『冷たい月』
(1998年1月12日~3月16日)
読売テレビ放送制作日本テレビ系列22:00~22:54
演出=唐木昭宏、田中壽一
音楽=アンドレア・モリコーネ
音楽監督=近藤由紀夫、小西香葉
主題歌=中森明菜『帰省~Ne
ver Forget~ 』
挿入歌=DOUBULE『For Me』
エンディング・テーマ『DA B
UMP『Stay Together』
出演=中森明菜、永作博美、的場浩司、唐渡亮、白鳥靖代、宮崎小夜子、辰巳琢郎、伊原剛志、他
エンニオ・モリコーネの息子のアンドレア・モリコーネの実質デビュー作。アンドレア・モリコーネは、『ニュー・シネマ・パラダイス』の「愛のテーマ」や
、『みんな元気』の一部の曲を手掛け、既にその作風は我々映画音楽ファンの耳に入り、「なかなか父親と瓜二つな作風」との定評を得ていたが、その全体の音楽を手掛けたサウンドトラックが、日本のテレビドラマの
音楽であることも一応既に知っていたが、そのタイトルがなかなか分からないでいた。中森明菜で調べても、なかなか分からなかった。どうしても、YouTub
eでもWikipediaでも上手く調べられなかった。その頃、私は所謂ガラケーしか持っておらず、また今でもそうだが、こうした
インターネット自体にまるで疎かったのだ。時代錯誤も甚だしく、世はPCの時代でもあるにも関わらず、私はかなり遅れを取り、職場の会議の議事録作成等をワープロで行っていたほどの
、アナログ人間で未だに現代人になれていないでいる有様だから(苦笑)。
それに、その当時勤務していた精神科の病院の現場では、まだ
電子カルテ等は導入されておらず、しかも泥臭い現場仕事が中心だったので、本当にこういったことには遅れを取っていた。
では、言い訳はこの位にして、
改めて今回ご紹介のCDの説明を
。
アンドレア・モリコーネが担当したのは、中森明菜主演の『冷たい月』というドラマで、薄幸な生い立ちを持つ女医が、人気ニュースキャスターである夫の愛情に包まれ、妊娠も7ヶ月目
。幸せな日々を過ごしていた。
しかし、夫は交通事故を起こしてしまい、それを偶然目撃した
若い主婦が通報により追いつめられ、主人公の妻の目の前で飛び降り自殺をしてしまう。
その哀しみの中で流産してしまい、さらには子宮も摘出されてしまった。生きる希望をすっかり無くした主人公は、幸せそうな通報した主婦を目の当たりにし、復習を誓う。
そのストーリーとアンドレア・モリコーネの接点は、主婦の実際の職業がイタリア語の翻訳、そして彼女が学生時代にイタリアに留学していて、そうした背景からイタリアで音楽を創る必要性があり、そこで音楽監督の
近藤由紀夫氏と小西香葉氏は、用意もそこそこにローマへ向かったという経緯がある。
そこで起用されたのが、かのエンニオ・モリコーネの御曹司アンドレア・モリコーネというわけであります。
まず、アンドレア氏の写真です
。
実にお父さんそっくりですねえ
。容姿はもちろん、音楽までも父親そっくり。
では、アンドレア・モリコーネのプロフィール紹介を。
1964年10月10日、ローマで生まれる。父親のエンニオ・モリコーネから音楽を学び始める。
1944年にサンタチェチリア音楽大学において作曲の学位免状を取得する。翌年、指揮の学位も取得する。
続いてサンタチェチリア・アカデミーで作曲の専修過程を取得。
安定した作曲活動に付け加え、イタリア国内外室内楽合奏団や
オーケストラと組んでコンテンポラリー音楽の指揮活動をしている。
1996年8月よりローマテアトロ・マッシモ・コンサートホールのアーティストディレクターを勤めている。
いずれもライナーノーツからの引用だが、このような経歴で、これからの活躍にさらなる期待が持てる人である。
気になるのは、皆さんお考えのように、イタリアでは新型コロナウィルスの拡大感染の世界一
ひどいこともあり、モリコーネ
・ファミリーの消息である。どうか、高齢の父親をはじめ誰もが感染しないことを、祈るばかりである。
『コロナ・ソローラ』マリア・ゴッティ(アンドレア・モリコーネ作曲)
https://youtu.be/-f4MS9I-4Hg
『キ・マイ』(エンニオ・モリコーネ作曲、指揮はアンドレア・モリコーネ。モスクワでのライヴより)
https://youtu.be/_dV_qOLHQpY
『リバティ・ヘイツ』(アンドレア・モリコーネ作曲)
https://youtu.be/2Xrb-UYaGOM
この通り、アンドレア・モリコーネの作品は、既にたくさんあるのであるが、日本では『ニュー・シネマ・パラダイス』と『みんな元気』、そしてこの『
冷たい月』以外はそれほど知られていない様子というか、単に私が知らなかっただけなのかも知れないが、残念ながら肝心な今回ご紹介した『冷たい月』のサントラがYouTubeには見当たらず、主題歌、挿入歌、エンディング・テーマとドラマの断片的映像は見つかるのだが、こちらは今回は割愛。
それで、父親のエンニオ・モリコーネ作曲の『キ・マイ』をモスクワでのライヴで指揮したものと、それに加えアンドレア・モリコーネ作曲の二曲を代わりにUPしました。
未だにPCもマトモに持たず(持っていた頃もありましたが)、スマホだけでブログを書いていることと、私自身の文章構成力の
足りなさから、毎回読み辛い記事になってしまい、ここでお詫び申し上げます。
それでは、また次回お目にかかりましょう❗️