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ベッドメイキングをやりました

2005-10-20 21:35:55 | 世の中のこと
お年寄りや障害を持つ方々にとって、ベッドは睡眠と療養の場になります。
寝たきりの方にとっては、生活の場所ともなります。
このベッドのための準備と、別の日には浴衣の着せ方も習いました。

このどちらにおいても、「とにかくシワをつくらないこと」が求められます。
何故でしょう?
ホテルなどであれば、見た目という答えでも良いのかも知れません。
介護の場合では、褥瘡(じょくそう、いわゆる床ずれ)の防止が第一となります。
褥瘡とはこういうことです。

体のある部分に、ずっと圧力を掛け続ける。
  ↓
その部分の皮膚がボロボロになる。
  ↓
最終的には筋肉や骨まで症状が進み、壊死に至る。

シーツや浴衣にシワがあると、そこに接する部分だけ、集中して圧力が掛かってしまうわけです。
お年寄りは、この褥瘡が出来やすいのです。
皮膚の弾力が落ちている、回復力が弱いなど、理由はいろいろあります。

…が、1番の理由はやはり、寝たきりであることしょう。
普通は、寝ているうちに何10回と寝返りを打ったりモゾモゾ動いたりしているそうです。
どんなに寝相が良いつもりの人でも、それは一緒です。
無意識のうちに、褥瘡を回避しているわけですね。
ですから、健康な人であれば別に心配はいりません。

ところが、寝たきりの方々にはこれがないために、あっさりと褥瘡が出来てしまうのです。
シワがなくても、尻やかかとの辺りなど、圧力の掛かりやすい部分はいくつもあります。
ですから寝たきりの方々には、定期的に寝返りを打たせてやる必要もあります。

老人ホームなどの質を見極めるには、この褥瘡の多いか少ないが1つの基準になるようです。
ここで書いたようなことが行き届いているか?
足腰の立たない方を、そのまま寝かせたきりにしていないか?
そこに着眼すれば良いのです。