昨晩、NHKスペシャルEテレで、
快慶と運慶 新発見！幻の傑作
再放送は２９日、０時３５分。
東大寺南大門の金剛力士像阿形像を運慶と快慶は作り、
その後、２人は別々の道を進み、
その道を紹介する番組でした。
運慶の仏像は、実際にも観る機会がありましたが、
快慶の仏像は実際に観たこともないし、
今まで目にしたことはありませんでした。
運慶の晩年の作品は、
大きな像に鮮やかな多彩な色を使った仏像。
対象は、鎌倉幕府の武士達。
快慶の晩年の作品は、
小さく光をまとった仏像。
対象は、民。
快慶の仏像の中にたくさんの紙が納められていて、
その紙にはびっしりと阿弥陀如来が描かれ、
その裏には、阿弥陀如来1体、1体に名前が書かれていました。
遊女の名前、人以下の扱いを受けていただろうと思われる人・犬と
書かれている名、など、
病気や貧困差別で苦しむ民を一人ひとり救済していきたいと
思い、願い、縋れる対象＝仏像を民のために掘り続けた様子が、
手に取るようにわかりました。
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人間の幸せを作るのは、
時代を作る権力を持った者達。と考えた運慶。
人ひとりが幸せになること。と考えた快慶。
人間の幸せを、と同じことを考えているのに。
方向性が違うことによって、
こんなにも出来上がるものが違うのかと驚き、
また一方、表れている形は違っても、
思い、考えは同じなのだ、という教えを、
与えてもらえ、
今の私にとっては、
快慶の仏像のお顔と立ち姿の美しさに心が震え、
更に、最後に快慶の晩年の仏像が映し出されたその瞬間、
一瞬にして私の魂は、打ち抜かれました！。
こういう、お顔になりたい！。
こういう、魂に、心になりたい！。
死にゆくまでに少しでも近づきたい。
一生懸命、心を整えます。
そう、魂が叫びました。
大切に心に刻みます。
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