~東根中部小学校目の前、基礎から受験まで~

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えいちしんがくじゅく

問題を解く ということについて

2012年11月15日 | 教育
更新をさぼりすぎておりました、塾長鈴木です。

さて、今日は「問題を解く」ということについて語りたいと思います。

塾で授業しておりますと、必ず生徒に問題を解かせるということがあります。
それで生徒の解き方を見たり、質問を受けたりすると気になることがあるのです。
それは 多くの生徒が解決しようと考えていない、ということです。
知識や知能の前の段階です。出題されたものをどのようなものか考えて
解決にはどうしたらいいだろうか、何ができるのだろうかと考えていない。
これは生徒に常々いっており、塾にも掲示してあるのですが、
「何がしたくて、何ができるか」ということを考えないのです。
もちろん全員ではありません。しっかり取り組む生徒も多々おります。
毎回考えられないわけでもありません。出来るときは出来るのです。
ただ、どのようなときに考えなくなるか、というと一見難しそうに見える
問題に直面したときです。
そのようなときに出てくる質問は
 「これ どうやるんでしたっけ?」
       というような聞き方のものです。
「どうやる」ではなく「何が出来るか」だろうと生徒に毎度諭すのですが
癖はなかなか抜けません。
ちなみにこの「どうやるんだっけ」という考え方と点数は反比例関係に
近くなります。いわゆる出来る子は「何ができるか」を考えています。

このような考え方を持つ生徒は年々増えている様な気がします。
おそらくネット社会において、様々なパターンの事象や様々なパターンの
手法が様々な分野においてアップされており、子供らはそれをダウンロード
して利用できる、つまり日常においても問題の解決法はパターン化されており
検索できるものとしてあるわけなので自己解決、自己研究といった思考が
確立されにくい環境が現代社会なのではないかと塾長は思うのです。

上記の様な状況なので自由研究や調査レポートなどといった課題は出題意義が
かなり薄れてきます。

われわれ教育者(保護者さん含む)は子供たちの環境変化に合わせて、
もっと自主思考を育てる教育法を考えていかなければ子供たちの思考能力は
どんどん下がっていくのかもしれません。

当塾ではパターン化して教えることはなるべく避け、論理的な思考を育てる
指導をしていきます。



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