UP IN THE AIR
あなたの“人生のスーツケース”
詰め込みすぎていませんか?
映時間 109分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(パラマウント)
初公開年月 2010/03/20
ジャンル ドラマ/コメディ
映倫 G
【解説】
「JUNO/ジュノ」「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン監督
がウォルター・カーンの同名小説を基に、現代人を取り巻く様々な問題をスマートに
描き出すハートフル・ヒューマン・ストーリー。
リストラ宣告人として全米を飛び回り、煩わしい人間関係を回避して身軽で
気ままな人生を送ってきた主人公が、2人の女性との出会いをきっかけに、
それまでの生き方や人とのつながりについて、見つめ直していく姿を、
シニカルな中にも優しい眼差しを込めて綴る。
主演は「フィクサー」のジョージ・クルーニー、共演に「ディパーテッド」
のヴェラ・ファミーガ、「トワイライト~初恋~」のアナ・ケンドリック。
【ストーリー】
企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”の仕事で
年間322日間も出張しているライアン・ビンガム。自らの講演でも
謳っている“バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない”を
モットーに人間関係も仕事もあっさりと淡泊にこなし、結婚願望も持たず
家族とも距離を置いたまま、ただマイレージを1000万マイル貯めることが
目下の人生目標となっていた。だがそんな彼も、2人の女性と出会ったことで
人生の転機が訪れる。
ひとりは、ライアンと同様に出張で飛び回っているキャリアウーマンの
アレックス。同じ価値観を持つ彼女とはすぐに意気投合し、互いに割り切った
関係を楽しむことに。もうひとりは、将来を有望視され入社してきた
典型的現代っ子の新人ナタリー。彼女は、ネット上で解雇通告を行い出張を
廃止する、というライアンの立場を脅かす合理化案を提案、さらには彼女の
教育係に当てられてしまう。しかしライアンは、そんな彼女たちと接して
いくうち、これまでないがしろにしていた人との“つながり”の大切さに
気付かされていく…。
【感想】
期待度<>好き度<>
ライトマン監督の作品は「JUNO/ジュノ」(映画館で)
「サンキュー・スモーキング」(TVで)を鑑賞しましたが、
二つとも良かったですが、私は、この作品が1番好きです。
この監督まだ32歳なのに、前作2本も含めてなんかすごい(切り口が鋭い)
映画作りますよね(^^;
結婚願望も家族を持つことにも興味がなく、自分の職務を淡々とこなし、
1000万マイル貯めることだけが目標で、兄弟(姉妹)をも含めて、
人との関わりを極力避けてきたライアンが、2人の女性(ライアンの
人生<考え>に納得できない新入社員のナタリーとライアンが初めて、
親密な関係になりたいと思ったアレックス)に出会うことによって、
またアレックスと一緒に妹の結婚式に出席したことによって、家族との絆、
人とのつながりの大切さに気がついて、今までの自分の人生は何だったのか
を見つめ直すと言う内容で、結婚とは?家族とは?人々とのつながりとは?
人生とは?といろいろと考えさせられちゃいました。。。
以下、ネタに触れています
パンフによると原題の「UP IN THE AIR」は『空の上』の意味の他に
『まだ何も決まっていない』という意味があるそうです。
とりあえず、白紙になったような(まだ何も決まっていない)ライアンの
これからの人生ですが、人とのつながりを避けてきたライアンが、
ナタリーの新しい就職先に推薦文を送ったり(頼まれもしないのに・笑)、
自分から行動を起こしてアレックスのもと(家)に行ったり
(それは、残念な結果に終わってしまいましたが・・・)と、今までの彼では
しなかった行動を起こし始めたのを見ると、今までは、バックパックは空っぽに
していたライアンですが、その空っぽのバックパックに何かを詰めようと初めて
思ったわけで、そう考えると、これからの彼の人生もそう悪いものでもないんじゃ
ないかなと思うと、ちょっと切ない(キツイ?)ラストでもありましたが、
希望もあるようなラストに思えました。
ライトマン監督って、とびきりのハッピーエンドにはしないですよねえ(笑)
人生は厳しい、思うようには行かないってことですかね(^_^;)
主なキャストは・・・・
ライアン(ジョージ・クルニー)
人との関わりは面倒と家族<兄弟>との関係も希薄でリストラの仕事に
生きるビジネスマン、ライアン。新人の若いナタリーと大人の女性アレックスに
出逢い、考え方がかわってきます。
<ジョージは、スーツ姿も似合って、ビジネスマン役ハマッています。
時折見せる寂しげな瞳もステキでした>
アレックス(ヴェラ・ファミーガ)
いかにもキャリアウーマンと言う感じで、割り切った大人の付き合いを望んでいて、
結婚願望のないライアンには好都合な相手だったのですが・・・
<最近では、縞模様のパジャマの少年での母親役が印象に残っています>
ナタリー(アナ・ケンドリック)
解雇の宣告も、WEBを使えば、出張費などの無駄がなくなると提案。
いかにも現代っ子らしいのですが、自分の彼にメールで別れを告げられ
大泣きします。WEBでの解雇を考え出したナタリーが、メールで別れを
宣告されるのが、皮肉っぽくて可笑しかったです。>
<トワイライト~初恋~に出ていましたが、あまり印象には残っていません>
クレイグ(ジェイソン・ベイトマン)
ライアンの上司役。<最近この俳優さん、マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋、
キングダム・見えざる敵JUNO/ジュノハンコック、などよく見かけます>
メラニー(ジュリー・ビンガム)
ライアンの妹。この妹の結婚式に出席するために、ライアンは、故郷に帰り
久しぶりに家族に逢うことになる。
<この女優さんは、初めて見ました(^_^;)>
ジム(ダニー・マクブライド)ライアンの妹、メラニーの結婚相手。結婚式当日に、
結婚をドタキャン。彼を説得するうちに、ライアンの気持ちにも変化が・・・
<どこかで観たようなと思ったら、トロピック・サンダー/史上最低の作戦に
出てました>
その他に、機長役で、サム・エリオット(まだ感想書いていませんが(^^;
最近では、噂のモーガン夫妻に出演)や、リストラされる社員役で、
J・K・シモンズ(スパイダーマンの編集長でお馴染みの、またJUNO/ジュノの
父親役だった)が出ていて、短いシーンながら、存在感がありました
大きな感動とかインパクトのある作品とかではなかったのですが、
なんか良かったなあ~と感た作品でした
大不況、リストラ、デジタル社会、人間関係の希薄さなどの現代社会が
抱える問題がタイムリーに描かれていましたが、それをシリアスに重い社会派映画
として見せるのではなく、シニカルなコメディタッチの娯楽作品にして、
サラリと描いているのは監督の手腕なのでしょうか・・・
そこが好みでした
この作品は、若い方とある程度年齢がいったかた(っていくつだ・笑)とは、
映画の感じ方が違うかもしれませんね
<妹に頼まれて、あちこちの観光名所で、こんなことやってる
ライアンが可笑しかったです>
3月20日(土)から公開
<パンフレット¥600クリックで公式サイトヘ>
‘現代(いま)を生きるあなたに、
ほんの少しの提案と希望をくれる人間ドラマ。
<TOHOシネマズ・シャンテにて鑑賞>
ポチッとよろしくです
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