春さんのニッチな愛聴盤🎼

映画音楽やイージーリスニングの珍盤を中心に、そのレコードやCDをご紹介させていただくブログです🎼
横浜から発信!

テーマ曲を売ろうとしたロイ・バッドの素晴らしい商魂😊🎶🌈🐯

2021-09-21 19:50:12 | 日記
『太陽にかける橋/ペーパー・タイガー』(1975年 イギリス)
監督:ケン・アナキン
音楽:ロイ・バッド
出演:デヴィッド・ニーヴン、三船敏郎、安藤一人、ハーディ・クリューガー、ジェフ・コーリイ、ロナルド・フレイザー、アイリーン・ツー


映画は東南アジアの某国。政府を倒そうとするゲリラと政府の間に激しい戦争が続く中、日本大使の一人息子が家庭教師と共に誘拐されてしまう。教師を大戦中の勇士だと信じ込んでいる少年だったが、それは他愛のない嘘から出た誤解だった。少年の信頼を得た教師が真の勇気に目覚めて、テロリストに立ち向かっていく様を描いた作品で、原題の′′張り子の虎′′がその内容をよく現していますね

音楽を書いたのは1970年代のイギリスの映画音楽を語るには欠かせられないロイ・バッド。必ずや英国の映画のみを手掛けているのではなく、とてもリリカルなスコアを得意とする、幅広いセンスの持ち主でもあります

1970年のラルフ・ネルソン監督の『ソルジャー・ブルー』では、主題歌はバフィー・セントメリーが担当していましたが、その全体の音楽の中に「緑野に空は蒼く」という爽やかな曲があり、私にはそれがとても印象的でした。他にも『シンジケート』『小さな冒険者』など、聞き手に満足度を与える、つまりは聞き手のニーズに応えるのがとても巧みな音楽家でした。残念ながら長寿ではありませんでした

『太陽にかける橋/ペーパー・タイガー』メイン・タイトル

とまあ、この『太陽にかける橋/ペーパー・タイガー』の音楽は、レイ・コニフ・シンガーズの起用などとても大変贅沢に作られているのがわかります

お目覚めサファイア💎とても飼い主思いの優しいネコちゃんです(=^ェ^=)♪







最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ボルナ)
2021-09-23 03:19:01
テーマ曲を曲想だけ聞けばラブロマンスものの類に聞こえなくもないのですが、アレンジに幾分いかつい感触があって、別ジャンルだと判るのがとても巧みですね。
サントラ全体を見ても、ジャズもあれば温暖な気候をほのめかす曲やアジア調の曲、戦争を示す曲等あって、それこそ幅広いセンスが分かります。
返信する
Unknown (春さん)
2021-09-23 03:27:22
ボルナさん
ここではロイ・バッドはとても愉しく暴れまくっていますね。
フルオーケストラによる甘いメイン・タイトルから、如何にもアジアを象徴したような曲、そしてコーラスによる2つの主題、ジャズピアノをガンガン弾きまくる。暴れん坊のようにとれる音楽家ロイ・バッドのスケールの大きさですね。
『ワイルド・ギース』までこのような聴き手を喜ばせる仕事があったのではありますが、急逝してしまったのが惜しまれますね。
返信する
Unknown (こめへん)
2021-09-26 02:30:20
亡くなった祖父が晩年、再就職で地元のTV曲に勤めてて、そのとき見本盤をいろいろくれましたがその中にこのフィリップスのEP盤が。曲と演奏にたいへん感動しましたが、なぜかその後買ったLサントラLPには、メインタイトルはこのバージョンの演奏が入ってなくて(なんでだろー)、今もってこのEPが愛聴盤です。
返信する

コメントを投稿