鹿嶋少将の航海日誌second

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アマゾーヌ-朧世のワルツ-第六話

2021-12-29 22:04:00 | オリジナル作品

列車は定刻通り、シンガポール駅に到着した。
三時間ほどの下車が認められている。
流石に三時間も停車すると有って、殆どの乗客は下車した。
私たちも下車する事に決めていたが、それに釣られるように下車した。
イレギュラーについては機関の一部で安全装置が働いた為、点検とパーツ交換の為と説明、陳謝された。
シンガポール駅に着くなり、バラライカさんが、シンガポールについて語りはじめた。
市中に出るまでには、その話も終わるかなと思ったが、市中に入っても、しばらく話は続いた。



※シンガポール・シンガポールは東南アジアの都市国家。シンガポール共和国:Republic of Singapore、マレー語: Republik Singapura、簡体字中国語: 新加坡共和国、繁体字中国語: 新加坡共和國、タミル語: சிங்கப்பூர் குடியரசு)、通称シンガポールと呼ばれる。
東南アジアに位置し、シンガポール島及び60以上の小規模な島々からなる島国、都市国家で、政体は共和制。
同国は、北はジョホール海峡により半島マレーシアから、南はシンガポール海峡によりインドネシアのリアウ諸島州から各々切り離されている。同国は高度に都市化され、原初の現存植生はほとんどない。シンガポールの領土は、一貫して埋立てにより拡大してきた。
教育、娯楽、金融、ヘルスケア、人的資本、イノベーション、物流、製造・技術、観光、貿易・輸送の世界的な中心でもあるわ。多くの国際ランキングで上位に格付けされており、最も「テクノロジー対応」国家(WEF)、国際会議のトップ都市(UIA)、世界で最もスマートな都市で、「投資の可能性が最も高い」都市(BERI)、世界で最も安全な国、世界で最も競争力のある経済、3番目に腐敗の少ない国、3番目に大きい外国為替市場、3番目に大きい金融センター、3番目に大きい石油精製貿易センター、そして5番目に革新的な国、更に2番目に混雑するコンテナ港湾。
2013年以来『エコノミスト』は、シンガポールを「最も住みやすい都市」として格付けしているのよ。
全ての主要な格付け機関からAAAソブリン格付けを持つ、アジアで唯一の国家であり、世界11か国のうちの1つである。
シンガポール航空は2018年の「世界最高の航空会社」であり、世界的にはシンガポール港とチャンギ国際空港がそれぞれ「マリタイムキャピタル」と「ベスト空港」のタイトルを連続して獲得しているわね。
そして1人当たり国内総生産(GDP)が世界で2番目に高く、国連人間開発指数で9位である。これはアジア諸国の最高値で、教育、医療、平均余命、生活の質、個人の安全、住宅などの主要な社会的指標が上位にランクインし、人口の90%が家を所有していることに由来するわ。
シンガポール島嶼には2世紀に定住が始まり、それ以降は一連の現地の帝国に属した。現代のシンガポールは、1819年にトーマス・ラッフルズがジョホール王国からの許可を得て、イギリス東インド会社の交易所として設立した。1824年、イギリス帝国は同島の主権を取得し、1826年にはシンガポールは英国の海峡植民地の1つになり、人口が加速度的に増大し、第二次世界大戦の頃は"大日本帝国"により占領されたの。
1963年にシンガポールはイギリスからの独立を宣言し、マレーシアを形成するため、他のかつてのイギリス領と結合した。この2年後、シンガポールは全会一致の議会制定法により、マレーシアから追放された。それ以来、シンガポールは急速に発展し、大韓民国や中華民国、香港とともに「アジア四小龍」の一角として認知されるようになったわ。
貿易・交通・金融の中心地の一つであり、世界第5位。それがシンガポールよ。




「そうだ。折角だから国際ショッピングモールに行かないか?」
「世界最大級のショッピングモールで、参加国の民芸品から食べ物、ファッション、スポーツ、劇場や文化、娯楽等が24時間眠る事の無い。」

「行きた~い。」
「私、一度、カジノで遊んでみたかったんだよね。」

「そうね。ショッピングモールなら治安も良いだろうし、持て余す時間も潰せるわね。」

カルヴァドスさんの提案に即決した私たちは国際ショッピングモールへと、足を運んだ。
まるで一つの街のようだ。
これ、全部が商業施設!?ってくらいに広大な広さを誇るショッピングモールだ。
例えるなら「東京ディズニーランド」のおよそ5倍くらいの広さだ。
敷地内にホテルも複数ある。
端から端まで隈なく、お店を見て歩くだけでも一日では廻れない。
勿論、無料の電動カートで移動したとしても一日では無理だ。
無料の電動カートは登録制で、借りた本人以外が乗っても走らないシステムが備わっていて、言葉は適切では無いかも知れないけど、そこら辺に乗り捨ても処罰されないし、乗り逃げされる事も無い。
時速10キロメートルが最大で、大人が自転車を走らせるくらいの速度だ。
欠点はバッテリーが小さい為か、全速で二時間ほどしか走らない。
その為って訳ではないけど、乗り捨てはほぼ見られない。
みんな充電器に接続させてショッピングを楽しむから、綺麗に並んで停められている。
無料で貸し出され、しかも充電する電力や充電代は出店協力した国が費用を負担しているし、定期的なメンテナンスの雇用等も、賃金格差が起こらないように管理されているわ。



流石に三時間だから案内図を見て、ピンポイントで移動して楽しまないと、お目当てのショップを探すだけでタイムオーバーね。
列車内で遊べるコンパクトゲームや雑貨などを買い求め、レストラン、スポーツバー、カジノと廻った。
三時間じゃなく三日くらい楽しみたかったな。と後ろ髪を引かれるように駅へ戻った。
出発からシンガポールまでが約2/3の距離、東京までは、あと1/3くらいだ。
「あと、10時間か。」と思いながら個室へ戻った。

◆◇◆◇◆◇

一方、留守を預かったバーニャは発熱と下痢に襲われていた。
夜が来る前に双子の姉妹は北の正門と南の裏門に結界を改めて張った。
その後、病に倒れたバーニャに代わり、街の民に昨夜の出来事を話、用心するように伝えた。

「しばらくは夜の外出は禁止します。」
「この出来事は怪事件の調査に向かった長:ヒビキ様に伝える為、他言無用の案件であり、盗聴や検閲される事が無く、一番安全で早く伝えられる事から、先ほど、この街に古来から伝わる伝書鷲を飛ばしました。」

「わたくしたちが協力して、この街をアマゾーヌを守るしかありません。」

集会所に集まった民たちは無言で頷き"戦"の準備に入った。
平素を装うい準備を進めた。
それぞれの家庭には地下室が設けてある。
普段は倉庫代わりに使い、武器などを隠し、戦の時には非常食を持ち込み、子供たちの隠れ場所となる。
牧畜場から馬だけを連れ出し、各家庭に配置した。
これはアマゾーヌの民の戦は基本的に騎馬戦であるからだ。
こうして、予想される夜戦に備えて行った。


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つづく。

この物語りはオリジナル作品です。
登場する人物、企業等は全て架空です。
実在する人物、企業等は関係ありません。
使用している挿し絵的画像はイメージです。