もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

ロレックスの組立、注油、調整

2011年05月30日 | 日記
洗浄後、地板に輪列等の部品を組み込みながら、チェック、注油して行きます。

注油は大変重要です。全ての稼動部に注油します。
オイルにも粘度の軽い、重い、グリス、爪石用、全舞用、と5種類を使い分けます。
時間精度に大きく影響するのはーオイル、重力(姿勢差)、温度、気圧、磁気、
この中では磁気が一番影響が大きいです。
現在は電気製品やリニヤーモーター等、磁気をじきおびる状況に有ります。
商品の内は脱磁して時間調整されていますが、
カスタマーが生活する内に時計に磁気が入り、時間が多少合わなくなります。
メーカーでは基本的に脱磁して調整しますが、

私の考えでは、磁気を抜いても、生活の中でまた磁気が入るので、磁気が入った状態で調整します。

ロレックスの分解掃除

2011年05月29日 | 日記
ケースから機械を取り出し、針を一本づつ外します。まとめて外すと疵が付くからです。
ダイアルと日付盤を外し、機械を分解しながら、輪列の遊び(シェイク)(アガキ)をチェックしながら、
異常がないか?を見て分解します。
下洗いをして全ての部品をチェックし、不良部品はチェンジし、また本洗いをします。

ロレックスの修理2

2011年05月28日 | 日記
この機械はキャリバー3135で、ロレックスの紳士時計のベースとなっています。
多分この機種がオイスタータイプの最終型だと思います。
新しい機種を開発する必要がない程、よく出来ていると言うことです。

ロレックスには全ての時計に固有のナンバーがケースに刻印されています。
そのナンバーから、この時計は2002年に製造されたことが判ります。
裏蓋から、一度も修理されたことがありません。

ロレックスの修理

2011年05月27日 | 日記
先ず、時計の外装をよく観察します。
疵や部品の不良で、使用状態や防水性等が判ります。
次に竜頭を廻して機能を調べます。針廻したり、ゼンマイを巻いたり、
振って、自動巻きのローターの音等でほぼ不良の原因は判ります。

この時計はローター受けのネジが抜けて、ローターが動かなくて全舞が巻けない状態です。

技術者は目だけでなく、かなりの判断は耳でもします。
ザラ廻しと言う輪列を廻すチェックも有ります。

蹄鉄の時計ホルダー

2011年05月26日 | 日記
銅線で吊り下げました。
ちなみに、蹄鉄を飾る時、蹄鉄の爪先を下にしてU字型にしないと、
幸運が貯まらず落ちてしまうと言われています。

以前に作ったフォトフレームは幸運が流れ落ちる方向だったので、
その下に吊り下げ、幸運を逃さない様にします。


蹄鉄

2011年05月25日 | 日記
乗馬に嵌まっている親友から頂きました。

ブログの題名を考えた時、馬の蹄鉄と思いましたが、
馬以外の動物で蹄鉄を着ける動物はないと思います。
ラクダは?足を守る為、蹄鉄や靴を着ける動物は馬と人間だけだと思います。

この蹄鉄はかなり使い込まれていて、爪先の部分が刃物の様になっています。
これを使って、時計ホルダーを作ろうと思います。

木彫りの続き2

2011年05月22日 | 日記
なるべく、木の拳から出た幹ゃ枝の切り採られた状態の侭削ると、
片手を伸ばした人間か宇宙人の横顔と後ろ姿になりました。
目に石を入れ、腕にブレスレットタイプの時計を着けました。
顔は色を塗らず、曖昧模糊な侭、完了と言うより、中断です。

今日のダルマ

2011年05月18日 | 日記
金色の塗料が余っていたので、ダルマの顔の周りを塗ってみました。
まだ、三箇所程、彫る面が残っています。
木彫は削り屑が散らかるのが欠点ですが、
時間を忘れ、無心になって集中出来ます。時計の修理とは違う集中です。

時計の方は作業中に音楽が邪魔に感じることがたまにありますが、

木彫の方は音楽が心地よく集中出来ます。

頭はよくないですが、時計修理中は頭を多少、使っているようです。

木彫りは、私の場合、頭を使わないから、無心になって集中出来るのです。

達磨大師

2011年05月13日 | 日記
どんな仕事でも、姿勢は大変、重要です。
姿勢が悪いと、集中力、注意力、持久力が弱くなり、体も疲れます。
作業台の高さも大切です。無理な姿勢で作業を続けると腰を痛めたり、
注意力が散漫になり怪我をします。

達磨さんのように、七転び八起きで、根気よく!と思っているのですが、、、。

達磨さん

2011年05月12日 | 日記
木の拳に空洞が有ったので、石膏で埋めていました。
今、考えると自然のままにしていた方がいいか?とも思いますが。

物事には成り行きと言うこともあります。
起こってしました事をクヨクヨ考えるり、
現状を受け入れ行動することです。