BS放送のクラシック音楽番組で「エスメ弦楽四重奏団演奏会」を観た。2022年11月14日、武蔵野市民文化会館 小ホールでの公演だ。メンバーは全員韓国人女性である。この楽団はウィキペディアによれば、2016年にケルンで結成された。その後、2018年春、カルテットはロンドンのウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクールで優勝と4つの特別賞 を獲得した。2018 年秋にはアカデミー デュ フェスティバル デクスの HSBC 受賞者になった。エスメというのは、「愛された」または「尊敬された」という意味の古いフランス語に由来している。
メンバーは昔から友達として知り合っていた仲で、番組のインビューでは、4人は練習も食事も生活も全部一緒にしていると言っていた。
- ペ・ウォンヒ(第1ヴァイオリン)
- ハ・ユナ(第2ヴァイオリン)
- キム・ジウォン(ヴィオラ)
- ホ・イェウン(チェロ)
演目は
- ハイドン:弦楽四重奏曲 第70番 Op.71-2から第2楽章(ハイドン)
- シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」D.810(シューベルト)
弦楽四重奏団としては、男性だけ又は男女混成の楽団が多いと思うが、女性だけで構成している四重奏団はめずらしいのではないか、しかも東洋の国の女性たちだ。服装は地味ながら女性らしい肩や背中を大胆に出した艶やかな出で立ちで、音楽だけでなく眼も楽しませてくれる。
また、彼女たちが使っていた楽譜であるが、全員、大型のタブレットを使っていた。しかも、観ている範囲では演奏中自分たちで改ページのためのスワイプはやっていない。1つの楽譜を舞台裏の補助者を含めて5人で共有して、その舞台裏の補助者がPCで改ページの操作をしているのだろう。極めて合理的な対応だと思う。ピアノ・リサイタルなどの時もピアニストの斜め後ろに楽譜めくりが人が控えていては演奏者もやりにくいだろうし、テレビ放送の時などピアニストをアップにするとめくり係の人もアップで映ってしまう。
今後場数を踏んでいけば、もっと世界的に活躍する女性弦楽四重奏団になるだろう。
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