溜池山王バージョンって・・・？

　今、椎名林檎様（＋斎藤ネコ）のニューアルバム『平成風俗』を聴いていました。
　以前にこのブログで言及したことがあるかどうかは忘れましたが、そもそも「黒猫」というネームの由来は、椎名林檎様の所属事務所『黒猫堂』から取ったものであり、もはや言うまでもなく、黒猫は椎名林檎様のファンです。
　今のところアーティストを「様」付けで呼んでいるのは、中島みゆき様と椎名林檎様だけですので、誰からも変わった趣味だというようなことをよく云われます。

　今回の『平成風俗』は、映画『さくらん』に使われた音楽のアルバムと云うことですが（此方の方は未だ観ておりません）、過去に発表された曲のリニューアルが多いというのが特徴ですね。
　１３曲のうち、「茎」「意識」「迷彩」「ポルターガイスト」は、３発目アルバム『カルキ　ザーメン　クリノハナ』（漢字が難しすぎて変換できないので、片仮名で表記）に入っていた曲で、「浴室」は２発目アルバム『勝訴ストリップ』に入っていた曲です。あと、「夢のあと」は、東京事変の１発目アルバム『教育』に入っていた曲ですね。
　新曲の方は、英語の曲が多いというのもあって、また十分頭に入っていないのですが、リニューアルされた曲はみんなお気に入りの曲なので、結構楽しめます。
　全体的には、東京事変のようなロック調の演奏ではなく、３発目アルバムのときのようなオーケストラの演奏になっています。曲ごとに「コマエノオーケストラ」「ノラネコオーケストラ」「アノヨノオーケストラ」「ナダタルオーケストラ」「マタタビオーケストラ」「カリソメオーケストラ」「コノヨノオーケストラ」なんて楽団名が付いているのも、以前に戻った感じですね。
　「浴室」は、修習生時代にカラオケで歌ったとき、裁判官から「えらく哲学的な歌だなあ」というご感想を頂いた曲ですが、この曲には『勝訴ストリップ』の日本語バージョンと、その後に出た英語バージョン「la salle de bain」があります。
　今回はどっちで収録されているのかと思ったら、なんと前半は日本語版で、２番の途中から英語版に変わりました。これは驚きの趣向でした。

　さて、よく分からないのが新曲のうち「カリソメ乙女」。この曲はちょっと前に出たシングルにも出ていたので、アルバムバージョンだということは分かるのですが、バージョン名が「TAMEIKESANNOH ver.」と書いてあります。これはどう読んでも、「溜池山王バージョン」という意味ですよね・・・？
　実際に曲を聴いてみても、歌詞は全部英語だし、なぜ溜池山王が出てくるのか、さっぱり分かりませんでした。
　まあ、椎名林檎様の曲には、以前から電車の駅名が出てくることがありました。
　一番有名なのは「丸の内サディスティック」で、お茶の水、後楽園、池袋と、確かに丸の内線の駅名が３つ出てきます。それから、「～東西線は私を乗せても、新宿に降ろしてくれなくて～」なんて歌詞が出てくる曲もありましたから、唐突に電車の駅名が出てきても別段不思議ではないのかもしれません。
　こんなことでいちいち悩んでいるあたり、まだまだ椎名林檎様ワールドを悟るのには修行が足りないということなのでしょう。

　椎名林檎様のファンでない方には、おそらく全く訳の分からない記事を書いてしまい、申し訳ありませんでした。