春さんのニッチな愛聴盤🎼

映画音楽やイージーリスニングの珍盤を中心に、そのレコードやCDをご紹介させていただくブログです🎼
横浜から発信!

メイナード・ファーガソンがトランペットで高らかに奏でるビル・コンティの名盤🎺🎼🎶

2021-07-27 18:22:56 | 日記
『ロッキー/ザ・フライ』
作曲:ビル・コンティ
演奏:メイナード・ファーガソン


しばし間が空いてしまいました

映画『ロッキー』のテーマとして知られる「ゴナ・フライ・ナウ」
このメイナード・ファーガソンによる演奏がサントラと思い違いされているほどの大ヒット盤

にもかかわらず、私はこのシングル盤を手に入れるのにエライ苦労しまして。と言いますのも、ネットショッピングでも案外見つからないか、あっても結構な高額で取り引きされているようで、よっぽどこのシングルが欲しいと思っている人が多いようです

サントラのシングルなどは数多く出回っていることもあってか、僅か100円ぐらいで手に入るのにもかかわらず、メイナード・ファーガソン盤は時に5000円ぐらい高値がつけられていたこともあり、それこそ高嶺の花のようなレコードでした

それが、今回どのように手に入ったかと申しますと、ちょくちょくレコードのビニール袋をまとめ買いしたり、時にはあまり聞かないレコードやCDを買い取ってくれる川崎の中古レコードショップがあり、先日もレコード袋を買いに行ったら、このシングル盤に出くわし、私がオーナーに「この『ロッキー』のメイナード・ファーガソン盤があるんですね!?と尋ねると、オーナーは「良ければ差し上げますよ」と言われ、「ええっ!いいんですか?」と話したら、「いつもお世話になってますから」との返答。そりゃあ、まさかタダでもらえたのですから、喜びひとしおですよ!

てなわけで、早速ターンテーブルに置いて再生してみたら、抜群に音のいいこと!

メイナード・ファーガソンは他に二作サントラの演奏も担当しており、ひとつはイタリア映画の『高校教師』。こちらはマリオ・ナシンベーネがヴィヴァルディの「ピッコロ協奏曲」をモチーフにスコアを書き上げたのを、ファーガソンがトランペットで高らかに演奏している。こちらの方は純正たるモダンジャズの演奏で、この『ロッキー』のカバーの後に、同じくビル・コンティが音楽を担当した『アンクル・ジョー』では、サントラの演奏を担当している。こちらはフュージョンというか、当時の言葉でいえば、クロスオーバー・ミュージックですね。この『ロッキー』もクロスオーバー・ミュージックです(=^ェ^=)

では、メイナード・ファーガソンの『ロッキー』から「ゴナ・フライ・ナウ」をお届けしましょう♪
そしてB面収録の「ザ・フライ」

妻がベランダの鉢に種を蒔いて育てたヒマワリが、見事に開花しました

ということで、ヘンリー・マンシーニの名曲『ひまわり』の愛のテーマ




美味しそうなホット・ バターの『ポップコーン』🍿🎹🎼

2021-07-22 06:15:13 | 日記
『ポップコーン』
ホット・バター
メンバー:デープ・ムルラニー(オンディオライン)
トニー・スピノザ(タンブリン)
ジョニー・アボット(ギター)
ビル・ジェローム(エレクトリック・ピアノ)
スタン・フリー(モーグ・シンセサイザー)


ガーション・キングスレイはモーグ・シンセサイザーの権威と言われている人ですが、もちろんキングスレイ本人も演奏してますが、何といってもホット・バターの演奏でポピュラーになりました。それにしても、聞くだけで旨そうな楽団です

このポップコーンはその後も以前取り上げたフランスのポップコーン・メーカーズやフランク・プウルセル・グランド・オーケストラの演奏でも、よく知られています

このアルバムには収録されてませんが、『パーコレーター』という曲でも知られており、また『デイ・バイ・デイ』や『アット・ザ・ムービーズ』等の名曲多いです。

深い理屈抜きに、ホット・バターの演奏を楽しんでみましょう

『ポップコーン』
https://youtu.be/uOAHp5vC76E

『パーコレーター』

『テキーラ』

CDの収納場所が足りなくなってきました(=^ェ^=)







リチャード・クレイダーマンが奏でる、華麗なエンニオ・モリコーネの名曲の数々🎹🎼

2021-07-19 14:14:08 | 日記
『リチャード・クレイダーマン/モリコーネを弾く』



エンニオ・モリコーネ没後一周年が過ぎましたが、ここではリチャード・クレイダーマンが1992年に発表した『リチャード・クレイダーマン/モリコーネを弾く』を取り上げてみたいと思います

ご存知の方も多い思いますが、リチャード・クレイダーマン、本名フィリップ・パジェス。1953年12月28日にパリ郊外のロマンヴィルに生まれました。5才からピアノを始めたといいます

1976年、デルフィン・レコードの社長でプロデューサーのオリヴィエ・トゥッサンに見いだされ、今日のリチャード・クレイダーマンがあります。日本でのデビュー・シングル『星空のピアニスト』では、リチャード・クレイダーマン楽団とクレジットされていたので、ピアノと指揮の両方やる人だと、私はすっかり勘違いしていました(笑)

このアルバムでは、主にメドレーや組曲を中心に構成されており、比較的モリコーネの本来のスタイルを尊重しつつ、クレイダーマンらしさを醸し出してます

編曲にはブルーノ・リベラ他二人が携わっています

では『モリコーネを弾く』をお楽しみください

https://youtube.com/playlist?list=PLMjo6GLpbKFYQ6YNDUg6iBcEWVHwKNony


サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルの『地獄の黙示録』サントラ🎼

2021-07-18 00:12:30 | 日記
『地獄の黙示録』(1979年 アメリカ)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
音楽:カーマイン・コッポラ、フランシス・フォード・コッポラ
主題歌:ドアーズ『ジ・エンド』
挿入曲:リヒャルト・ワーグナー 楽劇『ニーベルングの指輪』~「ワルキューレ」
演奏:サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
出演:マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン、デニス・ホッパー


暑くなりましたね。みなさんお元気ですか~

今日は映画自体はニッチではないですが、この映画公開当時に発売された、クラシックのドーナツ盤です

『地獄の黙示録』にワーグナーの「ワルキューレの騎行」が流れていたことは知られていますが、この「ワルキューレの騎行」がどの指揮者でどのオーケストラが演奏していたのか、そしてサントラ盤について取り上げてみましょう

もともとはこの映画の音楽は、コッポラ監督の強い要望で、シンセサイザー奏者の冨田勲に依頼されていました。しかし、映画の配給元と冨田勲の所属レーベルにより契約が叶わず、まあやむなく音楽家である父親のカーマイン・コッポラに依頼した経緯があります。だから、全体のスコアを聞いてみると、カーマイン・コッポラは冨田勲のシンセサイザーを意識したような音楽作りを、少なくとも私見ですが感じますね

音楽担当にはフランシス・フォード・コッポラも名を連ねていますが、これはどうやらドアーズの『ジ・エンド』と、リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指輪』からの「ワルキューレ」の選曲にあたったようで、冨田勲が全体のスコアを担当しても、コッポラ監督はこの二曲は使うことに決めていたそうです

リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』とは、ワーグナーが35歳から61歳までの26年の歳月をかけた作品で、全体で4部。上演には15時間を要する長大な作品なので、すべての上演には少なくとも4日間かかります

映画の中では、サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が使用されており、ヘリコプターによる戦闘シーンで、ヘリの中でオープンリールテープの再生スイッチを押し、この演奏がほんの2分足らず流れて、別のシーンに変わります

サー・ゲオルグ・ショルティはハンガリーの出身で、ドイツそして後にイギリス国籍で活躍した指揮者、ピアニスト。『グラミー賞』を31回も受賞して、ノミネートだけでも74回。受賞数、ノミネート数とも世界一。一番指揮回数の多いオーケストラは、シカゴ交響楽団。サーはイギリスの叙勲制度における栄誉称号の一つで、ナイト(騎士に由来される勲位です

この長大な作品をドーナツ盤一枚に収めたのは、もちろん映画の中で使用された一部と、映画の中のとは別に後半部分のみです。レーベルの障害で冨田勲の起用は実現しなかったものの、もともとロンドンレーベルの演奏から映画に使用されているので、もちろんエレクトラレーベルのサントラアルバムにも、ゲオルグ・ショルティの演奏は収録されています。こちらの方は、ヘリコプターの飛行する音やセリフも交ざってますが、ショルティ指揮のウィーン・フィルのドーナツ盤にはもともとの音源なので、映画音声は当然入っていませんが、いわば『カッコーの巣の上で』にマントヴァーニの『シャルメーヌ』が流れたのと同じようなサントラですね。こちらもロンドンレーベルでした

若い頃にファミレスの従業員として働いていた頃、有線の洋楽リクエストでこのドーナツ盤のB面の方を店内で流すようにリクエストしたところ、店の店長のママさんがクラシックが大の苦手なこともあり、ふざけてリクエストする度によく怒られました(爆)!!

では、映画『地獄の黙示録』から「ワルキューレの騎行」
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です
https://youtu.be/4QaPGYFCWYg



寺嶋民哉の音楽が画面とストーリーを麗らかに引き締めるテレビドラマの秀作📺️🎹🎼🎶

2021-07-15 13:51:02 | 日記
『イグアナの娘』(1996年4月~6月 テレビ朝日)
演出:今井和久、新城毅彦
音楽:寺嶋民哉
主題歌:エルトン・ジョン「YOUR SONG」(邦題:「僕の歌は君の歌)
出演:菅野美穂/米澤史織(子供時代)、岡田義徳、小嶺麗奈、佐藤仁美、木内みどり、榎本加南奈子、川島なお美、草刈正雄、他








久しぶりにテレビドラマのサントラをご紹介します。覚えていらっしゃる方も大勢いると思いますが、1996年にテレビ朝日系列で放映されました

醜形恐怖症と親子の確執を題材に、娘を愛することのできない母親と母から愛されない娘の苦悩を、ファンタジーを織り込んで描いた、萩尾望都による漫画作品をテレビドラマ化した作品ですね

先だってテレビ神奈川でやっていて、観ていた頃を思いだし、本放送の時よりも感動したのですよ

醜形恐怖症というのはちょうどその辺りの時代からスポットを当てられるようになった精神疾患の一つで、かつての私の仕事のウンチクを話せば、正確には身体醜形障害という病気で、自身の姿、特に顔が醜く感じてしまい、殊に鏡や写真に写るのを極度に怖れ、そこにうつ病を初めとする精神疾患と、いわばごちゃ混ぜ状態になる幻覚で、幻視状態ですが、うつ病や統合失調症等の合併症状態にあるため、自殺率も40%を上回るという、深刻な病気です。テレビドラマでは、やはり同じ頃に放映されていた竹野内豊主演の『サイコドクター』にも取り上げられてました

さて、全編を飾るシンセサイザーによるオーケストレーションで、神秘的でメルヘンチックな音楽を付けているのが寺嶋民哉

この方はかつて浜田省吾のバックバンドで、キーボードを演奏していた人で、その40年前以上の姿はリーゼントにグラサンでしたが、現在の純音楽に携わるようになってからは、普通に長髪の音楽家でして、オーケストラを指揮している姿が印象的で、映像音楽だけではなくオペラも書いてます

実は寺嶋さんとはFacebookを通して知り合い、とてもフランクに接してくださる優しい方なのです。お互いにお酒が大好きなので、コロナ禍が落ち着いたら、一緒にアルコール消毒をしようとまで、言ってくださっています。その日が楽しみで仕方ないですよ

菅野美穂演じる青島リカの幼なじみで最大の理解者で、やがてリカの夫となる岡田義徳演じる岡崎昇の名字が、やはり私が敬愛する福祉の現場の大先輩で、良き上司、今なお息の長いお付き合いをしてくださる方が、実は岡﨑さんという名字の方でして、愛猫ネコちゃん(=^ェ^=)を可愛がっている、ユーモアセンス抜群の方で、しかもご夫妻揃って浜田省吾さんの大ファンで、キーボードを弾いている寺嶋さんの姿をとても良く存じていらっしゃいまして、また、あの可愛いネコちゃん(=^ェ^=)の写真を載せていただきます😸

『イグアナの娘』ドラマからサントラ音源

『YOUR SONG』エルトン・ジョン
https://youtu.be/9T4yJ90GwJQ

サントラもマーキュリーレーベルからのリリースです!