9月の2回目の3連休が過ぎて、さすがに猛暑も収まり、涼しくなってきた、「暑さ寒さも彼岸まで」昔の人が言ったとおりになってきた、先人たちの経験に基づく知恵のすごさに感服する
ドラマチック・ボイス ~プッチーニ没後100年メモリアルコンサート~を聴きに行ってきた、東京文化会館小ホール、6,000円、19時開演、21時10分終演、席は8割がた埋まっていた
出演
ソプラノ:平野雅世
藤原歌劇団所属のオペラ歌手、猫大好きソプラノ、文化庁海外研修でニューヨークに留学、大阪と東京を中心に活動
バリトン:今井俊輔
群馬県出身。東京芸術大学首席卒業。同大学院修了。その後イタリアへ渡り研鑽を積む。松田トシ賞、アカンサス賞、同声会賞受賞。第19回 2021年度上毛芸術文化賞受賞。皇居内の桃華楽堂にて御前演奏会に参加。今上天皇皇后両陛下、上皇后陛下、皇后方に披露する
エレクトーン:神田 将(かんだ ゆき)
1967年生まれ。東京都出身。たった1台のエレクトーンでフルオーケストラに迫るサウンドを奏で、電子楽器の常識を覆したエレクトーン奏者。とくにクラシック作品の演奏を得意とし、カザルスホールなどのクラシック音楽専用ホールでのリサイタルを2006年以来続ける
曲目
第1部:プッチーニ没後100年メモリアル(プッチーニ、愛の物語)
- 歌劇「マノン・レスコー」より、間奏曲、この柔らかなレースの中で
- 歌劇「トスカ」より、行けトスカ、二重奏、歌に生き愛に生き
- 歌劇「蝶々夫人」より、手紙の二重奏、第3幕への前奏曲、ある晴れた日に
- オペラ「外套」より、何もない、静かだ
第2部:ドラマチック・ボイス
- 歌劇「ボーギーとベス」より、サマータイム
- 歌劇「カルメン」より、闘牛士の歌
- 大河ドラマ、翔ぶが如く(一柳慧)
- 大河ドラマ、龍馬伝(佐藤直紀)
- 「オペラ座の怪人」(A.L.ウェバー)、序奏から第1幕の終わりまで
- グラナダ(A.ララ)
- ユーレイズミーアップ(You raise me up、ラブランド)
(アンコール)
- マイウェイ
- 不詳
夏場はクラシックの公演には足が遠のいていた、そこで先日美術館に寄ったときだったか、東京文化会館にも行き、公演チケットを何枚か買った、そのうちの一つが今日の公演
出演者は初めて聴く人ばかりだが、小ホールでの公演は好きだ、公演を聴き終わっての感想を述べたい
- この公演はエレクトーンの神田将が歌手の平野雅世と今井俊輔の両名を迎えて行う公演であったように見えた、そして、良かったのは通常のクラシック音楽の公演と違い、神田将が司会をして、曲の情報やいろんなことを話してくれたことだ、他の2人にもマイクを持たせ話をうまく引き出していた
- 神田将のエレクトーンを初めて聴いたが、エレクトーンでオーケストラの楽器のかなりの部分を代替できていた、ヴァイオリンのみならず、フルート、トランペットや打楽器などに似た音を出せるのに驚いた
- 平野雅世と今井俊輔の歌唱力のすごいのにも驚かされた、小ホールと言っても600名は入る広いホールで二人の声は素晴らしい迫力で響いていた
- ステージ後方のギザギザ模様の白い音の反射パネル、そこがこの日は演奏に合わせて照明でいろんな色に照らされて華やかだった、こういう照明はこのホールで初めて見た
- 平野雅世は歌の都度、衣装(ドレス)を変えて出てきた、蝶々さんの時などはドレスの上に振袖を羽織り、良いムードを演出していた、私はてっきり衣装はレンタルだと思っていたら、インタビューの時に衣装は全部、大阪からトランクに入れて持ってきた、タクシーの運転手に引っ越しと勘違いされたと話していた
- 来ている人は中高年が多いと感じた、3名の出演者それぞれに熱烈なファンがついていてその人たちが来ているように見えた、拍手や声援がすごかったので驚いた、アンコールが2曲になったのも拍手や声援がすごかったからだ
- 多くの曲を演奏してくれたが、事前の東京文化会館の案内では2、3曲しか紹介していなかった、やはり曲目は開催直前でもいいので事前にオープンにしてもらいたい、予習して公演に行きたいからだ
- 今日聞いた曲では、最後のYou raise me upとアンコールの2曲が抜群に良かった、いずれも二重奏、デュエットであり、曲もよく、かつ、二人の歌唱力が存分に発揮され、素晴らしかった、拍手が一番大きかったように思えた、残念なのはアンコール曲を公演後紹介していないことだ、翌日でもいいのでHPやXなどで紹介してほしい
素晴らしい公演に満足しました
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