『地獄の黙示録』(1979年 アメリカ)

暑くなりましたね。みなさんお元気ですか~
監督:フランシス・フォード・コッポラ
音楽:カーマイン・コッポラ、フランシス・フォード・コッポラ
主題歌:ドアーズ『ジ・エンド』
挿入曲:リヒャルト・ワーグナー 楽劇『ニーベルングの指輪』~「ワルキューレ」
演奏:サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
出演:マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン、デニス・ホッパー


暑くなりましたね。みなさんお元気ですか~
今日は映画自体はニッチではないですが、この映画公開当時に発売された、クラシックのドーナツ盤です
『地獄の黙示録』にワーグナーの「ワルキューレの騎行」が流れていたことは知られていますが、この「ワルキューレの騎行」がどの指揮者でどのオーケストラが演奏していたのか、そしてサントラ盤について取り上げてみましょう
もともとはこの映画の音楽は、コッポラ監督の強い要望で、シンセサイザー奏者の冨田勲に依頼されていました。しかし、映画の配給元と冨田勲の所属レーベルにより契約が叶わず、まあやむなく音楽家である父親のカーマイン・コッポラに依頼した経緯があります。だから、全体のスコアを聞いてみると、カーマイン・コッポラは冨田勲のシンセサイザーを意識したような音楽作りを、少なくとも私見ですが感じますね
音楽担当にはフランシス・フォード・コッポラも名を連ねていますが、これはどうやらドアーズの『ジ・エンド』と、リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指輪』からの「ワルキューレ」の選曲にあたったようで、冨田勲が全体のスコアを担当しても、コッポラ監督はこの二曲は使うことに決めていたそうです
リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』とは、ワーグナーが35歳から61歳までの26年の歳月をかけた作品で、全体で4部。上演には15時間を要する長大な作品なので、すべての上演には少なくとも4日間かかります
映画の中では、サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が使用されており、ヘリコプターによる戦闘シーンで、ヘリの中でオープンリールテープの再生スイッチを押し、この演奏がほんの2分足らず流れて、別のシーンに変わります
サー・ゲオルグ・ショルティはハンガリーの出身で、ドイツそして後にイギリス国籍で活躍した指揮者、ピアニスト。『グラミー賞』を31回も受賞して、ノミネートだけでも74回。受賞数、ノミネート数とも世界一。一番指揮回数の多いオーケストラは、シカゴ交響楽団。サーはイギリスの叙勲制度における栄誉称号の一つで、ナイト(騎士に由来される勲位です
この長大な作品をドーナツ盤一枚に収めたのは、もちろん映画の中で使用された一部と、映画の中のとは別に後半部分のみです。レーベルの障害で冨田勲の起用は実現しなかったものの、もともとロンドンレーベルの演奏から映画に使用されているので、もちろんエレクトラレーベルのサントラアルバムにも、ゲオルグ・ショルティの演奏は収録されています。こちらの方は、ヘリコプターの飛行する音やセリフも交ざってますが、ショルティ指揮のウィーン・フィルのドーナツ盤にはもともとの音源なので、映画音声は当然入っていませんが、いわば『カッコーの巣の上で』にマントヴァーニの『シャルメーヌ』が流れたのと同じようなサントラですね。こちらもロンドンレーベルでした
若い頃にファミレスの従業員として働いていた頃、有線の洋楽リクエストでこのドーナツ盤のB面の方を店内で流すようにリクエストしたところ、店の店長のママさんがクラシックが大の苦手なこともあり、ふざけてリクエストする度によく怒られました(爆)!!
では、映画『地獄の黙示録』から「ワルキューレの騎行」
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です
https://youtu.be/4QaPGYFCWYg
「地獄の黙示録」のサントラを聞くと、冨田勲のクラシック編曲ものや「新平家物語」をはじめ、随所に似た響きがあるので、なぞったところはありそうですね。
お話からすると、なかなかおちょくりがいのありそうな店長ですが、「人の嫌がることをすすんでやるように」ともよく言われるのでいいことなのでしょう(?) このような場合、リゲティやバルトーク、シュトックハウゼン等クラシックに聞こえないクラシックをリクエストするテもありますね。それだったら店長が聞いても大丈夫、となるかと思いきや、店の雰囲気が妙なことになってやっぱり怒られそうな気もしますが(笑)
何だかこの曲そのものを『地獄の黙示録』のテーマと受け止めている人も、どうしても昨今は多いです。かえって『ジ・エンド』は知らない人が多いです。
有線で流せたのは、有線は主にドーナツ盤を次から次へ流すから、流してくれたのですよ。CDのまだまだない時代だったもので。
まあ、クラシックのドーナツ盤なんぞ、殆んど見当たらなかったですから。
クラシック大嫌いなママさんに、これはかなりキツかったかも(笑)それにこの有線は、当時働いていた神戸市内の契約している喫茶店、ホームセンター等でも一気に流れるので、いきなりこれが流れたら時のリアクション、それぞれの現場で見てみたかったものです。
「もう、これだけはやめてー、っていつもいっているでしょ!!」と言われれば、よけいかけてしまいたくなりやます。だってサイモンとガァーファンクルの「コンドルは飛んでいく」の直後にコレ(笑)
おもしろかったですよ~w
おはようございます。
ようこそです。私もだいぶ遅くなって映画を観ました。某か退廃的な映画でもありましたね。
SSO ist das einzige Handheld, das meine Absichten so ausdrücken kann, wie sie sind.