Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

単なるスタートでしかない

2004年03月29日 | 日々の雑感
「名古屋アタック」の続き。
多分、最終回である。

本番が終わって1週間後、
すなわち今日、最後の実行委員会が開かれた。
最初、何もなかった所から集まったメンバーが、
その時と同じように顔を揃えた。
「お目付役」の下斗米隆、齋藤敏明の両氏と名古屋市文化振興事業団
の担当高木氏も。

森山“ラブリーダー”神吉がことある度に口にした
「ナゴヤを熱くする」という言い方に、実は反感を感じた時期があった。
そんな単純な話、できたらとっくの昔にやっとるわい、みたいな。
自分が何かを成し得てきたという思いが、その時は強かったのだと思う。

でも違った。本当に違った。
技量のうまい下手、見せ方のうまい下手はあるにせよ、
というか下手な連中ばっかだったのだが、彼ら、彼女らの立っている
位置と、俺の立っている位置に一体どれくらいの差があるだろうか、
ということを思えば、実は大したことはないのである。
本当に大したことはないのだ。
それをどこかで見て見ぬフリをしてきたのが、少なからず気持ちの中にあった、
ということを認めないと。

すべては自分が握っている。
自分の行く先は自分が決める。
上手くやれば上手く行くし、ダメならいつまで経っても
ダメだ。当たり前の話だが、つまりはそういうことになる。
そういうことを自分に言うし、今回参加したすべての人に言っておきたい。

単なるスタートでしかないのだ。
そういうことを胸に秘めて、またどこかで会いましょう。

《写真=ある日の稽古帰り、最終の名鉄電車内にて》
写真3









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