ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

新宿中村屋で純印度式カリー

2024年08月03日 | グルメ

先日、新宿の紀伊国屋ホールで演劇を観たとき、ランチにすぐ近くの中村屋でカレーを食べたいと思ったが、偶然、その日は店内メンテナンスのため休業だった。そこで今回は、昼時に時間が取れたので、再挑戦しに来た。ずいぶん昔に何回か来たことがある。

新宿駅を降りてから地下街をそのまま5分くらい歩くと、中村屋ビルの地下1階につながった出口がある。猛暑なのでこれは有難かった。このビルの地下2階にMannaという中村屋が運営するレストランがあるので階段を降りて入口のところ行くと、入口の前に椅子がいっぱい置いてあり、10人くらいが待っている。入口には受付機があり、そこに人数を入力すると番号が書いてある紙が出てきて、順番が来るとその番号を呼ばれる仕組み。

とりあえず受付して待つ、11時開店で到着が12時10分前、最初に入った人の食事が終わって出てくる時分だろうから意外と早く入れると考えて待つことにした。10分弱待って案内される。中ほどの4人掛けのテーブル席、内部は結構広い、内装も洒落た感じで良い雰囲気だ。

食べるのは決めていた、一番オーソドックスな中村屋純印度式カリー1,980円にサラダとドリンクをつけた2,805円のセットメニューを注文。このカレーについての店のうたい文句は「昭和2年発売のベストセラー、当社厳選の食材を使ったカリーです」とある。カレー以外のメニューもあるが、周りを見るとカレーを食べている人が多かった・・・ここではカレーでなくカリーだった。

しばし待って、料理が出てきた、副菜も6種類出てきた、ピクルスなど、ただ福神漬けはなかったのが不思議だ。カリーには大きな肉とイモが入っている、肉は鶏肉だと思うが、骨付きであった。

カリーをご飯にかけてさっそく食べると、結構辛い、中辛といったところか、甘口より少し辛いほうが好きなので満足する。最近はやりのスパイシーカレーのようなスパイスが前面に出る味ではないが、隠し味のようにうまく使われているのでしょう。

おいしく頂きました。

さて、中村屋であるが、ちょっと調べてみると、東証スタンダード市場に上場している公開会社だ、知らなかった。明治34(1901)年創業と歴史は古く、各種和洋菓子、パン、その他食料品の製造・販売、飲食店の営業が主な事業となっている。関東で販売される中華まんのシェアトップを占めており、また、クリームパンを日本で初めて販売し、カリーパンとともに有名だそうだ。

カリーについては、1927年(昭和2年)に 喫茶部を開設した際、インド人独立運動家のラス・ビハリ・ボースから提案を受け売り出したとのこと。ここでボースが出てくるのは、1918年(大正7年)に創業者相馬愛蔵氏の娘がインドのラス・ビハリ・ボースと結婚をしたためである。これに関連した本が売り出されていたのを思い出した。

なかなか面白い歴史を持った店である、これからも頑張ってほしい。帰りに代金の精算を済ませて店を出ると、待合場所には大勢の人が待っていた、結構人気がある店のようだ。

ご馳走様でした