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輝きつづけて

あなたの勇気で救える命があります。
一人でも多くの方に「AED」を知っていただきたいと願っています。

集う蘇生の心

2010-07-03 21:30:54 | 救える命(AED)
「集う蘇生の心」のHPに、

心臓震盪で倒れAEDによって救命された高校球児(現在は大学生です)の

上野君とお母様のインタビューがアップされました。

こちらから

その日の様子やAED普及に対する思いなどが語られています。

「読んどこ 場外ホームラン」のページや(ジーンときます)

やAEDの音声もアップされています。

是非、ご覧になって下さい。

救命の現場で学んだ事

2010-03-30 22:23:47 | 救える命(AED)

昨年の2月に主人が義父をAEDで救命しました。
その時の様子を、大阪ライフサポート協会の会報に寄稿しました。
読んで頂けると嬉しいです。


               救命の現場で学んだ事

「心臓突然死は救える命です。そしてそれは決して他人事ではありません」と伝え続けながら、まさか私自信がAEDのボタンを押し救命の現場に立ち会うことになろうとは思ってもいませんでした。
 今年の、2月23日、数日前から体調のすぐれなかった91歳の私の父は、かかりつけのクリニックで診察を受けた後、クリニックの前で家族の車に乗り込んだところで心停止となりました。急を聞いて駆け付けた医師の指示で私の姉が胸骨圧迫をはじめ、医師がマスクを使って酸素を送り始めました。
 会社で仕事中だった私達夫婦も、父が急変したという知らせを聞いてクリニックの前へ駆けつけ(会社からクリニックまでは約200mの距離です)私が姉と交代して胸骨圧迫を行い、間もなくして到着したAEDで除細動を行いました。1回目のショックの後、数回の胸骨圧迫で心拍が戻った事を医師が確認しました。しかし、父の意識は回復せず、その後到着した救急車で急性期病院へ搬送されました。
 後日私は、クリニックの医師や看護師に会い、その時の時間の流れをまとめてみました。

AM 11:03 父の急変を感じ呼びかけるが反応なし。
        医師を呼びにクリニックへ戻る。     

   11:04 クリニックの医師が意識の確認を行う
        119番通報を指示
  
   11:05 気道確保、胸骨圧迫を始める、AEDを取りに行く(クリニック事務員)
        胸骨圧迫を交代・BVMで酸素を送り始める

   11:06 私が現場へ到着、胸骨圧迫を交代

   11:07 AED到着
        一回目の除細動 直ちに胸骨圧迫を行う

   11:08
        医師により心拍が戻った事を確認

   11:09

   11:10 救急車到着
 

時系列を作成しながら、同時に私自身の行動を振り返ってみました。
◦ AEDが到着し蓋をあけた後、日本光電のAEDにもかかわらず、電源ボタンを探した。
◦ 自分がAEDのパッドを装着している間、胸骨圧迫の交代を頼まなかった。
   胸骨圧迫が止まってしまった。
◦ 通電ボタンを押すタイミングを逃した。
   離れて下さいと声をかけた後も体に触れている人がいたので、一度目の音声でショックボタンを押すことができなかった。すぐに二回目の音声が流れ、ショックボタンを押す。
   周りにいる人達に離れてもらうことを徹底することはとても大切なことだと実感した。講習のように一度声をかけただけで、皆が離れてくれるとは限らない。
◦ AEDパッドの粘着力の強さに驚いた。
体にパッドを貼った後も「パッドを装着して下さい」という音声が流れたのでパッドをもう一度押さえ直す。

現場では落ち着いて対処したつもりでした。しかし、上のような反省点もあり、実際の救命の現場と、講習とは違うものだということを実感しました。そうであるからこそ、誰もが一度は救命講習を受講しておかなくてはいけないと思いました。そして、そこで学ばないといけない、救命の現場で最も必要な事は「胸を強く押す」事と「落ちついてAEDのボタンを押すこと」だと思いました。

私は以前から、実際の救命の場面では、家族はもちろん救助者や現場に居合わせた人にも、何らかのストレスが生じるのではないかと考えておりました。実際、父の胸を押し続けている時の恐怖にも似た不安な気持ちは、言葉にすることができません。病院に運ばれた時点では「もう意識は戻らないと思って下さい」と言われ、たくさんの管と機械に囲まれ、胸が大きく波打つ父の姿を見た時には、「本当にあの時AEDをかけて良かったのだろうか・・・」と重い気持ちになりました。元気になって「生きていてよかったよ」と笑ってくれる日が来なければ、私はずっと後悔をするのではないかと思いました。
その後、3月4日のセミナーで「救助者の精神的ストレス」について講演された、明石Drの「心肺蘇生の成功とはその人の生死のみで評価されることではない。救助者にとって心肺蘇生の成功とは、行動を起こして努力した対応をしたということが成功である。」という言葉が強く心に残りました。「命を繋げたい」と思う気持ちで行う救命行為には、成功や失敗という言葉はないのです。
それでも救助者は、気持ちが沈んだり、眠れなくなったり、罪の意識を感じたりするかもしれません。そのことを考えずに「バイスタンダーになって命を救って下さい」とだけ伝えるのではいけないのだと思いました。今はまだ、救命のほとんどが成功しないことを伝えれば、みんな一歩引いてしまうかもしれません。しかし、それでも命を明日につなげるためには、「勇気を持って一歩踏み出してほしい」ということを話し続けようと思っています。
心停止から5か月半がたった現在、父は退院し社会復帰をいたしました。脳へのダメージも後遺症も全くなく、倒れる前以上に元気になっております。
急性期病院の医師も、父の奇跡的な回復に「早い時期からのCPRが功を奏したのでしょう」と言って下さいました。それは私たち家族にとっては、とても嬉しい言葉でした。
そして、私にとって何より嬉しかったのは、「生きていて良かったよ」と言ってくれた父の言葉でした。たくさんの方々のそんな言葉が聞けることを願い、今後も活動を続けていきたいと思っております。

京大チームの研究

2010-03-19 22:07:08 | 救える命(AED)

PUSHプロジェクトの石見先生たちのチームの研究がアメリカの医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載されました。

こちら

この研究のまとめ

●国家規模での公共AEDの普及が、早期の電気ショック、社会復帰増加に寄与していることを明らかにした。

●多くの地域では、AEDの普及は不十分であり、更なる普及、トレーニングの普及が必要

きちんとした内容を、もう少し解りやすくして、大阪ライフサポート協会のHPにアップして下さるようです。(準備中とのことです)


もう一つ

「子供に対するバイスタンダーCPRの効果」の研究が医学誌ランセットに掲載されました。

こちら

つまり(下記は石見先生からのメールの抜粋です)

=PUSHでは胸骨圧迫のみでもいいので覚えてほしいがメインメッセージですが、子
供の心臓以外が原因の心停止では、人工呼吸が重要と言うことが分かったので、
1.まずは、胸骨圧迫のみを覚えて、救命処置に参加してほしい。
2.子供の心停止に遭遇する可能性の高い医療者、学校の先生、ライフセーバーなど
は人工呼吸もしっかり勉強してほしい。これも会わせて伝えていく必要があると思っ
ています。
論文中では、2段階戦略が必要というようなことを主張中です。=

とのことです。

京大の研究チームのこの研究は全国ウツタイン統計(病院外心停止に関する記録統計)があっての成果です。
(下記も石見先生からのメールの抜粋です。)

=毎日、苦労をして、データを集めてくれている救急隊員のみなさま、ありがとうござ
います!!北村氏等まとめた側の努力はもちろんですが、一番の功労者は日々救急活
動を去れ、そのデータを入力してくれている皆さんだと思っています。=


救急隊員の皆さんの地道な活動の成果がこうしてかたちになり、日本のみならず、世界に通じる情報として発信されていく事は、素晴らしい事ですね。
そして、救命されている人が増えている事も実証されています。


この研究の記事を読んで、AEDの必要性や心肺蘇生法の大切さを改めて認識しました。
記事を読んで下さった沢山の方々が同じように思って下されば嬉しいです。



かもしかハーフマラソンで救命!!

2008-10-12 21:43:12 | 救える命(AED)
ビッグニュースが飛び込んできました

以前お世話になった、三重県の菰野町応急手当普及委員の方からのメールです。

ーー*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-
今日の「かもしかハーフマラソン」で
我々の仲間が、AEDでの救命に成功しました!

 監視員の速い通報・直ぐ側にAED隊がいて
速い除細動が行われ、自発呼吸を再開し心拍も戻りました。
救急車に収容されたころには、意識も回復していたそうです。

 まさか!出会うことは無いと思っていた現場に・・・
貴重な体験をさせていただきました。
やはり、日頃の訓練ですね!
2人の方がほぼ同時に倒れ、私は横を通り過ぎる時に
「心電図を調べています。」のアナウンスを聞き
次の現場へ!でしたので、放電は見ることが出来ませんでしたが
2人とも、命に別状はないということで
ホットしています。
ーー*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-

良かった!!素晴らしい!!
AEDの必要性、そしてそれをいち早く使える人がいることの大切さを痛感します。
やっぱり、伝え続けていかなくてはいけません

詳しくはこちらをご覧ください


AED 小児用キー

2008-10-11 17:22:05 | 救える命(AED)


すぐれもののご紹介です。
写真は、小児用キーのついたAEDです。


小児用キー
ハートスタートFRxに小児用キーを差し込むだけで、小児の処置中であることを示す信号が除細動器に送られます。これにより除細動器が調整され、小児用のパッド配置と心肺蘇生法(胸骨圧迫/人工呼吸)の手順を示すガイドが流れます。適切なパッド配置を示すパッド・アイコンも点滅し、ショック時のエネルギー出力が小児(年齢1歳以上8歳未満または体重25kg未満)に適したレベルまで低減されます。
                   (フィリップスHPより抜粋)

小児用キーがあれば、子供に大人が使うのとおなじAEDを使用しても大丈夫なのか?と心配されていた小学校や幼稚園にもAEDを設置することが心配なくできます。
小児用キーはもちろん簡単に差し込めます。
胸郭の柔らかい子供たちには、心臓震とうの危険性が充分に考えられます。心臓震とうになった子供たちを救う唯一の方法は、AEDによる電気ショックです。
全国の小学校や幼稚園にも1日も早くAEDが設置されてほしいものです。


大阪ライフサポート協会セミナーのお知らせ

2008-09-25 21:49:39 | 救える命(AED)
再度、お知らせです

ライフサポート協会がセミナーを開催します。

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教育・スポーツ現場・職場での突然死から身を守る
   PUSHプロジェクトの紹介とPUSHプロジェクトの簡易講習が体験できます

日時  2008年10月4日(土) 14:00~16:00
場所  リーガロイヤルNCB 淀の間
        (大阪市北区中之島6-2-27 中之島センタービル内 2F)
       ※JR大阪駅よりリーガロイヤルホテルバス(無料)をご利用下さい

プログラム
1 心臓突然死(病院外心停止)の実態(大阪警察病院 梶野 健太郎)

2 息子からの宿題(大阪ライフサポート協会会員 前重 壽郎)

3 ミズノの取り組み「社員が取り組む救命活動」(ミズノ株式会社 石戸 隆)

4 AEDが有効に機能する体制整備(京都大学保健管理センター 石見 拓)

5 ミニアンを使用した簡易講習会(堺市消防局 松本 政明)


参加は無料ですが事前にご登録をお願いします。

申込みはこちらから

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リーガロイヤルNCBはリーガロイヤルホテルから西に5,6分のところにあります。

<お問い合わせは>
大阪ライフサポート協会
 〒533-0033
 大阪府大阪市東淀川区東中島1-17-5ステュディオ新大阪 416号室
 TEL 06-6370-5883(電話受付時間:平日10~17時)

体験に勝るものはありません。
どうぞ体験にいらしてください。
「命」の重みを肌で感じられます。

AED普及・啓発シンポジュウムin 福井

2008-09-23 00:01:05 | 救える命(AED)

「助かる命 安心・安全のまち福井」というテーマで行われた福井のシンポジュームに行ってきました

「命のバトン」のさくらさん達が地元のライオンズクラブの方々と一緒に行われた、北陸で初めての大きなシンポジュウムでした。

著名な先生方やプリティ長嶋さんの講演や「AEDってすごい!!」というタイトルでAEDメーカーのフィリップスジャパンの方がお話をされました。

市民でも救える命がある
市民でなければ救えない命がある
早い除細動が大切
医師でなくても除細動をしよう
CPRの技術を学ぼう
たとえ救命に成功しなくても法律上問われることはない
他人の命を大切に思う心を学ぼう

皆さんの熱い思いが心に響いてくる素晴らしシンポジュウムでした。

その後、200人が一斉にミニアンで心肺蘇生をしました。
これが素晴らしいのです感動しちゃうのです

最後のご挨拶をされたさくらさんの思いは、そのまんま私達の思いでした。
同じ思いを持った方が、こんなに立派なシンポジュウムを開催された事をとっても嬉しく思いました尊敬しちゃいます。

福井のシンポジュウムに参加され、「救命の心」を感じた方はきっと誰かにその思いを伝えて下さるはずです。そうやって思いは繋がっていくと信じています。

皆さん、救える命があることを知って下さい。
そして、それを誰かに伝えて下さい。
それが、あなたの家族を、そしてあなた自身を守る社会へと繋がっていくのです。








三田市の決断

2008-08-17 21:55:29 | 救える命(AED)
神戸新聞の記事です。

=三田市立施設にある自動体外式除細動器(AED)について、市は原則として屋外に移設することを決めた。新設分を含め、本年度中に約五十台を配備する。
今年五月、市内の中学校体育館で女性が心肺停止状態となった際、AEDが施錠された校舎内にあり、使えないという事例があったためで、市は「救命の可能性を高めたい」としている。

 市は二〇〇六年度から公共施設にAEDを導入し始め、現在、市役所や市民センター、小中学校などに二十九台を設置。盗難や水損を防ぐため、いずれも屋内に置いている。


 ところが、中学校体育館で女性が倒れた際は、休日だったため、AEDのある校舎内に立ち入ることができなかった。女性は病院に搬送されたが、数日後に亡くなったという。

 市は、建物の構造上、屋外の設置が難しいまちづくり協働センターの一台を除き、二十八台を屋外に移すことを決めた。うち、市役所などの四台は、飲料水の自動販売機と一体型にする。移設費用として、約百七十四万円の補正予算案を市議会九月定例会に提案する。

 また、本年度中に小学校などに新設する二十一台はすべて屋外に置く。市健康増進課は「管理上の問題はあるが、いざというときに使えることを優先したい」としている。(本田純一)=


誰もが、いつでも使える場所にAEDを設置することは当たり前のことなのですが、どうしてそれに気がつかないのでしょう?尊い命が犠牲にならないと物事は正しい方向に進まないのでしょうか?こんなことがあって、三田市がAEDを野外へ移設したことを知った他の市はどうするのでしょう?きっとそのままなのでしょう・・・
やっぱり、他人事なのでしょうね。

私の住む町は小中学校の耐震強度不足問題で揺れています。
どうやら、補強工事よりクーラーを設置するようです。(補強工事もするようですが、今すぐという訳ではないそうです。そこが問題なのですが・・・)
生徒や父兄はクーラーよりも補強工事をしてほしいと思っています。
快適より安全を!!子供の命を守る事を考えてほしいものです。

自治体のお偉い方はいつもそうです。
話をするたびに「この人にも家族がいるだろうに、どうして命を守るということが理解できないのだろう?」と素朴な疑問で頭の中に?がたくさん飛びます。
大切な命が犠牲となる前に、本当に大切なことを考えないといけません。





夏合宿のAED

2008-08-02 15:49:01 | 救える命(AED)
夏合宿の季節です。
合宿先にAEDが設置してあればベストですが、なかなかそんな訳にいかないこともあります。
桃山では今年、養護教諭が「合宿用レンタルAED」の連絡を各クラブの顧問に流すと、合宿を行うほぼ全部のクラブがレンタルを希望されました。
4年目にして、ようやく学校全体に意識が根付いてきたと嬉しく思いました。
もちろん、今までも修学旅行や、その他の学校行事には必ずAEDをレンタルして持って行かれてました。2年前、中国へ修学旅行に行った折には、中国に入国する際AEDというものを理解してもらえず、大変だったそうです。

学校の中での危機管理の温度差を何とか埋めようと頑張ってこられた先生方の努力の結果が繋がったのだと思います。
本当にうれしい報告でした。

下記は桃山のAED貸出の連絡票です。

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夏合宿 AED貸出しについて(2008.7)

4台のAED(学校のAED2台、レンタルAED2台)が以下の流れで動きます。
(学校のAED2台は新体育館用に購入したもので、持ち出し可能なものです)


学校のAED ①陸上(8/4~8/6)⇒アメフト(8/9~8/13)⇒サッカーA(8/18 ~8/21)

学校のAED ②剣道(8/4~8/8)⇒硬式野球(8/10~8/13)⇒サッカーB(8/19~8/23)

レンタルAED ③空手(8/6~8/9)⇒軟式野球(8/12~8/15)

レンタルAED ④ラグビー(8/8~8/13)⇒日本拳法(8/19~8/22)



<各クラブ顧問の先生へ>

○貸出し場所は守衛室となります。貸出しの基本は「合宿出発前日もしくは当日に守衛室にて受け取り、
合宿終了当日もしくは翌日には守衛室に返却」です。各クラブ間での調整は各自で行ってください。
○「レンタルAED」は学校にある機種とは違います。事前に説明書を読んでおいてください。

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