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輝きつづけて

あなたの勇気で救える命があります。
一人でも多くの方に「AED」を知っていただきたいと願っています。

命について考えよう

2010-05-11 22:38:21 | 命を思う心(命の教育)

今日、大阪の私立中学で「命について考えよう」という授業をさせていただきました。

子供達に伝えたい事は沢山あります。

思春期真っただ中の子供達に

決して重くならずに、命について真剣に考えてもらいたいと思い慎重に考えました。

伝える事って難しいと実感しました。

もう一つ

授業するって緊張する~

って、実感しました


写真は

前回の授業で「AEDを探してこよう」という宿題が出ていました。

1人の生徒が、GWの間に自分の街を回ってAEDを探し、写真を撮って

AEDマップを作成してくれました。

素晴らしい

私も作らなくっちゃ!と思いました

ただ・・・

いつの事になるやら・・・(汗)

命にまつわるエトセトラ

2010-03-01 21:28:46 | 命を思う心(命の教育)
今年も、関大一中のカフェテリア授業「命にまつわるエトセトラ」に参加させていただきました。

クラス委員さんの「この時間を有意義な時間にしたいと思います。よろしくお願いします」との挨拶の後、講師の先生の体験談やなぜ心肺蘇生法を学ぶことが必要かというお話を聞きました。その後はしっかり体を使って、心肺蘇生法を学びました。

毎年感じる事なのですが、この「愛と勇気と心肺蘇生」の授業を第一志望に選んでくれるだけあって、みんな真剣で一生懸命です

一般の方向けの講習会の時には、自発的ではなくて職場からの業務命令で参加されている方も多くいます。
ですから、ヤル気のないテンションが低~い講習という事も良くあるそうです。

何が違う?

やっぱり、気持ちですよね。
やっぱり、「救命の心」があるかどうかですよね。

テンションの低~い大人にならないように、子供達にはちゃんと「心」を伝えないといけないなぁ・・・と改めて思いました。

命の教育 part1

2010-02-24 22:04:06 | 命を思う心(命の教育)

小学生に心肺蘇生のスキル(心臓マッサージ・AEDの使い方)を教える?教えない?
私達がずっと考え続けている課題です。


学校教育の中で心肺蘇生法を教えることはバイスタンダーの裾野を広げる事につながることと信じて活動を始めました。

しかし

子供達にはそれぞれの年齢に応じた救命法を学んでほしいと考えています。

小学生にスキルを中心とした講習が必要でしょうか?
小学生(本当は中学1年生もと思っています)は、自分の体を知る事、命というものを知る事、そしてその命はみんな平等(同じ)である事を知ることのほうが大切だと思っています。

スキルを教える事=命の教育だという考えも聞きました。
意見も戦わせてきました

もちろん

結論は出ていません。
私達の思いも変わっていません。

たくさん考えすぎて、一度では書ききれません
今回はpart1という事で・・・・

命にまつわるエトセトラ ~関大一中~

2009-02-18 23:12:31 | 命を思う心(命の教育)


今年も、関西大学第一中学にお邪魔しました。

「命にまつわるエトセトラ」と題して、たくさんの講座が開かれます。その中で
「愛と勇気と心肺蘇生 ~実習を通して命を学ぼう~」という講座に参加させていただきました。

今年で2回目です。
昨年同様、桃山の養護教諭が講習を行い、私達がデモンストレーションやサポートをしました。
毎年驚くことは、子供たちの飲み込みの早さと、熱心さです。
最初は、少し恥ずかしくて「大丈夫ですか?」とか「そこのあなた119番通報お願いします」と、大きな声で言えなかったのですが、最後は皆が大きな声と、大きなジェスチャで119番とAEDの要請をしてくれました
中学3年生ですもの、恥ずかしくて当然です。
でも、先生が繰り返し、繰り返し
「胸を強く押すことの大切さ」
「ためらわずAEDのボタンを押すことの大切さ」
をおっしゃり、体で体験していくうちに、自然と声も出て、真剣になっていっているようです。
ある女の子のペアーは、一人が心臓マッサージ、もう一人が人工呼吸と役割を決めて、なるべく心臓マッサージの時間が途切れないように、二人で工夫して、力を合わせて心肺蘇生を行っていました
やっぱり子供は凄い!!

毎年、子供たちから学ぶものがたくさんあります。
とっても良い一日でした

みんな、ありがとう

養護教諭勉強会

2009-02-15 17:25:27 | 命を思う心(命の教育)


豊中の養護教諭の勉強会に行ってきました。

私達からのメッセージをお伝えし、その後45分のPUSH講習を行いました。
さすがに、先生方は何度も講習を受けてらっしゃいますし、完璧なスキルですから
講習はとってもスムーズに運びました

講習の後は、フリートークでいろいろとお話しいただきました。
各中学校での、取り組みは様々でした。
保健体育の先生が、生徒にデモ講習を見せているという学校もありましたし、豊中消防署からの、学校で「救命救急講習を行いましょう」との案内をうけて、実際に生徒対象に講習を行っている中学校もたくさんありました。生徒用に、講習時間を短くした講習もして下さってるようです。

小学校の先生はAEDが学校に設置されたことをきっかけに子供たちにも心肺蘇生を教えたいと思われているお話や、実際に「命の教育」をされているお話なども伺いました。
また、三重から来られていた先生の学校は(定時制だそうです)毎年、全生徒に消防の救命講習を行うそうです。

私達が思っているより、うんと進んでるんだ!と、とても嬉しくなりました。
しかし、学校の中ではまだ、緊急時に対処するのは養護教諭だという意識が大きいことなどが出ました。
これは、いろんな学校の先生方がおっしゃいます。
だから学校でお話しさせてもらうときは、必ず「心臓マッサージをしたり、AEDのボタンを押すのは養護教諭や体育教師だけの仕事ではありません」と言わせていただきます。
学校全部で、生徒たちの命を守るという意識を持ってもらいたいものです。

とっても楽しく、有意義な時間でアッという間に2時間が過ぎてしまいました。
とっても熱心で、明るくて、可愛い先生方にお会いできてパワーをたくさんいただきました
ライフサポート協会のセミナー会場で私達をスカウトして下さった(笑)先生、ありがとうございました。




帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校 教職員研修

2009-01-11 20:46:17 | 命を思う心(命の教育)

時々、私立の学校の教職員研修会に「お話を聞かせていただけますか?」とお誘いをいただくことがあります。
私達の思い、桃山学院の「命の教育」の取り組み、救命講習というプログラムで一日かけて行われます。
研修会の後先生方が、学校管理下での「危機管理」の必要性を改めて認識したと、熱く語られる姿を見ると「お話しさせていただいてよかった!」といつも思います。

先月は、堺市にある帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校に寄せていただきました。

今回、救命講習はPUSH講習で行われました。(大阪ライフサポート協会が指導)
ひとり一体の簡易トレーニング用人形を使った45分の講習です。
心肺蘇生のコアな部分、心臓マッサージとAED の使い方に絞った講習です。
どの先生も、真剣で会場の柔道場は熱気ムンムンでした
質問もたくさん出て、学校の取り組みの熱さを感じました。

たくさんの学校がこんなふうに、まず先生方から取り組んでくださるといいのになぁ・・・と思いました。
先生方が、命を思う気持ちをしっかり持って下さることが、学校教育の中に「命の教育・BLS教育」を根付かせることの一番大切な部分なのだろうと思います。


精華高校教職員研修会

2008-08-29 23:42:54 | 命を思う心(命の教育)

私たちに出来ることは、「私たちの思いを聞いて下さる方がいらっしゃれば、どこにでも出かけていきます。」ということです。
少しづつでも、知ってもらえればいつかは大きな力になると信じ、話し続けています。


今日は堺市にある精華高校の教員研修でお話を聞いていただきました。
精華高校の養護教諭の思いが管理職の先生に届き今日の研修会となったそうです。

近畿大学泉州高校(旧飛翔館高校)の養護教諭は学校で起こった心臓震盪事例を、桃山学院高校の養護教諭は命の教育の取り組みを講演されました。
午後からは大阪ライフサポート協会の講習が行われました。

冒頭に挨拶をされた校長先生は「子供たちを守るために一人一人が充分に学んでおくことが大切です」と、お話しされました。素晴らしい素晴らしい
一日がかりの長い研修だったにもかかわらず、「今日は、時間のたつのがとても速く感じました」とおっしゃっていました。
教頭先生も、教職員全員で危機管理について考えないといけないこと、生徒全員に講習を受けてもらいたい(一部の生徒さんは既に受講されています)思いなどを、熱くお話しして下さいました。

こんなにふうにたくさんの学校が思って下さったらどんなに素晴らしいか蒸し暑い体育館で汗をかきながら講習を受けていらっしゃるたくさんの先生を見ながら「ここの学校の子は幸せだなぁ・・・」と思いました。

先生方お疲れ様でした


全国養護教諭サークル協議会

2008-08-15 23:01:04 | 命を思う心(命の教育)
埼玉県の大宮市で行われていた「全国養護教諭サークル協議会」に行ってきました
「全国養護教諭サークル協議会」とは、子どもたちのいのち・からだ・性・こころを見つめ、守り、豊かに育んでいくために、自主的に学ぼうとする人々の全国組織です。養護教諭だけでなく、一般の先生や大学教授など、学びたい人が集まって学びあい、実践し高めあっている会だそうです。

そこの分科会で桃山学院高校の養護教諭が桃山の「命の教育」への取り組みを発表されました。私達もその中で少しお話をさせて頂き、意見交換会にも参加しました。

さすがに養教の勉強会だけあって、桃山の先生の発表の後は、行事前の子供たちの健康状態をどんなふうにチェックするかという話に進んでいきました。
その中である大学の先生達から、「桃山はどんな物(ブツ)を使って子供たちの体調を管理し、子供たちに自分の体調を認識させているのか?」という質問をされました。

物(ブツ)ってなんだ???

つまり、健康管理票とかそういうものだそうです。
桃山ではそういうものは使っていません。行事の一週間ぐらい前から担任を通じて健康管理をするようにと生徒たちに注意を促し、当日も決して無理はしないようにと養教から話をするそうです。
何よりも、行事日程を見直し子供達の体に無理のかからない日程を組んでいます。
そして、もちろんAEDです。

1700人の生徒を抱える学校で1700枚の健康管理票のチェックは無理難題です。行事の1週間前から毎日それをチェックするには何人の養教が必要でしょうか?しかし、子供たちが自分の体をしっかりと見つめることはとても大切なことだと感じました。

そこで意見を求められたので、以前出会った循環器科のお医者様のお話をしました。
その方々(校医さんたちの集まり)は、自分たちが校医をしている市の全中学校にAEDを寄付されました。しかし、その先生がおっしゃるのは「何よりも大切なことはAEDを設置することではないんですよ、子供たちにどれだけ自分の体を理解させるかなんです」とおっしゃいました。その言葉がずっと心に残っていることを話しました。そして先生方は社会的な自分の評価ばかりを気にするような(偏差値とか・・)生徒ではなく、真剣に自分と向き合える生徒を育ててほしいとお話ししました。
本当はそれが一番子供達にしてやらないといけないことなのかもしれないと思いました。そしてそれは学校だけがすることではなく、私達親が一番しないといけないことなのです。

しかし、どんなに気をつけても突然に起こってしまうのが心臓突然死や心臓震盪です。そのための、最後の切り札として学校には絶対にAEDが必要です。最終的な受け皿はやっぱりCPRとAEDなのです。
子供たちに自分自身を知る事を教えることと、AEDを設置しCPRを教えることは同じ線上にはあるけれど、並行して進んでいかないといけないことで、どちらを先にするかという問題ではないように思いました。

桃山の子供達は、学校で起こった事故をだれもが知っています。それをしっかりと受け止め心肺蘇生法を学んでいます。
「命の教育」を学んでいます。
彼ら、彼女らは自分の命、他人の命に向き合う事と、命を守るという行動を並行して学んでいるのだと思います。
それが桃山の生徒にとっての物(ブツ)なんだと思いました。

やっぱり、学校教育の中に「命の教育」は不可欠です!!



勇気を持って

2008-08-02 14:21:30 | 命を思う心(命の教育)
先日、ほぼ時を同じくして二つのお話を聞きました

一つ目です。
知り合いのお医者様からメールをいただきました。先生のお知り合いの方の体験です。体験されたご本人のメールからです

=昨日、通勤途中、駅で電車を降りると、ホームの端っこに人が倒れていました。
私は、思いっきり走り、そばにいきました。駅員4人がタンカに乗せたところでした。

意識なし・通報はすんでいるということだったので、胸骨圧迫をしました。(生きている人にしたのは、初めてです。)
しばらくして、傷病者(35歳くらいの男の人)が、ゴホゴホっていって動きました。

それで、「大丈夫ですよ。すぐ、救急車がきますから・・・。」と言いながら、手をにぎりました。
すごく冷たかったです。手をあたためるようにこすりながら、「大丈夫ですよ。」と言い続けました。
そしたら、少しずつ、あたたかくなってきました。2階から、階段を5人で一階におろした時に、救急隊員が到着しました。

私が、胸骨圧迫をしているとき、通行人は、みんな見て見ぬふりをして、通り過ぎました。でも一人かけよってきた知り合いの中学生の女の子が「大丈夫?なんか手伝おうか?」と言ってくれました。「大丈夫ありがとう。救急隊員ここに誘導して。」と言いました。救急隊員が、来たとき、その子は、私を見て、にっこりして、地下鉄の改札に消えていきました。

もしかしたら、もともと、心臓は、動いていたのかもしれません。
意識は最後まで戻りませんでしたが、ゴホっとなってからは、動きはありました。
救急隊員に引き継ぐまでは、とても冷静に対応出来ていましたが、引き継いで、一人になったら、ブルブル震えてきて・・・そこから、10分ほどで職場に着いたのですが、コーヒーを入れようとしても、震えていて、こぼしてしまい、同僚達に「どうしたん。大丈夫か・・・」と声をかけられ、我にかえりました。=

二つ目です。

息子の担任だった先生は今は併設の中学校の先生になってらっしゃいます。
先日、最寄りの地下鉄の駅から学校までの間で、男性の方が倒れられたそうです。中学の生徒が「先生大変や!」と職員室へ駈け込んで来て、何人かの先生方が職員室を飛び出されたそうです。息子の担任だった先生は、1階のAED(学校の門を入ったところ、中学の校舎の前に設置してあります)を持って走って行かれたそうす。幸い大事には至らず、AEDはすぐ元の位置に戻されたそうです。
先生はその後、職員室に駆け込んできた生徒を思いっきり褒めたそうです


一つ目のお話は、現場の状況や、女子中学生の言葉、そして緊張が解けた時の震えなど実際に体験された方のお話を皆さんに知っていただきたいと思い、「ブログにアップしたいです」とお願いしました。

二件とも、大変なことにならなかったようで、まずは良かったです。
そして、大人の冷静な対応と、子供たちの心をとても嬉しく思いました
わかってはいても、勇気って出ないものです。それは大人も子供も同じだと思います。でも、見て見ぬふりの大人たちの間から声をかけてくれた彼女は素晴らしいです。「何か手伝おうか?」それで充分なんです。
息を切らして職員室な駆け込んだ生徒もそれで充分救命活動をしたんです。
こんなふうに大人がお手本を見せながら、子供たちを育てていかなければいけないんだと思っています。

=一人になったら、ブルブル震えてきて・・・そこから、10分ほどで職場に着いたのですが、コーヒーを入れようとしても、震えていて、こぼしてしまい、同僚達に「どうしたん。大丈夫か・・・」と声をかけられ、我にかえりました。=

私達のような一般市民はきっとこんなふうになってしまうのだろうと思いました。
でも、だからと言って逃げてはいけないのです。やっぱり勇気を持って一歩踏み出さなくてはいけないのです。そうでなければ、命を繋ぐことはできません。そうでなければ「命を思う」子供たちを育てられませんもの

貴重な体験を聞かせて頂きました

5月27日に想うこと

2008-05-31 21:46:27 | 命を思う心(命の教育)
5月27日は息子の祥月命日です。
今年もたくさんの方が息子に会いに来て下さいました。
息子を忘れずにいて下さったことをとても嬉しく思いました。
ありがとう。

息子の学校はキリスト教系の学校です。毎朝礼拝の放送が流れます。
毎年5月27日にはその時間にチャプレンが(学校の中にいらっしゃる牧師さん)
息子のことをお話しされます。そして、午後は先生方によってピカピカにしていただいた息子の慰霊碑の前でお祈りをしてくださいます。
今年、朝のお話を聞いた生徒さんが、授業の後お花を買ってきて慰霊碑に手向けて下さったそうです。

桃山が授業の中で「命の教育」を始めて今年で3年目になります。
もう、1000人以上の生徒が心肺蘇生法を学んで社会に巣立って行きました。
今の2,3年生も全員がCPRとAEDの使い方を知っています。
毎年、心肺蘇生法を学んだ500人以上の生徒を、社会に送り出していくことは
本当に意義のあることだと思います。
たくさんの学校が、授業の中で心肺蘇生法を教えることで、CPRやAEDの知識を持った若者が増えていくことは、救命に対する意識の底上げができるのではないかと期待しています。

そして、何よりも命を尊いものと感じ、自分の命にも、人の命にも真剣に向き合える心を育てることが大切なことなのです。

息子の慰霊碑に花を手向けてくれた生徒さんはチャプレンのお話を聞き、「命」について考えられたのでしょう。
「命」を考えることが子供たちに一番必要な「命の教育」なのだと思います。
桃山には本当の意味での「命の教育」が根付きつつあるのだと、嬉しく思いました。