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サッカー界のアラブ資本注入について考えてみた-3

2011-10-09 23:19:35 | サッカー
3回目。

初めてのシリーズもの(といっていいのだろうか?)
になりました。

あくまで自分の考えですので、
将来的にこうなる、と断定できるものでもありません。
ただのサッカー好きがただこう考えた、
その程度に解釈していただければと思います。

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前回までで将来クラブ買収が進んでいった際の危険性について語っていたわけですが、
じゃあ今後クラブはどうするのか。

一番最初に述べたとおり、アラブ資産家の資金を借りること自体は
悪いことではないと思います。
しかし、問題はそうではなく、その得た資金をクラブがどう活かすか、ということであると思います。


B/Sの見方でいえば、この状態は単純に資本金が伸びただけの状態といえます。
このままであれば、単純にどんどん負債が増えていくだけになります。
また前述したように、資本に限界があるという仮定に立てば、
資本金を食いつぶすだけの経営には限界があります。
ただでさえサッカークラブは多額の負債を抱えることが日常茶飯事なわけですから、
必要なのはその資金からどう利益を生み出すか、ということになるのではないでしょうか。


つまり、新たに得た資金を継続的に利益を生み出せることに投資していくべきだと思うのです。
ここはNPO団体としてのサッカークラブの難しいところではありますが、
例えばスタジアム付近のインフラ整備であるとか、クラブ施設の充実であるとか、
選手の移籍金以外にも色々と使い道を考えていく必要性があるでしょう。

そういう意味でとても興味深いと思ったのがマラガ。
去年アラブの投資家に買収され、大型補強を敢行していますが、
マラガというチームはそれだけでなく、クラブに関わるさまざまな施設や設備にメスを入れています。
自分は残念ながら他のチームの実情を知らないので、例えばチェルシーがアブラモビッチ氏に買収された後、
そういった設備投資があったのかなどは知りません。
しかし少なくとも今現在マラガが行っているプロジェクトは、とてもポジティブな印象を与えられます。


資産家の資金に頼るのみではなく、クラブをバランスよく成長させていくこと、
それが今後のクラブチーム経営について一考すべき事柄なんだろうなあ、と
PSGの試合を見ながら改めて実感した次第でした。