
それは、昨日まで人だったもの。
映時間 147分
製作国 ドイツ/フランス/スペイン
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2007/03/03
ジャンル サスペンス/ドラマ/歴史劇
映倫 PG-12
【解説】
パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー
『香水 ある人殺しの物語』を、「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」の
トム・ティクヴァ監督が映画化した衝撃のサスペンス・ドラマ。
ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その香りを
追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていくさまを
緻密かつ緊張感みなぎる映像で綴る。
主演は「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」の
ベン・ウィショー、共演に「ピター・パン」のレイチェル・ハード=ウッド、
アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン。
18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が
産み落とされる。
危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、
グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。
グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、
何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。
やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。
それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。
しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、
誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、
香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。
【感想】
(








かなり前から見たかったパフュームですが、先週やっと
見に行けました。
今頃感想を書いているので、かなり忘れていることが
あるかも(^^ゞ
映像から悪臭が漂ってくるような18世紀のパリの魚市場に
産み落とされる主人公グルヌイユの最初のほうのシーンから、
かなり度肝を抜かれ、それと同時に引き込まれていきます。
そして、その暗く悪臭たちこめるパリの託児所で母親に
捨てられた主人公は孤独に育って行きます。
普通は孤独な孤児のまま、運命を変えられずに一生終わって
しまうのかもしれませんが、彼は超人的とも言える嗅覚の
持ち主で、そのことが彼の運命を変えたのか、
もともとそういう運命だったのか衝撃のラストに向かいます。
原作を読んでいないので、比較はできませんが、こういう映画
私は嫌いではないです。
映像で香りを表現するのは、難しいと思いますが、パリの悪臭から
貴族たちがつけている香り、ラベンダー畑までの香りが漂って
くるような映像はすごいと思いました。
言ってみれば、連続殺人事件の殺人鬼のお話でもあるのですが、
残酷な、残虐な殺しの場面とかはなかったように思います。

主人公のグルヌイユ演じるベンウィショーは台詞は少ないのですが
目力が強くすごい存在感を感じました。
猟奇的な怖さも漂わせながら、純粋さ、繊細さを持ち合わせて
いるようなグルヌイユにしていたと思います

(パンフレットによると、原作はもっと外見は醜い男のようです。)

そしてアランリックマンが一人娘を殺されることを心底恐れて
必死に守ろうとする父親役ですが、やはり存在感があって
いいですね。ダイハードでは、あんなに憎らしい悪役だったのに(笑)
最近はいい人役が多いですね


そして贅沢な使い方なのが、ダスティンホフマン、
前半のキーポイントになる
パリの調香師ジュゼッペ役なのですが、結構姑息だったり、
欲のかたまりだったりして面白い役柄です。彼ってもう70に
なるんですね・・・ビックリしました

私も年を取るわけだわ(笑)

そして、ヒロイン、ローラ役のレイチェル・ハード=ウッドは
撮影当時15歳と言うからびっくりです。
上品な美しさがありました。この先楽しみな女優さんですね

後半は、グルヌイユがローラをねらうわけですが、そこは
サスペンスタッチでドキドキハラハラしました


彼が民衆の前にさらされるところから、物語が始まりまるのですが、
予告編で再三流れている映像(大群衆の裸体・・・)を観ていたので、
あれがラストかと思っていたら、あそこはクライマックスシーンでは
ありますが、ラストシーンではなかったんですね。
超人的な嗅覚を持ち、すべてのもの(人の匂いも含めて)の
匂いがわかるのに自分には匂いがないと知った時の彼の
恐怖感は、孤独感はすごいものだったと想像されました。
クライマックスで彼が流す涙と流れる映像、音楽になぜか涙が
こぼれてしまいました

彼の母親、託児所の女性、皮なめし職人の親方、師匠の調香師と
彼を手放したとたんに不幸に見舞われるのはなぜ?と
思いました。原作もそうなのかな・・・
私にとって最後は哲学的?とも思える意外なラストでした。
そして、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の音楽と
香りあふれる映像、サスペンス場面、クライマックスと
良かったです。不思議な感覚の映画でもありました。
これは絶対に原作を読もうと思っています



<その当時のパリの様子や香りについていろいろと書かれていて
なかなかいいパンフレットです



私は若い頃から香りに全く興味がなくて、
と言うよりはいかにもオバサンと言う感じがして(笑)
海外のお土産で頂いた香水、オードトワレもほとんど
使いませんでした。
年をとってから、自分の汗の匂いとかが気になり、
最近はたまにめちゃ安いものですが(笑)柑橘系の
オードトワレを使います。
と言うことはオバサンになったんだわ

今回この映画を見たら、めちゃめちゃ香りが
欲しくなってしまい映画館の帰りに
オードトワレを買ってしまいました(笑)
きつくない香りなので、また容器がかわいいので
結構気にいっています

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