葉が出ない
これを通訳のお兄さんに頼むのもちょっと気が引ける



しょうがないので彼女の背中を指さしてから、ビックリするような動作を3回繰り返したらやっとOKしてくれた

どんな風に理解したんだろう・・・まあ外してくれたからいいけど




こんな感じで撮影も結構大変だった


「こっちを見て」も「お互い見つめあって」も通じないので
カメラマンは目線をとるのに大変そうだった

カメラに注目して欲しい時は横でパンパン手を叩いてみたりして
これって赤ちゃんの撮影によく使うやり方だな~と思いながらアシスタントをした




挙式は英語と中国語で行われた

通訳さんは本物の牧師さんでもあったので、祭壇に2人の牧師が立つという
すごく珍しい光景を見る事が出来た

でもこの風景がハワイならではだなと思いながら
後ろからそっと式を見ていた

なんか、感動・・・

そして

やっぱりブラ外してもらって良かった・・・




二人は現在香港在住だけど上海から引っ越して間がないそうだ
ハワイは初めてと言う事もあってすごく喜んでくれた


最後にカップルの乗ったリムジンをスタッフで見送りながら手を振っていたら
教会のコーディネーターさんが小さな声で
「これからは中国語も覚えないといけませんね」と言った

彼女はアメリカ人だけどすでに日本語はぺらぺらだ


「そう思います」と答えながら

日本人ばっかりのハワイが少しずつ変わろうとしているなあ、と感じた








     今回の打ち合わせで唯一理解できた言葉





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