阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

リンゴが教えてくれたこと

2010年06月22日 | 日記
昨日読了しました。

リンゴが教えてくれたこと (日経プレミアシリーズ 46) (新書)
木村 秋則 (著)


無肥料・無農薬でのリンゴ栽培に挑戦、見事成功させた木村さんの自著です。
ベストセラーなので知ってる方も多いかも?

印象に残ったことをいくつか。

・大豆の力

本の全体に渡って「大豆根粒菌」という言葉が出てきます。大豆などマメ科の植物の根に侵入して共生関係となり、大気中の窒素を固定する役割を行っています。

通常、農地に化学肥料として窒素化合物を投入して作物に窒素を供給するのですが、この「根粒菌」を呼ぶマメ科の作物をまず植えることによって、土壌に窒素を供給することが出来るそうで、無肥料での土作りの重要な役割を担っています。

植物の成長には窒素は必ず必要で、マメ科の作物と混播することで、その他の作物が元気に育つそうです。

・キュウリのひげの話

キュウリのひげに指を出すと、ひげが巻きつく人と巻きつかない人がいるそうです。子供ややさしい人(?)やそのキュウリを植えた人などは巻きついてきて、やさしくない人(?)には何度やっても巻きつかないそうです。キュウリは人の心がわかる?のでしょうか???

この話を読んで、言われてみればそうかも…と感じました。

我々人間同士は、言葉や表情でコミュニケーションをとることができます。
一方、キュウリは言葉や表情はないので、人間としてのコミュニケーションは出来ない。

しかし、キュウリはキュウリ同士でコミュニケーションがあるかもしれない。
人間同士で出来ることは、形は違えどキュウリ同士でも出来るはず。

生命にはすべて、それぞれの「心」があるのではないか?

だから、一歩家を出て見渡すと、その辺の雑草などあると思いますが、彼らも自分たち人間にはわからないおしゃべりでもしているのかもしれない。

そう感じました。

そう思うと、何気ない散歩がとても楽しくなるのではないでしょうか?



たいへんためになる本です、まだの方はぜひご一読を(^^)