小さなナチュラルローズガーデン

木々の緑の中に、バラたちと草花をミックスさせた小さなイングリッシュガーデン風の庭。訪れた庭園や史跡巡りの記事もあります!

2019 オープンガーデンいせさき

2019年05月01日 | ガーデニング

令和元年おめでとうございます。薔薇たちの蕾も膨らみ今年もオープンガーデンの季節が到来しました。うちの庭「小さなナチュラルローズガーデン」の開催日は5月11日、12日、18日の3日間、時間はいずれも午前10時~午後5時となっております。現在、薔薇の開花が迫ってますので、来週の開催日は丁度見頃となりそうです! とても小さな庭でありますが、市民の皆様にくつろいでいい時間を過ごして頂けますように願ってます。どうぞいらっしゃってください。

写真は2011年5月の庭の風景です。ロマンチックガーデンにまとまったこの年は震災がありましたのでオープンガーデンは自粛しました。写真にある外壁のつるバラはこの後残念ながら絶えてしまい、現在は2代目ピエール・ドゥ・ロンサールが新たな開花を待っています。

淡いピンクのバラはイングリッシュローズのウィリアム・モリス。今年も健在で多くのシュートの先に沢山の蕾をつけて、我が家のシンボルローズになってます。


JAZZとバラの日々・・・

2016年06月25日 | アート・文化

梅雨の雨がやんだ今日のよき日は、伊勢崎市文化会館で開催された ISESAKI SMC BIG BANDさんの 9th Jazz Concert を聴きに出掛けてきました♪
SMCさんは、北隣りのお屋敷にお住まいのマダム・H夫人のお兄様である Suhさんにより創立され、「大好きな Big Band Jazz で地域社会に貢献しよう」を合言葉にご活動されている Big Bandです。

また今回のブログは、我が家のバラの庭と Big Band Jazz との不思議な関係を合わせてお話したいと思います。

マダム・H夫人のアトリエの窓辺に飾られた素敵なロマンドール。こちらのアトリエの中でバンドメンバーの方がパート練習をされている曲のフレーズが、我が家の庭にもたまに聴こえてきます♪

今回のコンサートでは、追われている身?のミステリアスな Keikoさんによる落ち着いたMCとヴォーカルはじめ、新メンバーの方々、そして今までのメンバー方々、ともにご活躍が素晴らしく驚きました!
バンドマスターは創立者Suhさんから、楽団長のNさんにバトンタッチされて、ステージ上には新たなる旅立ちを始めたバンドのお姿がありました。


第1部で演奏されたグレン・ミラー作曲、スウィングジャズの名曲「ムーンライト・セレナーデ」

第1部のスウィングジャズは、オリジナルに近いスタイルで再現されていたのが嬉しかったです。特に「ムーンライト・セレナーデ」の甘美でロマンティックなメロディーが開始されるとゾクゾクっときてしまい、鳥肌が立つ思いで私も鳩になって投影された月に飛んで行ってしまいそうでした。


A String Of Pearls 、The Queen Bee の優雅なサウンドにほれぼれし、The Chicken ではバンド一丸となったエキサイティングな演奏に感激でした!
あっという間に第2部となり、Waltz For Debby のアルトサックスが可愛らしく印象的で、いつまでも聴いていたい思いでした。
My Romance の甘く切ないギターサウンドを聴く頃には、若かった頃の儚い想い出までが走馬灯のように頭によみがえり、青春や人生を思いました。
ステージ上のバンドの皆様お一人お一人にもそれぞれの人生があり、練習を度重ねてきた珠玉の演奏と、今日の晴れ舞台をお迎えになった皆様の笑顔を前にすると、こちらもとてもHAPPYな気分になれ LIFE IS WONDERFUL!という感動がありました。 


バラの咲く頃、オープンガーデンの日には、Suhさんと奥様はじめ、バンドの皆様が我が家の庭にも訪れてくださいました。
JAZZとバラの日々・・・ここから先は私ごとですが、こんな季節になると妻と出会った頃をよく思い出します。

それは12年前の5月、バラの見頃の頃、三鷹の駅で待ち合わせした妻とバスに乗り、神代植物公園のバラ園に向かいました。
クリスチャン系の結婚紹介室を通して出会った彼女と会うのは、その日が3回目で、そろそろ正式に交際を申し込むか否か考えている時期でもありました。
到着したバラ園はシンメトリックに設計された沈床式庭園に、どこを眺めても色とりどりの美しいバラが満開でえも言われぬ光景でした。
花が大好きな彼女なので、お花見で嬉しそうな彼女の写真をたくさん撮りました。写真を撮りつつも、交際を申し込むのはどうしようかと迷ってましたが・・・。

ベンチで一休みして撮った写真の確認のため液晶画面の画像を見ると、綺麗なバラの花々を背景にした彼女の姿は、まるでお嬢様のように笑顔が可愛らしく、この人とならと心の中で決めました。 
はじめて彼女と手をつないで庭園を散歩しながら、将来を天の神様にゆだねてました。バラのカフェテラスでお茶をして、その時、「結婚を前提に交際してくれませんか?」と尋ねると答えはOKでした♡

夕方になると庭園奥のステージでは、たしか明治大学のビックバンドの演奏が始まっていました。
あいにく小雨がぱらついてきて、私たちはステージから遠いパーゴラの下のベンチで雨やどりしました。
しだいに気温も下がり寒くなってきてしまい、そうして「ムーンライト・セレナーデ」のスローナンバーが聴こえてきて、二人で肩を寄せ合い語り合い幸福な時間でした。
雨のバラ園とスウィングジャズの音楽の中に、彼女との恋が芽生え、それが二人の新しい人生の始まりでした。

 それから12年後の現在、自宅の庭にはバラが咲き乱れ、お隣のマダム・H夫人、K夫人のお庭もバラのお花で溢れ、アトリエからは華やかなJAZZのフレーズが聴こえてきます♪
朝、窓辺にたたずむ妻が、「雨の中に、モナコがよく咲いたよ。」とか、「シティー・オブ・ヨークのシュートがスゴい勢いだよ!」とかその日の庭の状況を伝えてくれます。

神代植物公園のバラ園。過去のあの日あの時が、今の生活すべてを予見していたようで、あたかも神様の摂理のような何とも不思議な気分になります。

何より、今回も素敵なコンサートにお招きくださってありがとうございました。
マダム・H夫人とやさしいご主人様、SuhさんはじめSMCの皆様、またオープンガーデンを通して出会った皆様との出会いを心から感謝してます。

皆様とのつながりが私たちの宝物ですから、これからも本当に大切にしてゆきたいです。どうぞよろしくお願い致します。
皆様のご健康が守られ、演奏活動、お庭づくりの祝福をお祈りしてます。



秘密の花園・・・ローズガーデンANNAN

2016年05月26日 | ガーデニング




今日はいよいよバラのトップシーズンに入った赤城山麓にある素敵なローズガーデン、ANNAN(アナン)さんにおじゃましてきました。
赤城山の南面にあるから、お庭のお名前を「ANNAN」さんとネーミングされたそうです。最初は「ANNAN」さんというお名前はどこからきたのか? 場所もなかなか分からずミステリアスな所があるのも、こちらのお庭の魅力となっています。
周囲は赤城山の森に囲まれてベールに包まれた、そこはまさに秘密の花園でした。

 

入口からアーチをくぐり導かれるままに園路を左に進むと、再びアーチが現れ、その奥にはイギリスのコテージガーデンを思わせるような洒落た小屋が目に留まり印象的な光景です。


小屋の前はイングリッシュローズ「シャリハアスマ」や、奥様のお気に入りというスタンダート仕立てのコンテナ等で飾られ、くつろげる楽しい雰囲気とともにナチュラルガーデンの絵画を見るような美しさです。




「このアーチの向こうには何があるのかしら・・・」と、期待しつつ小屋のさらに奥に園路を進むと、期待通りのたくさんの素敵なバラたちが客を迎えてくれました。
我が家の位置する伊勢崎市南部よりも、標高の高いこちらのお庭はおよそ半月遅れのトップシーズン入りです!
夏の暑さ続きで我が家の庭ではほとんどのバラが終わってしまいましたので、バラたちとの再会が嬉しいです♡

 


今度はお庭の玄関から右側にわかれる園路を進むと坂道がはじまり、途中にパット・オースチンでしょうか? カッパーオレンジ、ディープカップ咲きの鮮やかなお花に魅せられました。
坂道の上は広い苗置き場になっていて、オールドローズを中心に、アンティーク、アーリーモダンローズの類でしょうか、たくさんのいい苗が安価で販売されています。滅多に入手できない品種が多く、バラ通の方にはたまらないコーナーです~。

色彩豊かなローズガーデンの背景に、山郷に咲くレンゲツツジやヤマボウシの緑が借景となっているのものどかでくつろげます。綺麗な空気を吸って、また鶯の鳴き声もとても生き生きと元気で心身ともにリフレッシュできたひと時を過ごせ幸いでした。
こちらのお庭は当初、お庭主のご主人様と奥様がくつろげるように築かれたお庭だったそうですが、このような素敵なお庭をオープンガーデンにしてくださって感謝です。
ANNANさんのご主人様、奥様、ありがとうございました。


香り立つ愛の想い出・・・

2016年05月24日 | ガーデニング

「オープンガーデンいせさき」を終えてから先週中はまだバラも見頃の域でしたが、30℃を超える暑さが続いたこともあって、今週はほとんどのバラの花摘みを済ませすっかり寂しい庭になりました。
毎年、バラが見頃なのはせいぜい10日間前後のようです。

それでも遅咲きのフレンチローズなどがひっそりと咲いて、庭のアクセントになって目を楽しませてくれてます。

遅咲きフレンチローズの「サンテグジュペリ」
毎年、オープンガーデンが終わった頃にひっそりと咲き出します。それが当日にお越しになれなかったお客様に喜ばれなかなか重宝してます。

我が家では「サンテグ」と呼んでいるこのバラの花形は、ディープカップ咲きから「星の王子様」を思わせる星型に変化するユニークなバラです。

 


先週、紹介いたしましたフランス語で「恋文」という意味のフレンチローズ 「ビエ・ドゥー」
ロマンチックで可愛らしい「ビエ・ドゥー」に、今回はクローズアップでぐぐっと迫ってみました。デリケートな薄い花弁が暑さの中にしょぼーんとへたってしまいますが、水を与えると写真のように元通り復活します!
こちらも遅咲きの類でしょうか、今頃になって何輪も盛んに咲いています。

 

フロリダ大輪系クレマチス 「レディ・キョウコ」
クレマチスとバラの素敵なお庭のオーナー、I さんから昨年頂いて秋頃に一度立ち枯れましたが、春に復活した不死身の苗です。

このクレマチスは咲き進むにつれて花形や色の微妙な変化を楽しめるようで、先週から何回か追って観察してきました。
写真は5月20日に撮影したものです。


翌日の21日は中央部の花弁が発達してきました。


それから3日後の今日(24日)は、写真のようにゴージャスな花姿に変身し、大人のクレマチスといった風格です。
お花屋さんのカタログによりますと、この後は花色はしだいに淡く変化してゆき、「ベル・オブ・ウォッキング」に似たダリアのような姿になってゆくようで・・・ 今後の観察もとっても楽しみです♡

 


昨年、秋に地植えしたフレンチローズ 「フラゴナール」
鮮やかなピンクのカップ咲きのお花が、開ききるとロゼット咲きに変化してゆきます。こちらのバラも、こうしたクラシカルな花形と豊かな香りをはなつロマンチックなバラたちを集めたデルバール社のコレクション「スヴニール・ダムールシリーズ」の一つです。
ちなみに我が家のフレンチローズ= コンテス・ドゥ・セギュール、スール・エマニュエル(ミサト)、ローズ・ポンパドール、上記のサンテグジュペリ、ビエ・ドゥーも調べてみるとすべて「スヴニール・ダムールシリーズ」に属してました。
Les souvenirs d’amour Parfumes・・・
その意味は、「香り立つ愛の想い出」だそうです

  


オープンガーデン 2日目も大盛況!

2016年05月17日 | ガーデニング



今年もオープンガーデンの2日間がいい天候に恵まれ、バラの開花もちょうどよく、たくさんのお客様に喜んで頂いたことを心から感謝してます。
北隣りのお庭主さん、マダム・H夫人のお調べによりますと、2日間で565名のお客様がご来園されたということで驚きでした!

オープンガーデンが終了し、今日の庭は 「夏草や 兵どもが 夢の跡」の句の如くひっそりと静まりかえり、雨に濡れ儚く散りはてたものも多いバラたちを眺めながら、ブログの記事を綴っています。


檸檬(レモン)のようなさっぱりしたイエローが涼しげな、アンティークタッチのバラ「カール・プロペルガー」。
その花名はオーストリアのガーディナーの名前に由来するそうです。


木陰にたわわに咲いたイングリッシュローズ 「メアリーローズ」。


フェンスを飾る純白のつるバラ「シティー・オブ・ヨーク」。建物外壁を登るピンクのつるバラは「ピエール・ドゥ・ロンサール」




アイスバーグ(白)、フラゴナール(濃ピンク)等が咲いた、庭中央に位置する花壇。


完全八重咲きのオールドローズ「ルイーズ・オディエ」の中に、ブルーのクレマチス「プリンス・チャールズ」も咲き出しました。


フレンチローズの「ビエ・ドゥー」。フランス語で「恋文」という意味だそうです。ピンクで可愛いカップ咲きの花姿は、少女の小さなラブレターを思わせるような乙女チックなバラです♡


淡いクリーム色をしたロゼット咲きのアンティークな花形が美しい、フランスの名門メイアン社作出の「チャイコフスキー」。
そこから聴こえてくる調べは、「くるみ割り人形」の「花のワルツ」でしょうか・・・♪