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山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

赤谷~核心は橋渡り~

2018-07-24 | 


7月22日(晴れのち一時曇り)
赤谷
メンバー:Sさん・なべしん・shibata
ルート:市ノ瀬~別当~赤谷~別山~御舎利~チブリ尾根~市ノ瀬


 当初裏比良へ行こうと計画していたが、Sさんから白山の沢へ行ってみたいという要望と連日の猛暑から逃れるため水にがっつり浸かれる沢のほうが楽しいだろうということで赤谷へ向かった。
 
 市ノ瀬駐車場へ着くと駐車場はほぼ満車に近い状態、こんな日に来るのは初めてだ。駐車場でK師匠と偶然お会いする。女子3人と白山登山とはなんと羨ましい限りです。師匠にはかないません。
 市ノ瀬からバスに乗り込み別当へ。実は白山には何度も来ているがバスに乗るのは初めて、都会の満員電車並みで嫌になる。
別当に6:00着。
赤谷目指して下り、赤谷への入渓点探してウロウロ、林道があるはずと探すが分からない。藪を漕いで行くがどうも堰堤越えられずどうも間違えたらしい。急斜面登ったら廃道となった林道に出た。それを辿って行くと赤い橋、一度渡ろうとするがこんな危険なの渡らず沢から越えていこうと入渓するが、どう考えても越えられない滝、また登り返して先ほどの赤い橋を慎重に渡る。(結果的に私達の今回の核心はこの橋渡りだとみんなの意見が一致した。)


後ろのなべしんは流石余裕で渡ってきます。Sさん・・・。

 橋を渡りしばらく進むと6m程の滝をロープを出して右岸より越えその後のゴルジュ帯をそのまま右岸をトラバースしていく。更に進みチョックストーンの滝は左岸よりロープ出さずに落ちないよう慎重にトラバース。

その後は特に困難な箇所は無いが、滝が出てくるたびにみんなわざわざ難しいライン取りしたり、水線をじゃぶじゃぶ登ったりとそれぞれが楽しみながら登る。久しぶりに一緒に登るSさんもクライミングが上達していて驚きです。なべしんはクライミングやっているだけあってさすがの登りといった感じで安心して見てられる。






名誉挽回、Sさん水流をガンガン行きます。


難しめのラインどりしてもみんな余裕でついてきてしまいます。

心配していた残雪も無く、何かしらの工事現場通過して登山道到着。(11:30)
南龍から砂防新道下山予定だったが、少し物足りなさと時間も早かったので別山経由で下山することに。(バス代500円も浮かせられるから)
別山方面からはほとんど登山者来ないだろうと思っていたが、トレランしていると思われる方々とやたらとすれ違う。途中からガスがかかりだし幾分涼しくなって助かった。別山までの道のりニッコウキスゲとコバイケイソウが見ごろを迎えていて綺麗だった。


こういうのが無いともっと良い雰囲気の沢になります。


白山はお花の山です。


お花について語り合うお二人似合わんです。


別山頂上でガスる。


別山に13:30到着。20分ほど休憩したらチブリ尾根から下山。途中の水場の水が美味しかったので家にお土産で持って帰る。
16:40市ノ瀬到着。

思っていたより癒し系で、水にもしっかり浸かれ暑さも忘れられる沢登、今回はこちらの沢にして正解でした。


今回の山行中トンボが沢山飛んでました。





亥向谷支流~蜂に襲われて以来の再訪~

2018-07-19 | 
7月16日(快晴)
経ヶ岳(1625m)
メンバー:かわさん・shibata
ルート:亥向谷~標高800m亥向谷支流~北岳~経ヶ岳~亥向谷左俣下降

 亥向谷支流へは、何年も前に単独で向かったが取りつき近くの下り斜面で転んだ際に、地蜂に襲われ頭を何か所も刺された。更にそこに地図を落としてしまい取りに行く勇気も出ずあえなく敗退という悲惨な思い出のある場所だ。
今回は、そんなことになりたくないのでパートナーに新人のかわさんに同行してもらった。もしもの時はかわさんに犠牲になってもらおう。

 4時に集合だったが、かわさん高速インター出口も間違えて遅れてくる。前回も駐車場間違えて遅れてきてたな~。
亥向谷の林道を入れるところまではいって駐車してスタート。6:00
藪が濃くなった踏み跡を辿って取りつきへは7:00到着。今回は何事もなく取りつきまでこれた。


亥向谷支流入り口

最初は、ゴーロ歩きから始まり時々滝が出てくるがほとんどが登れそうもない滝ばかりで捲くことになる。今日も朝から気温は高く身体を冷やすために水線をわざと歩いていく。
10m以上の大きな滝を右岸の枝沢から捲いてしばらく登ると大きなスノーブリッジが!!この標高でまだあるとは予想外。まだ雪の厚みはあるので下を素早く通り過ぎる。その後も雪渓は続き脇を通ったり上を慎重に歩いたりと緊張しながら進む。
雪渓が終わるとだんだんと傾斜も出てきて簡単な岩登りのようになってくる。高度感もあり楽しい登りだ。


ガンガン水線突破。


スノーブリッジは緊張するー。


こんなに雪渓残っているとは予想外!


後半は高度感も出てきて気持ちがいい。


途中でウドお土産ゲット。

谷筋は登山道近くまで伸びているが笹が覆いかぶさっていて若干うっとおしいがひどい藪漕ぎに比べたらこれくらい大したことない。結局藪漕ぎらしいのは数分で北岳南側登山道へ出た。北岳に寄ってから経ヶ岳頂上へ。10:30着。


門のようです。


かわさん詰めでかなり疲れたようです。


経ヶ岳、ここから見える谷を下降した。

頂上には誰もいないと思っていたがおんちゃんが一人でご飯を食べてくつろいでいた。
頂上にはたくさんのトンボが飛び交っていて、日差しはあるものの心地よい風が吹いて眠たくなってくる。でも、下山も沢からなのであまり気を緩めてのんびりもしていられない。ご飯食べてエネルギー補充したら下山開始。10:50頃。

かわさん沢二回目の初心者だけで下りもしっかりついてきてくれるのであっという間に稜線が遠くに。
右俣は滝がいくつかあるがどれも懸垂することなくクライムダウンや捲きで灌木つかみながら下降できた。
最後の方の堰堤で下をのぞき込むと成獣の熊さんが二頭日向ぼっこしているではないですか!!昨日に引き続き今日も熊さんです。あんな大きいのは珍しいのでかわさんにも見せてあげようと、かわさんに静かにこっちへ来てもらい下を覗きこんでもらう。ビックリするだろうと思ったら、なんか期待していたリアクションと違う?私も下をのぞき込むとそこにはもう熊は居なかった。どこへ消えたのだろう?私の見間違い?そんなはずない、気付かれて逃げられたのだろう。いや、こっちに登って来ないだろうか。心配になって持っていた笛を思いっきり何度も鳴らす。熊さんが急に出てこないか気を張りながら下る。
そうこうしているうちに亥向谷本流に合流。堰堤を登って元来た林道を引き返す。うだるような暑さだがずっと行きたかった沢を行けて気分は爽快。
同行してくれたかわさんに感謝です。


蝿帽子谷~3年ぶりの再訪~

2018-07-15 | 
7月15日(快晴)
蝿帽子川~蝿帽子嶺
メンバー:Fさん・shibata

 蝿帽子嶺は3年前に登って以来の再訪である。それほどおもしろいと言える沢ではないのに再び訪れたのは、頂上にはつけたものの峠にあるはずのお地蔵様に会うことができず敗退してしまったので再度お地蔵様あうべく行ってきた。

 さそ川にかかる橋を渡ってすぐに通行止めとなり、長い林道を1時間半ほど歩くはめになる。以前来たときはオロロの大群に襲われ大変な目にあったが今回は快適そのもの。
歩き始めてすぐ堰堤のバックウォーターにたまった泥が臭く底なし沼のようになっていて抜けるのにひと手間かかった。


しばらく泥沼歩きになる 

前回は、最初の方で枝沢を把握できず現在地を間違えたことによって道を間違えてしまったので、今回は地図を慎重に見ながら進む。特に難しい滝も無く順調に進む。途中熊さんと遭遇するも子供みたいですごい勢いで斜面を駆け上っていった。藪漕ぎもさほどなく予定通り登山道に出てすぐに蝿帽子嶺に到着。





ここからが問題、前回はここまでこれたのに峠のお地蔵様に辿りつけなかった。
峠に向かい出してしばらくしてからなんだかおかしい下りすぎているし方角もおかしい、しかし、分かれ道は見当たらなかったはず。ここは一度登り返してみることに。登り返すこと10分、藪に隠れた登山道を発見。前回はこれを見つけられずに間違えてしまったのだ。正規のルートを下ってすぐに峠へ到着、そしてそこには念願のお地蔵様が鎮座していた。お会いできて感謝です。


やっと会えました。


岐阜県側と福井県側ではえぼうしの漢字が違う。

下りは当初沢を下る予定だったが、古道が思っていたよりはっきり残っているのでそれを辿って下ることにした。この古道最後の二俣まで続いていて時間短縮することができた。その後も古道と沢を交えながら取りつきまで下る。あとはまた駐車地点まで炎天下の中歩いて無事山行を終えた。

同行してくれたFさんも20年以上ぶりくらいに訪れたらしく前回歩けなかった古道を歩くことができてご満悦のようだったので良かった。
たまにはこういった歴史を感じさせる沢歩きも良いものです。





小倉谷~2018沢初め~

2018-06-30 | 


6月24日(晴れ)
小倉山(910m)
メンバー:Uさん・まつださん・Hさん・かわさん・shibata
ルート:だべ谷橋~小倉谷~小倉山~小倉山東面沢下降

 
 小倉谷は、私が沢を初めて間もないころに登った時依頼だから10数年ぶりだろう。どんな沢だったかまったく記憶にない。
今回は、沢デビューのかわさんに二度目のHさんが参加。二人ともおニューの沢シューズだ。ちなみに私もおニューの沢タビ。

7:50車を下山ポイントに配置してだべ谷橋右岸をしばらく踏み跡通り登り入渓、まつださんを先頭に進む。蜘蛛の巣がうるさいらしくまつださんが棒で振り払う、一番後ろは楽ちんだ。滝がこんなにあったっけ?と思うほど次から次へと滝が出てきてそれも登れる滝ばかりで楽しい。
私も20mほどの滝を登ろうと挑戦したが思っていたより難しく、アブミが無いときびしい、時間をかけたが結局登れず捲いてみんなと合流。
まつださんにHさんは体力も登攀力もアップしている。心配なくトップを任せられる。かわさんも初めての沢とは思えない登りて安定感があり今後が楽しみだ。久しぶりのUさんとの山行、なんだかんだ言ってもやっぱり強いです。


かわさん安定感もリーチもあり滝もサクサクこなしていく。


まつださんいつの間にか登攀力がぐんと伸びてます。


奥に滝が、なぜかわくわくしてしまいます。

沢上部はきっちりと読図をしながら登り予定通りの登山道に出てきて、ちょっと登ったら小倉山頂上到着。
この時期にしては、トンボが沢山とんでいる、そして小さな虫が全然飛んでいない。
40~50分昼食休憩後。東面の沢を下山。
かわさん初沢でいきなり沢下山、そして初めての懸垂下降で10m懸垂3回に25m懸垂1回。
皆が懸垂下降頑張っている間、Uさんはマイペースにみずぶき取りながら下山。


Hさん懸垂下降が上手になってます。でも、まだまだ50点くらいかな。

16:00過ぎ無事に車デポ地点到着。

初めての沢登りのかわさん、いきなり下山も沢で更に懸垂下降などとちょっとしんどかったかな?と思ったが当の本人はかなり楽しかった様子。そのおかげで我が会に入会も即決。楽しいメンバーがまた一人増えました。(むふふ。またしごきがいのあるメンバーが増えました。)

しかし、山にあまり行けなくなっている今日この頃、私が反対にしごかれないように体力づくりしなければ、すでにまつださんは私より体力あるみたいで負けてられないです。






 

白山沢登敗退

2017-10-08 | 
10月8日(晴れ)
単独

早起きしてはるばる向かった沢。沢床まで1時間半そこから30分ほど遡行したところで滝越えられずあえなく敗退。

帰りに何度も見返して、そして稜線を染める紅葉を遠くに見ながら引き返す。
久しぶりの敗退はやはり悔しい。
精進あるのみです。


良いラインがあったのだろうか?


水は濁って帰りの渡渉もやっとです。