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『蝉しぐれ』を見てきました

2005-10-28 21:45:08 | 今日の戯れ言
先日、藤沢周平原作の映画『蝉しぐれ』を見てきました。

静かな映画です。
時代劇ながらチャンバラは1回しかありません
そう言えば、『たそがれ清兵衛』も『隠し剣 鬼の爪』もそうでした。
これも作風なのでしょう。
あらすじには触れませんが、タイトルについて少々…。

オープ二ングでは、蝉がじりじり鳴く小道が描かれます。
ラストでは、文四郎(市川染五郎)とふく(木村佳乃)とが語り合うシーンがあります。
それもやはり、蝉の鳴く夏の情景の中で描かれます。
『蝉しぐれ』とは、思い出や置いてきた過去の象徴として用いられたのでしょう。
僕にはそう感じられました。

ところでこの映画には、2人のお笑い芸人が出ています。
文四郎の親友、逸平(ふかわりょう)と与之助(今田耕司)です。
今田耕司はさすがです。
物語の中盤で突然出てくるのですが、その瞬間、劇場の中で何名かが失笑していたのです。
お笑い芸人たるもの、こうでなくてはいけませんね。

それに引き換え、ふかわときたら…。

完全にスルーされていました。
彼のほうは自然な流れの中での登場ということもあったのですが、何の反応もないのです。
ふかわりょうだと気付かなかった人も多いのではないでしょうか。
僕は途中までそうでした。
まあ、ふかわりょうは目鼻立ちがはっきりしていて、見ようによっては良い男です。
侍の格好が似合っていて、それで分からなかった…ということにしておきましょう。