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寺嶋民哉の音楽が画面とストーリーを麗らかに引き締めるテレビドラマの秀作📺️🎹🎼🎶

2021-07-15 13:51:02 | 日記
『イグアナの娘』(1996年4月~6月 テレビ朝日)
演出:今井和久、新城毅彦
音楽:寺嶋民哉
主題歌:エルトン・ジョン「YOUR SONG」(邦題:「僕の歌は君の歌)
出演:菅野美穂/米澤史織(子供時代)、岡田義徳、小嶺麗奈、佐藤仁美、木内みどり、榎本加南奈子、川島なお美、草刈正雄、他








久しぶりにテレビドラマのサントラをご紹介します。覚えていらっしゃる方も大勢いると思いますが、1996年にテレビ朝日系列で放映されました

醜形恐怖症と親子の確執を題材に、娘を愛することのできない母親と母から愛されない娘の苦悩を、ファンタジーを織り込んで描いた、萩尾望都による漫画作品をテレビドラマ化した作品ですね

先だってテレビ神奈川でやっていて、観ていた頃を思いだし、本放送の時よりも感動したのですよ

醜形恐怖症というのはちょうどその辺りの時代からスポットを当てられるようになった精神疾患の一つで、かつての私の仕事のウンチクを話せば、正確には身体醜形障害という病気で、自身の姿、特に顔が醜く感じてしまい、殊に鏡や写真に写るのを極度に怖れ、そこにうつ病を初めとする精神疾患と、いわばごちゃ混ぜ状態になる幻覚で、幻視状態ですが、うつ病や統合失調症等の合併症状態にあるため、自殺率も40%を上回るという、深刻な病気です。テレビドラマでは、やはり同じ頃に放映されていた竹野内豊主演の『サイコドクター』にも取り上げられてました

さて、全編を飾るシンセサイザーによるオーケストレーションで、神秘的でメルヘンチックな音楽を付けているのが寺嶋民哉

この方はかつて浜田省吾のバックバンドで、キーボードを演奏していた人で、その40年前以上の姿はリーゼントにグラサンでしたが、現在の純音楽に携わるようになってからは、普通に長髪の音楽家でして、オーケストラを指揮している姿が印象的で、映像音楽だけではなくオペラも書いてます

実は寺嶋さんとはFacebookを通して知り合い、とてもフランクに接してくださる優しい方なのです。お互いにお酒が大好きなので、コロナ禍が落ち着いたら、一緒にアルコール消毒をしようとまで、言ってくださっています。その日が楽しみで仕方ないですよ

菅野美穂演じる青島リカの幼なじみで最大の理解者で、やがてリカの夫となる岡田義徳演じる岡崎昇の名字が、やはり私が敬愛する福祉の現場の大先輩で、良き上司、今なお息の長いお付き合いをしてくださる方が、実は岡﨑さんという名字の方でして、愛猫ネコちゃん(=^ェ^=)を可愛がっている、ユーモアセンス抜群の方で、しかもご夫妻揃って浜田省吾さんの大ファンで、キーボードを弾いている寺嶋さんの姿をとても良く存じていらっしゃいまして、また、あの可愛いネコちゃん(=^ェ^=)の写真を載せていただきます😸

『イグアナの娘』ドラマからサントラ音源

『YOUR SONG』エルトン・ジョン
https://youtu.be/9T4yJ90GwJQ

サントラもマーキュリーレーベルからのリリースです!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (寺嶋民哉)
2021-07-15 15:30:09
ご紹介、ありがとうございました!
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Unknown (春さん)
2021-07-15 15:31:45
寺嶋民哉さま
こちらこそ、どうもありがとうございます!
また、これからもご紹介させて頂きますね(*^^*)
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Unknown (ボルナ)
2021-07-15 23:24:16
テーマ曲をはじめとして実にいい曲が多いですね。これこそもっと広く聴かれるべき曲です。アレンジがシンセ主体になっているのもいいですね。もしこれを例えばオーボエ+ストリングスにしたりすると、折角曲が良いのに出来の悪い大河ドラマBGMみたいな感触、つまりは台無しになりかねませんので。
ドラマは原案(あえて原作とは言いません)を随分ふくらませた作りになっていますね。こういう親は大抵理由なくして発生するものなので、こんな風にファンタジックな「謎解き」を付け加えてしまったら、事柄の理解にも周知にも役立たないように見えます。まぁフィクションが常に啓発的な機能を持つ必要もないので「作中ではこんな理由づけがされてるけど、ここに登場してるのって今の目で見るとアレだよね」という作品があってもいいのですが。
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Unknown (春さん)
2021-07-15 23:49:20
ボルナさん
なかなか貴重で良いコメントをどうもありがとうございます。
映像とともに流れる民哉さんの曲は、まるで魔法のようですね。
たまたま20年以上振りにこのドラマを観まして、獣医師の妻と娘が、お互いにイグアナに見えてしまうが故の確執、葛藤、トラウマ等、この時代の背景と言いましょうか、精神疾患が半ばトレンディに捉えられていた頃でもありましたから、そのすべてを民哉さんはものの見事に把握されて創作されたのが、このサントラの様に私は感じるのですね。
リズ・オルトラーニやダニエル・パトゥキといったイタリアのモンド映画の音楽のベテラン勢も、このような音楽の美学を映像に散りばめていたことから、グロテスクで不気味で、どこか愛くるしいものに描写する音楽として、正に凄い、そして美しいですね。
イグアナの子どもの姿が可愛らしかっただけに、観る方からすると首を締めようとする母親も痛ましく映りましたが、このドラマは寺嶋民哉さんが音楽を担当されて正解でしたし、ドラマを離れても多くの方々に聴いて欲しく思う一枚ですね。
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