素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーカブト 第48話

2017-05-02 08:20:00 | 仮面ライダーカブト
ZECTのネックレス配布計画に抵抗をつづける天道。共存と平和を訴える根岸に共鳴する加賀美。2人の対決の時が迫る。


「かわいそうにねぇ、命ある限り生きてゆきたい。
 その想いは、すべての生き物においても同じじゃないかな。
 かれらはちょっと、やり方を間違えただけなんですよ」


そう言いながら、ワームの屍体(のあとの粘液)をためらうことなく踏みにじって歩く根岸さんですよ。
残り2話でやるべきシーンじゃねえよ!もっと早く見せてくれよこれ!!

てな感じで。最終回目前で一気に回収に入ってきたんですが、
もっと!もっと計画的に!もっと丁寧に見せて欲しかったよこの流れ!

つまり、なんだ。
・35年前にネイティブ型ワームと接触した加賀美パパと日下部パパは
 いずれ来るべき渋谷型ワームの到着に備え、ネイティブからライダーシステムを受け取る。
・しかしネイティブの真の目的は、地球征服にあることを知った二人。
・日下部パパはライダーシステムにこっそり「赤い靴」機能を搭載するが、
 その後、妻もろともネイティブに殺され、擬態される。

いや、考えてみたらこの時点で「赤い靴」機能はネイティブにバレてんじゃん。
加賀美パパは、日下部パパがネイティブに殺されてることを知らなかったのか。

・一方、ネイティブは人間をワームに変える実験に成功。
・初の実験体を、天道の姿に擬態させる。

「赤い靴」機能を防御するためにダークカブトを育てたってことか?

うーん。とりあえず
・天道はなぜ、ペンダント計画の真実を加賀美くんに打ち明けなかったのか。
 (これはまぁ、本当に「気に食わない」以上の確証がなかったせいかな)
・加賀美パパは、なんで計画の全容を加賀美くんに伝えておかなかったのか。
 (時期を見て・・・とかやってるうちに話そびれたか)

あと。人間をネイティブ化させようっていう計画が、理解できぬ。
「ネイティブは争わない素晴らしい生命体だから、YOU達もJOIN USしちゃいなよ!」
っていうことなんですけどね。え?なんなの根岸さんは自分たちを完全なる善だと信じてるの?

いや、普通だったら、植民地の先住民なんてそのままの姿で隷属させたらいいじゃん?
見た目から差別化がはかれるし、支配階級の特権意識も守られるし。
それを、自分たちと同じ姿にするとか、気持ち悪くない?
人間がよその惑星を支配したときに、その惑星の宇宙人を人間化させたいとか思う?
かつて宇宙人であった「人間」が、自分たちの間に入り混じって普通に生活してるとか、気持ち悪くない?

・・・などという仮定の話をすると、
自分がどんだけ悪党発想してるかっていうのが如実に出るよな(笑)

つまり。「人間をネイティブ化する」っていうのは、人間にとってはめちゃくちゃ恐怖なんだけど、
ネイティブにとっては、そこまで苦労してやる意味あんのかなーっていう。
単に「視聴者を怖がらせたい」という目的の演出なんじゃないの?と思ったわけですよ。

しかし、それがネイティブの人たちの占領戦略、
少数で惑星を制圧し、自分たちの種をコピーして領土と勢力を増やしつつ
次から次へと侵略を進めていく、っていう作戦なら、まぁアリかなと。
(それにしたって、30年以上もおとなしくしてたのは意味わかんないけどな)

んで。ネイティブの人たちにワーム化されたどこかの惑星の人たちが
自分の惑星を滅ぼしたネイティブを追いかけて、渋谷隕石にのって地球に落ちてきて
この地球でネイティブと戦っていたんだとしたら、ちょっと面白くない?
平和を唱え人間に庇護されていたネイティブが実は占領者で、
暴力的な渋谷型ワームが、故郷を滅ぼされ種を奪われ、復讐を誓った被害者だったとか。

まぁそういうのはいったん置いといて。

「正義は、俺たちにある。俺は、お前を倒す」
「バカバカしい。おばあちゃんが言っていた。正義とは俺自身。俺が正義だ」


っていうね。わりと「正義の味方」であることを否定することが多い1期のライダー達の中にあって
堂々と「俺が正義」と言っちゃうところが天道。さすが天道。
そしてそのあとの、カブトとガタックの対決な。この二人は対になる存在なのに
味方同士(しかも加賀美くんは天道に憧れてる)なので対決しないなぁと思ってたんですが、
この終盤に来て真正面から対決するっていう!
ここの、二人のやりとりから変身、対決するまでが、超格好良かった。とても良かった。

次回、いよいよ最終回。


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