素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーギーツ 42話「創世Ⅳ:女神の完成 闇の刃」

2023-07-02 10:01:58 | 仮面ライダーギーツ
景和は自らの願いを叶えるためにジット、ケケラらと結託。ツムリを創世の女神に仕立て上げようとしていた。ブジンソードという強大な力を得た景和は、もう一人の“敵”に狙いを定める。英寿と祢音は、ツムリを取り戻し、景和の野望を阻止しようと説得するが、頑なな景和は聞く耳を持たない。ブジンソードバックルを手に英寿らの前から姿を消した景和は、怒りとともに大智と対峙する。


創世の力を持つ者は、
ギーツひとりであるべきである


いや知らんがなwww。

DGPルールと題してのこの台詞ですが、
もはやルールでもなんでもない、誰かの願望?
うーん、だとしたらこのルールは、「誰かの言葉」なのかもしれないっすね。

さてさて。
個人的には、ジャマト周りの設定が回収されて、
いろいろとビックリしたり。

「君だって、ジャマトにやられたとき、ジャマーガーデン送りになってたでしょ」

言われてみれば、確かに不自然だったかも。

「ジャマトは養分にした人間の人格や記憶を受け継ぐからね」

あぁっ!
アルキメデルが死んでジャマトに入れ替わったあとも
一切変わらず(知らない人にはそれと気づかれないレベルで)
アルキメデルとして振舞っていたのは、その伏線だったんですね!
あれ、何だったんだろう?って不思議に思ってました。

さてさて黒い桜井景和。

「ようやく俺の推しが本物の仮面ライダーになったんだからよ。
 悲しき涙を仮面で隠す戦士のことさ」


涙ラインが特徴とも呼ばれる仮面ライダーのことを
こういう使いかたするとはw。
だが、そういう茶化すスタンスも、仮面ライダーらしいっちゃあ、らしい。

「君がミツメに罪を償わせようとしないから、こうなるんだ」

誰がどう見ても「何でそっちに行くかな」案件な訳で、
一周まわって、これは何かを企んでるとかいうオチもあるかもな~とか。
ほら、「狸だって化かすんだよ」的な。

とは言え。ぼちぼちこう「全部計算でした~」で済まされるレベルを
逸脱しつつある感じですよね。
ツムリを女神にしちゃうのは、明らかにやり過ぎだし。

まぁぶっちゃけ、悪役キャラって見せ場もあるし魅力的で
行動原理はわからないけど、めっちゃ格好良い。顔が良いw。
正直、英寿が霞んで見えませんか?(苦笑。
正しいだけのキャラは、正義やルールを守らなくちゃいけないから
逸脱できない、枠に収まるしかないんですよ。
これは、英寿は不利だよなぁ。

「創世の女神の後継者となるために、
 ミツメさんと同じ能力を持つナビゲーターとしてつくられた」
「そうよ。あなたは多くのライダーの人生を見守って、
 慈悲の心をはぐくみ、その力が開花したの」


ということは。運営的にもミツメの有効期限を感じていて、
デザグラは途中から、創世の女神育成プログラムを
同時並行してたって訳ですね。

この世界からも撤収準備に入ってたのかもしれないなぁ。

そろそろ大詰め展開に入る頃合だと思うんですが、
まだまだ先が読めない展開。どうなるんですかね次回はw。

仮面ライダーギーツ 41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」

2023-07-01 12:59:24 | 仮面ライダーギーツ
たった一人の家族だった姉・沙羅を失った景和は憔悴し戦う意欲すら失ってしまう。そんな景和を気遣う英寿もジャマトから人間に戻れなくなった人々への対処に苦慮していた。タイクーンのサポーターとして行動してきたケケラが、自暴自棄になる景和に接近。仮面ライダーなら理想の世界を叶える方法はある、と意味ありげな言葉を投げかける。怒りも露わにケケラを突き放す景和だったが・・・。


「私は運営にデザインされた存在ですから」

未来人はみんな理想の存在にデザインされてて、
運営も観客も、みんな自分の意思で参加してるもんだと思ってましたが、
ツムリはナビゲーターとしてデザインされた存在っぽい。

・・・それはそれで、ひどく差別のある社会ですよね。
「未来は素晴らしい」みたいな感じでしたが、一皮むけばそんなん、
というか、恩恵を受けている側にすれば、そりゃ素晴らしい世界ですよねっていう。

という訳で。なんか悶々とする展開が続きますね。
久々の坂本監督回で、生身アクションもありましたが
なんかこう全体的に痛々しさばかりが目立つ印象でした。

ジット。

「あいにく俺は、世界平和もオーディエンスの数字も、興味ないんでね」

仕事人というか、始末人って感じ。
彼もまた、ツムリと同じく「そういう目的のためにデザインされた存在」なのかもしれない。
しりぬぐい担当みたいな。

「あぁ、第二の女神はじきに完成する」
「ふふふふ、なら安心。
 また次の世界でデザグラを楽しめるわね」
「女神が完成したらこの世界に用はない。
 グランドエンドを完結させる」


まだグランドエンドは完結してなかったんですね。
さっさとグランドエンドを完結させて、ジャマトやケケラたちを回収して欲しいんですが、
でもまぁ、行った先でまたデザグラやるのは迷惑行為っていうか
マジでデザグラ運営が諸悪の根源なんだよな。叩くならまずあいつらだろ。

「そこまで言うなら俺に力をくれよ。
 誰にも負けない力を!
 世界を守れる力を!
 君の力が必要なんだ。
 君が祈ってくれたら、俺はまだ戦える気がするんだ。だから」


景和もなー。
姉さんの復活を願えば良かったのに、という気がします。
実際、ツムリの祈りで英寿が復活した実績もあるし。

しかし、なぜかパワーアップを願い、そして道長を倒しに行くという。
道長がとことん不憫すぎる。君はもっと自己主張すべきだと思う。

バッファは「仮面ライダーを倒す力」を不要だと言って手放しちゃったんですけど
もう元には戻せないんですかね。
あの力さえあれば、パワーアップ景和もギーツも敵じゃないのに。
(チート能力過ぎたのかしら。

祢音パパ。

「もう少しだった。
 お前がデザ神になってキューンと結ばれていれば、
 未来の力で鞍馬財閥は変われるはずだった」


いやいやいやいやいやいや。
祢音に何を期待していたんだろうこの父親は。
娘を未来に売って、それで財閥を立て直そうとしてたの?
愛してもいない娘に、そんなことさせようとしてたの?

先週の放映で「祢音ママひどい」と言ってたんだけど
パパのが酷かった。これは祢音可哀想すぎる案件である。救われて欲しい。

仮面ライダーギーツ 40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」

2023-06-24 13:20:48 | 仮面ライダーギーツ
改めて英寿の前に現れた景和と道長は、ベロバとケケラと出会ったことを報告。ジャマトやベロバを倒し今守れる命を守りたい、とエントリーを申し出る。 沙羅が「大智と会い、ジャマトのことがわかった」というメッセージを景和に送ったまま行方がわからなくなった。大智と何かあったのでは!?心配と怒りをたぎらせる景和は英寿らに相談。英寿と沙羅の行方を探し始めるが・・・。


「そう、俺が見たかったのはこれだ
 これでお前も本当の仮面ライダーになれるぞ、桜井景和!」


世の中いろんな癖(へき)の人がいるとは思いますが、
不幸なキャラが好きだからって、推しを不幸のどん底へと突き落とす人がいるとは。

・・・いや、私も闇を背負った系のキャラ好きですけどね。
でも不幸になって欲しいとは思ってないよ!? 救われて欲しいと思ってるから(滝汗。
好きなのは、闇を見尽くしたあとで光を見る系の推しだから!

じゃあ今後の景和を推せるのかっていうと、いやそうでもなくて。

「お前が姉ちゃんを・・・? 答えろ!」
「あぁ、俺がやった」


確かに「ここの場面」だけを切り取ってみたら、姉ちゃんを殺したのは道長なんだけど
そうじゃないですやん。むしろ道長も悔やみきれない後悔を背負わされてしまった方ですやん。

景和に関しては、いままでも、デザグラで不幸になった人々に対して
「すべての責任は創世の女神にある」的なことを言ってて
なんかすっごくモヤモヤしてたんですよね、
なぜ、悪意を持って行動を起こしている人々ではなく、
それに道具として利用されてるモノに対して復讐心を抱くのか。

なんなら。言うたら「姉ちゃんの帰りが遅いな」って思った時点で
面接に行ったスーパーの店長に確認を入れてれば
景和自身が、ジャマト化した姉ちゃんを見つけることができた可能性が高いし
手遅れになる前に助けることだって出来たと思うんですよ。
むしろ、責めるなら自分じゃん!?っていう。

ところで。22:56に景和の携帯に、
沙羅さんの端末からメッセージ送ってきたのは誰なんだろ。
沙羅さん本人?だったら「助けて」って送ったと思う。

普通に考えたら大智なんだけど、送る理由がないんだよな。
あのあとの展開で「景和と英寿で大智の元を訪れる」ための材料であって
それ以外の意味はないのかもしれないけど。

さておき。沙羅さんの消え方は、もう復活できなさそうな気配ですが、

「創世の神が、誰かの願いと共鳴したとき
 その力が発動する」


というルールにもあったように、
ツムリが創世の力を使って復活させることになりそうな。

今のツムリの状態が、英寿を授かったときのミツメの状態と同じで、

「あとはいつ、息の根を止めて女神にするか」

っていう。
永寿もミツメも、創生の力を持ってはいても、生きてる限りはそれを使いこなすことは難しくて
意思を失って「力を持つ単なる器」になればその力を任意に引き出せる
(或いは、その状態になった器から力を引き出す方法を運営は開発した)
って感じですかね。ひどい話です。

ここにきてツムリを「ツムちゃん」と呼び
「英寿のねーちゃんだよ」と扱うパンクジャックの株が急上昇してますw。

おまけ。

「なんで謝るんですか・・・?」
「財閥のことしか考えてなかったあの人のせいで、
 あなたをあかりの身代わりにさせてしまって・・・」


祢音母。
この人も、周りに振り回されっぱなしの可哀想な人なんだろうなと思うんですが、
祢音に謝った次の言葉が「あの人のせいで」だったので、「うっわぁ」ってなりました。
胸糞の悪さで言ったら、現代人メンバーの中ではこの人がトップかもしれん。苦手。

仮面ライダーギーツ 39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」

2023-06-17 18:19:26 | 仮面ライダーギーツ
世界が作り変えられギーツによるデザイアグランプリが始まった。英寿は、これまでの戦いや理想を願う心も忘れるわけにはいかない、と景和や道長ら歴代ライダーの記憶を蘇らせていた。 景和と道長は見返りのないゲームへエントリーすべきか迷うが、街にポーンジャマトが現れ、さらにグランドエンドとともに去ったはずのベロバとケケラまでが姿を現す。ただならぬ事態を感じ取った景和と道長の決断は・・・。


一般人が「何か」に寄生されて怪人化し、一般人を襲うという、
仮面ライダー的フォーマットが、なんかめっちゃ懐かしいです。
39話にもなって、こんなフォーマットを目にすることになるとはw。

さて。グランドエンドが完了した世界なわけですが。
どうやらまだ「完了」はしていない模様。
ていうか。散々やりたい放題やって、こっちの世界を荒らしまくっていたくせに
後片付けはきっちり「完了」させていくんだ・・・とか思ってしまった。
なんか、やりたい放題やって、やり逃げしていきそうな雰囲気あったのでw。

それと。あとは「何をもってグランドエンド完了」と見做すのかなと。
最後に表示された「この世界に、ジャマトは存在してはならない」
の一文からすると、ジャマトの消滅がグランドエンド完了の条件?
うーん、幾つかある条件のうちのひとつ、くらいかな。

まぁ。「運営が認めた人間以外は、デザグラのこと覚えてんじゃねーよ」っていう
自分勝手な基準っぽい気もします。
つか、グランドエンドをうたっておいて、ベロバとケケラは置いていくとか
マジ、自分勝手が過ぎるんだよ運営。

「理想の笑いを得るまでこの世界に存在できる権利」
「理想の不幸を見るまでこの世界に存在できる権利」


とか。
こんな置き土産されて、グランドエンドが完了するわけもないでしょうが。
ジーンも、ドライバーと交換条件とは言え
こんな要望を飲むんじゃねーよ感がある。ダメじゃん。

てな感じで。運営の勝手さ加減にはギギギってなってますが
今後は、運営が英寿、ジャマト側が大智と
この世界の人間たちが主導で動いていく流れになるのかと。

個人的に好きな展開ですね。最後に謎の巨大な思念とか出てこられると
「はぁ~~~(遠い目)」となってしまうので(苦笑。

あ。あと。

「本来、女神が創世の力を使うには、理想を願う脱落者の心、
 私たちが「ギラギラ」と呼んでいるものが、大量に必要でしたから」


序盤で、リタイヤした景和から「世界平和を願う心」が失われたり
祢音から「誰かに愛されたい」という気持ちが消えてしまったのは
創世の力に消費されていたからなんですね。
・・・ってことは、景和の両親とか消滅した人たちは、
別に死ぬ必要なかったんじゃ? 復活が面倒だったんだろうか女神的に。

さて。新生デザグラ。

「またデザグラが始まったのか」
「あぁ、でも運営してるのは俺だ。創世の神としてな」


強いw。

「お前らもエントリーしたいか。
 強制はしないぞ。見返りがなきゃ、戦う理由がないもんな」


こういう言われ方をすると、「ただ働きはちょっとなぁ」「命がけだしな」ってなるんですけど、
従来の仮面ライダーは、とくに疑問もなく無償でライダーをやっていたので
えらかったんだなぁと、つくづく(苦笑。

「忘れるわけにはいかないんだ。多くの犠牲も、理想を願う心も」
「歴代のライダー全員の記憶を戻したんですね」


なんというか。英寿がみんなの記憶を戻したのは、
本当に、母親の罪滅ぼしのため、なんだよなと思うと
主人公らしいストイックさだなぁと思います。

仮面ライダーギーツ 38話「慕情F:九尾の白狐!」

2023-06-10 21:44:54 | 仮面ライダーギーツ
ゲイザーの想像を超えた存在として誕生した純白のギーツ。やがて変身を解除した英寿は、不可思議な空間で狐の面をつけた謎の男と対峙する。「…それがお前の理想の世界か」男の問いかけに英寿は!? スエルの合図とともにグランドエンドがゆっくりと開始された。「このままでは終わらせない」と抗う景和、「すべて終わるのか」と苛立ちを募らせる道長。しかし、デザイアグランプリが存在した世界は終幕へ向かおうとしていた。


いやぁ、やっぱりクライマックスでOP曲がかかるとテンション上がりますね!
しかも、ギーツが「しぃっ」ってやった瞬間に音が消える演出とか、もう!
ギーツはもう、強化フォームが出るたびに格好良い演出がどんどん上書きされてって、
それが、過去作の比じゃないくらいめっちゃ格好良く見える。やばいすごい。

んで。白い強化フォーム、いいですね。お尻が良い(苦笑。
私、マッハのお尻も好きだったんですけど、
白いフォームのお尻が好きだったんだなということが今回判明しました。何フェチだw。

与太話はさておき。

今までずーっと、「記憶を持ったまま生まれ変わる」という英寿の力は
母親である創世の女神の能力で与えられたものだと思っていたんですけど、
違ったw。

そりゃそうですよね、母の願いは「私を忘れて」だったんだから。

「ギーツ。まさか創世の力を継承していたのか。
 だがその力は自らの意思で操れるものではない、忌まわしき力」


英寿はその、継承した創世の力を使って、
「母を忘れたくない」という願いを叶え、2000年にわたってその記憶を保持し続けていたと。

しかし、「創世の力」って何だ。
なんで「愛する男性との間に子をなしたい」と思ったら、創世の力を得られるんだ。
んでその力は、遺伝で継承されるようなものなのか。

てな根本的な疑問は・・・いずれ解決するのかな。
その辺は、まぁ明らかにされなくても、そういうもんかなという気がしますが。

しかし、そんな「神様」の力を
科学的に解明し、同じような材料をそろえることで
再現することに成功した。それがツムリ。

「スエル、女神の後継者とはなんのことですか?
 創世の女神は、唯一無二の存在なのでは?」
「いままではな」
「スエル様が成功させたんです。
 女神の力をデザインし、再現することを。
 ミツメと同じ力を宿した存在をデザインし、幾度となくナビゲーターを務めさせた。
 そしてついに彼女は力を開花させた」
「なんのことですか?」
「心当たりがあるでしょう。あなたが祈り、かなえた奇跡を。
 あなたがかなえたのよ。浮世英寿の復活を」


再現するんだったらむしろ、ナビゲーターとプレイヤーの恋愛を推奨すべきだったんじゃw。

未来人はすべてデザインされた存在なので、
ツムリはミツメのクローン体(というか同じ遺伝情報で作られた)
もしくはミツメの改良版なのかな。

「スエル、あなたのやり方はリアルと言えるのですか?
 ひとりの女性の真実の愛を、女神という虚像に変え、
 フィクションを作り上げた。
 挙句の果て、ツムリを後継者にするなど」
「私に意見する気か」
「フィクションの上に成り立つデザイアグランプリに
 価値があるとは思えない!」


ニラムは、こうして見ると、
けっこう純粋でまっすぐな信念も元に動いてたんですね。
得てして、そういった人ほど消されてしまうんだよな。

「俺は信じるよ。
 俺が、二人の願いで生まれてきたって。
 誰かの幸せが、誰かの不幸のうえに成り立っているわけじゃないって」


道長が繰り返し主張している「幸せを願うことが罪」に対するアンサーがこれで、
たぶんこれがギーツの主題なんだろうなと思います。
近いところで言うと、オーズに近いかも。「欲望は必ずしも悪ではない」っていう。

「俺の願いは、全てを破壊して作り替えることだ。
 俺の理想の世界に」
「ふっ、破壊と想像、それがお前の願いか」
 創世の女神と同じ罪を繰り返すとは」


てな訳で。
運営はツムリを創世の女神に仕立て上げる予定だったんですが、
その前に英寿が、創世の力を手に入れたうえに
どうやら自らの意思でそれを使いこなせるっぽい?

ラストで神様になる仮面ライダーはいましたが、
本編中に神様になる展開は初めてですね。無敵じゃん。
次回以降の展開がまったく読めませんね。楽しみ。