絶望名言・頭木弘樹・NHK(ラジオ深夜便）制作班・2019年10月22日（火）

　　　絶望名言・頭木弘樹・NHK(ラジオ深夜便）政策班　飛鳥新社　２３ページと２４ページからの転載です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記
　ぼくは人生に必要な能力を、

　なにひとつ備えておらず、

　ただ人間的な弱みしか持っていない。

　無能、あらゆる点で、しかも完璧に。

　川野　作家のフランツ・カフカの言葉なんですが。なぜこれをお選びに？

　頭木　ぼくは、大学３年の２０歳の時に、突然難病になってしまいまして、
　　　　
　　　　その時点では、医師から「もう一生就職も進学もできず、親にずっと

　　　　面倒を見てもらうしかない」というふうに言われたんですね。
　　　　　
　　　　　ベッドに寝ているだけの存在になってしまって、もうまさに、

　　　　人間的な弱みしか持っていない状態になって、完璧に無能な状態になって

　　　　しまったんです。そういう時に読んだ、この言葉というのは、

　　　　やっぱりすごく感動したんです。

　追伸　「絶望名言」は（第４月曜日の午前４時～５時）放送されます。
　　　　　偶数月＝新作、奇数月＝再放送
　　　　　
　　　　「絶望名言ミニ」（毎月第２水曜日の午後１１時半からの放送）１５分の番組。

　　　　著者（頭木弘樹）は現在沖縄県の宮古島市に住んでいるそうです。
　　
　　　　親近感を感じました。

　　　　１３年間に及ぶ療養生活を送っています。病名は潰瘍（かいよう）性大腸炎です。