春さんのニッチな愛聴盤🎼

映画音楽やイージーリスニングの珍盤を中心に、そのレコードやCDをご紹介させていただくブログです🎼
横浜から発信!

当ブログ初めて!実際にアーティストの生のインタビューを盛り込みました❗️🎼🎻

2020-08-31 13:15:45 | 日記
『萬燈萬華』
写真=迫水正一
音楽=豊田貴志
ギター・ヴァイオリン・キーボード=豊田貴志
ベース=志村興司
ドラムス=柳原弘明
琵琶=溝口健治



かねてより大好きな音楽家の一人、ヴァイオリニストでシンセサイザー奏者、ギタリストの豊田貴志氏に、今回のブログ記事のメインであるアルバム『萬燈萬華』を記事にするにあたり、取材に協力していただきました

弘法大師(空海)御入定千百五十年御遠忌大法会奉賛映画サウンドトラック盤でして、その音楽を豊田氏が担当されたわけですが、まず豊田貴志氏をご紹介させていただきますね

1959年7月13日愛知県名古屋市に生まれで、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校から東京芸術大学音楽学部に入学、2年あまりで中退されていますが、既に1980年6月より原田真二&クライシスに加入。脱退するまでのおよそ2年間に渡ってここで活躍され、1981年に映画『萬燈萬華』のサントラを手がけてます。海外でも評価されてますので、そう遠くないうちにこの記事に関しては、英訳版の記事にしてあらためて発信いたします

前置きが長くなりましたが、早速インタビューの内容から紹介させていただきます

吉田=豊田さんの宗教観からお伺いしますが、後にこの作品を手掛けるにあたり、この辺りを是非お伺いさせていただきたいと思いまして

豊田=宗教なんて微妙なのでどこまで踏み込めるかですね。あと密教は「言葉じゃ判らん体を使え」ですから。しかし僕が言いたいポイントは、真言宗を僕が好きなのは、全ての仏は大日如来の化身であれ全ての宗教(クリスマスが元々ケルトの冬至祭りだったのは、その後キリストを太陽に見立て太陽の誕生日としたからです。

それに僕が和歌山県人だからです。どの宗派が優れているか?という論争が有ったりしますが、ちょっと次元の異なる話で福井県永平寺町の方々が曹洞宗の禅宗なのは当たり前の事です。
つまり例えヨーロッパであろうと皆が近所の教会、中東や東南アジアであれば最寄りのモスク、日本人であれば最寄りのお寺を大切にしてください

吉田=どうもありがとうございます。この映画を監督された方、上映時間、そして音楽を担当するにあたった経緯をお話しいただいてよろしいでしょうか。

豊田=そこまでは覚えてないんですが、制作はイースト&ウエストヴィジョンという会社で、撮影は井出情児さんです。

井出さんは『萬燈萬華』のジャケット写真を撮影した迫水正一さんの兄弟弟子で、師匠は内藤忠行さん。この内藤さんは主に渡辺貞夫を撮っていて、その縁でアフリカに行き、シマウマがモノクロ写真集で有名な方です。

吉田=ありがとうございます。私もご存知の通り大の音楽好きでありまして、豊田さんの音楽には原田真二とクライシスの頃から注目してましたが、アルバム『萬燈萬華』はとりつかれたように聴きまくりまして、この盤も三度目の入手なのです。豊田さん自身は多くの超常現象、UFOと遭遇してUFOに同乗するなどの話に代表されるといったことも大変興味深くて、お話いただけますか。

豊田=それで迫水さんは主に写真、井出さんは映画を分担して撮っており、井出さんは主にサンタナの映画を撮影してる人です。元は唐十郎の劇団の役者でしたが、唐十郎氏に「おまえはカメラマンが向いている」と、主に演劇の写真や映画を撮るようになりました。

ついでに言うとベストヒットU.S.A.ってのがありましたが、それに日本語版を作ったのが、そのイースト&ウエストヴィジョンです。

それに僕はデビュー当時に実家が千葉県にありましたから、終電を逃して転がり込んだのが、迫水師匠の六本木の事務所です。そこから近い赤坂のリキ・マンション。これは力道山さんの資産で本人も何階かに住んでいたのですが、二人のその内藤さんの兄弟弟子と懇意にしてました。でも『萬燈萬華』は(本体は16mmフィルム)当時、各高野山の末寺には映写機があり、その檀家さん向けに上映していました。

それは僕がアメリカに短期留学(ロサンゼルスのCalifornha Insttule of Arts)から帰国した直後に頼まれ、自分は日本は完全にアメリカ化してるものと思い込んでいたのに、一旦アメリカから戻ると日本独特の物がある。面白いと。そんな偶然があとからいろいろありました。

長くなりますが、今住んでいる家。こちらに他の家を借りて住もうと思った時に、人伝に聞いたらあまり無い。不動産屋なんてアパートばかりで一戸建てなんて珍しい。でも「のうまくさんまんだ」と不動明王の真言を唱えていたら「そうだ不動産屋に聞こう」と行ったら、丁度出物が。

「今、東京の人が買いましてね。定年退職したらこちらに来たいと買ったんですが、それまでの間誰かに住んでくれないかと」。それを借りたところ近くに不動明王独特の剣が屋根から突き出した寺があり、お参りに行ったら御住職がこちらが何も言わないのに「そうですか。そうですか」と出て来られて、それ以外は何も言わずお米の入ったビニール袋をくれて、それを炊いてその家での初めての夕食を作ってたら、台所の壁に不動明王のお札が貼ってある、それは亡くなった元の家主のおばあさんがそこの信者で貼っていたものでした。判っていて出来ることではありません。

更にその定年が来ると言っていた東京の家主は僕の両親が定年を迎えた同じ頃に趣味の登山で谷川岳を登山中に遭難なされ死亡。遺族の方は僕に「家を買ってくれ」と。そこで購入し、定年後も都会に住んでいた両親を田舎に呼び寄せたって訳です。

普通、逆ですよね(当時としては、田舎から都会に出て行く方が多かった)。最近不景気で田舎の方が仕事があると若者達がどんどん戻って来ますけど。

吉田=どうもありがとうございます。このように豊田さんのように名の知られた方と、このようにインタビューさせていただくことは、私にも適度な緊張も伴いますが、これがまたいいのですよ。本当にどうもありがとうございます。

それでは最後になりますが、ブログを読んでくださっている方々にメッセージがありましたら、是非よろしくお願いいたします。

豊田=『萬燈萬華』、まだお持ちでない方いらっしゃいましたら、ヤフオクで出ています。今見たら一枚だけでしたが、また入るでしょう。レコードのみですが、プレーヤーお持ちでなければ電気屋さんでCDにしてくれる所もあります。

歩くのが不自由なんで、山村の自宅で作曲とレコーディングだけ続けてます。新作の発売予定もありますので、覚えてくだされば光栄です。

吉田=わおーっ!とても楽しみです。この度はブログのインタビューに快く応じて、貴重なお時間を割いていただき、本当にどうもありがとうございました!

豊田=いえ、ありがとうございます。僕がマスコミを相手にしてしないのは、昨今の情勢ごらんになられていてもおわかりになると思います。

その代わりに海外からどんどん注目が集まってます。英訳も付けていただければ、その方々にも読んでくださることでしょう。

吉田=ありがとうございます。感謝です。どうかお体を大切にされ、今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。

このような形でフリートーキング形式で取材に応じてくださいました。本当に貴重なお話の数々です。

それでは映画『萬燈萬華』オリジナル・サウンドトラックからお届けいたしますね

夏の章ー萬燈萬華

続きましてアルバム『BigBang』から「Gallaxy」

 Takarhi Toyoda
『杜の歌』

『LULLABYこもりうた』から
「ANSWERS」

「ARIA ON G STRING」
https://youtu.be/oPzD7QNSUno

なお、『萬燈萬華』は抜群に音の良いマスター・サウンドです

あらためて豊田貴志さん、どうもありがとうございました🎼♪




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4 コメント

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Unknown (こめへん)
2020-09-01 01:14:44
長年の愛聴盤で春太郎さんが3度も盤を買い換えられたという『萬燈萬華』の作曲家・豊田貴志さんに、春太郎さんがついに直接コンタクトを取られて、貴重なインタビューをされたのですね、これはリリース当時の80年代初期では難しかったと思います。2020年まで、豊田さんの曲を聴いてこられたからこそ、SNSでご縁が繋がったのですね。
『萬燈萬華』の音楽が、「弘法大師(空海)御入定 1150年 御遠忌大法会奉賛映画」のサウンドトラックであるとは驚きです、真言宗では当時からこうしたモダンな仏教音楽を採り入れる先進性があったのですね。「夏の章」は読経を背景にしたパーカッシブな音楽で、密教の奉じる宇宙のエネルギーのようなものを感じます。『杜の歌』にはそれが静的な形で描写され、「Gallaxy」は異文化同士の調和への希望を感じますね。
豊田さんが現在の地に居を構えられるまでのいきさつも、仏縁としか思えないお話で不思議です。

あ、もしこの記事を機械翻訳で英訳されるならば、Google翻訳でなく、Ai翻訳のサイト「Deepl」をおすすめします。より自然な翻訳になるかと思います。

https://www.deepl.com/ja/translator
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Unknown (春さん)
2020-09-01 06:05:28
こめへんさん
おはようございます!
早速のコメントをどうもありがとうございます。
本当に信じられないことが実現しまして、私自身とても感激しております。
もし、このレコードが発売された当時に仮にSNSがあり、それで繋がりを得ていたとしても、その当時にこのような企画をしても実現しなかったとは思いますね。
このレコードを三回も買い換えたのは、最初は聞きすぎて擦りきれてしまいまして、二度目は友達に貸したらそいつが紛失してしまいまして、これには安易に貸した私も悪かったとはいえ、さすがに腹が立ったものでした。
三度目はこめへんさんのご尽力で、新品が入手できたわけでこれは宝として大切にしたいですし、それが敬愛する豊田貴志さんに対する礼儀と私も捉えております。
この盤は実はかなり少数の限定盤とのことで、相当貴重な盤であることが立証されましたね。
英訳方法をお教えいただき感謝です。
実は英訳に関しては、既にボルナさんにご依頼しまして、これもまた早ければ来月上旬には掲載できるかと思いますので、乞うご期待です!
この度の取材にご協力してくださった豊田貴志さんには、心より感謝です。
このアルバムのタイトル曲でもある、読経に始まる『萬燈萬華』は、繰り返し繰り返しヘビロテで聴きまくり陶酔に浸ったものでしたよ(笑)。
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Unknown (ボルナ)
2020-09-02 23:30:55
話の内容といい流れといい、なかなか楽しい方のようですね←賛辞のつもり
曲を聞いただけでは予想もつかなかったことですので、それも含めて貴重なインタビューに思われます。
氏の宗教観は日本ならではというか、独特のものですね。これが英語になった際、海外でどう受け取られるかは分かりませんが、今後の世界にあるべきスタンスの1つとして受け入れられる可能性もあります。

「萬燈萬華」は威勢のいい曲があるかと思えば、いかにもあの時代を感じさせる音作りの曲もあるという具合で愉しいです。作曲者の宗教観からすると抹香臭い曲になってもよさそうなものですが、全くそうなっていないのはむしろ注目ものなのかもしれません。例えば読経から音楽へと移行していく様はユニークですが、そこに違和感がないというのは誰にでもできることではないでしょう。
宇宙やスピリチュア絡みのタイトルの曲が多いのはインタビューの内容等からしても納得で、このような曲調からは、ジャンルが「ヒーリング系」となっているのも賛成できます。聞くと、外国と通じる感覚も混ざっていながら、「分かりやすいエキゾチズム」があるので、これが海外での人気の一因かもしれません。斬新とは違うものの、感覚が新しいのも特徴的で、「Big Bang」が1985年発売というのは正直驚きです。2000年制作と聞いてとも疑う人はいないでしょうから。「The Comet」はそうでもないですが、やはり古臭さは殆どありません。個人的に面白いと思ったのは、それでいて実はしっかり日本的なところも含んでいたところです。例えば「ギャラクシー」がそうでした。
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Unknown (832108)
2020-09-03 08:24:31
ボルナさん
おはようございます!
コメントをどうもありがとうございます。
あの頃は即リアルタイムで『Big Bang 』を買ったのですが、まったく透明色のレコードも初めてでして、帰ってからワクワクしながら針を置いたものでした。
『Big Bang 』の歴史を逆に紐解いたような構成には、大変画期的なものを感じたものでした。
その後、『萬燈萬華』のサントラを聞いて、豊田氏の音楽は私にとって病み付きになりました。
ことにどうした訳かこの『萬燈萬華』はクセになり、一時期他の音楽そっちのけで聴きまくり、結果レコードを三度も買いかえる目にあう程のものでした。
今度もその可能性はありますので、とにかくリリースの数の少ないレコードですので、 これは業者に頼んでCDにしてもらおうと考えてありますね。
最後に英訳をどうもありがとうございました!
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