絶望の中でキリストに出会う(金城重明)No2
太平洋戦争勃発後、軍国主義が生み出した”鬼畜米英”の思想は、非戦闘員を悲劇に追い込
んだのです。鬼畜生見たいな米軍に捕らえられたら、耳や鼻を削ぎ落とされたり、戦車の下敷き
にされたり、女性は凌辱されると洗脳されていたのです。従って、自らの手で愛する肉親の
命を絶つことが、残された唯一の選択であり、せめてもの慰めだったのです。
「集団死」を遂げた325名の住民の遺体は塁をなし、流された血は小川を赤く染め、その色は、
残酷な死を語り伝えるかのように、幾日も消えませんでした。
沖縄戦終結後、正常な心理状態を取り戻すことによって、私の脳裏にはあの「集団死」体験
が鮮烈によみがえり、日々苦悩にさいなまれるようになります。絶望のどん底にあった時、私は
一人のキリスト者との出会いを体験します。
生まれて初めて聖書を目にしたのです。食い入るように不思議な書物を読み続け、いつの間にか
信仰に引き込まれていきます。戦場で、虫けら同様に扱われ、自らもあの生き地獄を体験し、
九死に一生を得た一人の少年に、キリストの力強い救いのみ手が差し伸べられたのです。
人生に新たな地平が開かれました。私にとって晴天の霹靂とも言うべき一大事件でした。
絶望のどん底から希望へ、死の絶望からキリストの生命へ、闇から光へ導き入れられたのです。
キリストの十字架の苦難及び死と、私の「集団死」体験の苦悩が、ぴったり重なり合った時に、
私は、あの絶望からの根源的開放が与えられ、更に、不条理な「集団死」や沖縄戦と向き合い、
それらの真相を証言するように導かれていったのです。「集団死」や戦争の悲劇は、再び起こしては
ならない、神と人類に対する最大の罪ののです。
太平洋戦争勃発後、軍国主義が生み出した”鬼畜米英”の思想は、非戦闘員を悲劇に追い込
んだのです。鬼畜生見たいな米軍に捕らえられたら、耳や鼻を削ぎ落とされたり、戦車の下敷き
にされたり、女性は凌辱されると洗脳されていたのです。従って、自らの手で愛する肉親の
命を絶つことが、残された唯一の選択であり、せめてもの慰めだったのです。
「集団死」を遂げた325名の住民の遺体は塁をなし、流された血は小川を赤く染め、その色は、
残酷な死を語り伝えるかのように、幾日も消えませんでした。
沖縄戦終結後、正常な心理状態を取り戻すことによって、私の脳裏にはあの「集団死」体験
が鮮烈によみがえり、日々苦悩にさいなまれるようになります。絶望のどん底にあった時、私は
一人のキリスト者との出会いを体験します。
生まれて初めて聖書を目にしたのです。食い入るように不思議な書物を読み続け、いつの間にか
信仰に引き込まれていきます。戦場で、虫けら同様に扱われ、自らもあの生き地獄を体験し、
九死に一生を得た一人の少年に、キリストの力強い救いのみ手が差し伸べられたのです。
人生に新たな地平が開かれました。私にとって晴天の霹靂とも言うべき一大事件でした。
絶望のどん底から希望へ、死の絶望からキリストの生命へ、闇から光へ導き入れられたのです。
キリストの十字架の苦難及び死と、私の「集団死」体験の苦悩が、ぴったり重なり合った時に、
私は、あの絶望からの根源的開放が与えられ、更に、不条理な「集団死」や沖縄戦と向き合い、
それらの真相を証言するように導かれていったのです。「集団死」や戦争の悲劇は、再び起こしては
ならない、神と人類に対する最大の罪ののです。